買い物はただの物欲の消化にあらず。何を選ぶか、どう使うかはその人のスタイルや視点が確実に表れます。では、あの人は「SUNDAY MOUNTAIN」の膨大な物量の中から何を選び取るのか?
今回の選者はアンドワンダーMDの立石さん。前職のバンブーシュート店長時代から数えると20年以上のハイキング歴を持つベテランです。アンドワンダー初の実店舗では、ブランド以外のアイテムのセレクトも担当していたとのこと。そんな彼のハイキングスタイルを、お話の中からすこし垣間見ることができました。
アンドワンダーMD
ハイキングのスタイルは、その都度の山行予定にあわせながらも、極力、シンプルな道具を組み合わせるスタイルを好む。結果、ベースウェイトは4キロ前後になることが多い。プライベートでは、犬を飼って6年たち、毎朝毎晩、犬と散歩するのが日課になったため、早寝早起きにスタイルチェンジ。アンドワンダーに携わりながらも、年に一回、アウトドアフリーマーケット「ギアループマーケット」を運営している。
「アウトドアの百貨店」が提案する、新しい遊びへのきっかけ
サンデーマウンテンは、10年ほど前からアウトドア好きの間で「何でも揃うお店」として知られている存在でした。単に品揃えが豊富なだけでなく、オンラインにおける「アウトドアの百貨店」と呼ぶにふさわしい安心感があります。
特に魅力を感じるのは、サイトを見ているうちに自然と他のアイテムにも目が向き、思わず合わせ買いしたくなる仕掛けがある点です。例えば「バックパックを探そう」と思ってサイトを訪れたはずなのに、サイトを見ているうちに「そういえばテント泊もしてみたい」「次はこんな遊びに挑戦しよう」と、新しいアクティビティへの意欲を自然と引き出してくれる 。単に物を売るだけでなく、ライフスタイルそのものを想起させる構成は、買い物をする側にとっても非常に魅力的ですね。
また、防災グッズをアウトドアの視点で編集している企画も秀逸です。アウトドアギアは犬の散歩といった日常生活の中でも役立つものが多く、そうした「日常の延長」としての道具の魅力を、エントリーユーザーにも分かりやすく伝えている点は面白い試みだと感じました。
レビューの充実度など、今後期待したい点もありますが、全体として買い物体験は非常にスムーズ。何より「ここなら何かが見つかる」と思わせてくれるワクワク感が、このサイトの最大の魅力ではないでしょうか。
BRAND_TRAIL BUM
ITEM_トレイルバム ゴーオン
もしバッグを1個だけ残すなら、これを選ぶかもしれません
最近のUL(ウルトラライト)ザックブランド全盛の中、ハイパーライトマウンテンギアのようなザックは、軽さと丈夫さのバランスの良さから、根強くそのポジションをキープしていますが、この「ゴーオン」は、そこに真っ向から勝負できる素晴らしいバックパックです。最大の特徴は、最新の「ウルトラウィーブ」という素材を採用している点。この生地はとにかく水分を吸わないので、雨の日の行動でもザック自体が重くならないんです。DCF(ダイニーマ)よりも耐久性があり、軽さと丈夫さのバランスがこれまでの素材より一段階進化していると感じます。
特にお気に入りなのが、フロントポケットにある羽根のようなパーツ。これがメッシュを保護してくれるので、茂みを歩いても枝が引っかかりにくいですし、ドローコードを使ってマットを外付けしたりと拡張性も抜群です。スリムな形状なので、中学生の息子と一緒に山へ行った際も、彼の細い体にしっかりフィットして荷重が振られず安定していました。1泊2日のソロハイキングから、登山以外のバックパッカー的な旅まで、あらゆるシーンに対応できるトータルバランスの優れたモデルだと思います。
BRAND_EVERNEW
ITEM_エバニュー スプチュラ
チタン鍋との相性が最高。袋飯派にはこれしかない、という逸品
僕はチタン素材の鍋をよく使うんですが、どうしても金属同士が擦れる時の「キーキー」という不快な音が苦手で…。でも、この木製のスプチュラならそのストレスが全くないですし、口当たりもすごく優しいんです。塗装もしっかりされているので丈夫ですし、木製ならではの温かみがありますね。
特に袋飯や、細長い「ジェットボイル」で調理する時には、この持ち手の長さが絶妙に効いてきます。短いスプーンだと深い容器の底をかき混ぜる時に手が汚れてしまいますが、これなら底までしっかり届く。単に軽いだけじゃなくて、山での食事をいかに心地よく、スムーズにするか。アルコールストーブでお湯を沸かして戻すだけのシンプルな食事スタイルにおいて、これ以上ないほど融通が利く「ファイナルアンサー」的な道具です 。
BRAND_EVERNEW
ITEM_エバニュー U.L.クリーナー
パッキングに忍ばせておけば安心。ハイカーの気持ちに寄り添ったお守り
ULなハイキングって、装備を削るぶん、どうしても色んなことを我慢しがちですよね。でも最近は、そこまで効率一辺倒にならずに、山での食事も少しアレンジして楽しむことが増えました。例えばスープに切り餅を入れてエネルギーを摂ることがあるんですが、そうすると鍋の底に餅がこびりついちゃったりするんです。そんな時にこの「ULクリーナー」があると本当に助かります。
ナイロン繊維でできているので驚くほど軽く、柔らかいのでパッキングしていても持っていることを忘れるくらいです。でも、これがあるだけで現場での後片付けが劇的に楽になる 。エバニューさんの製品にはいつも驚かされますが、これもまさにハイカーの「あったらいいな」という現場のリアルな悩みに寄り添った、究極の便利小物だと言えますね。
BRAND_OSPREY
ITEM_オスプレー ステルスウォレット
足上げを邪魔しない。ポケットの中身から解放される心地よさ
僕は歩いている時、パンツのポケットに物を入れるのが好きじゃないんです。岩場を登ったり、急な階段を上がったりする時に、中身が揺れたり太ももに干渉したりするのが、どうしても大きなストレスになってしまうんですね。だから、本来ポケットに入れるような携帯やカードといった小物は、すべてこの「ステルスウォレット」に集約させて、お腹の前に巻くようにしています。
中には爪切りも入れています。意外に思われるかもしれませんが、長距離を歩くとささくれができたり、指にトゲが刺さったりすることも多いんです。そんな時、爪切りがあれば皮を少し整えてサッとケアできるので、実は一番出番が多い道具かもしれません。このバッグはウエストバッグ然とした存在感が強すぎず、体にピタッと密着してかさばりません。まさに「歩くこと」そのものに集中するための、合理的でミニマルな装備ですね 。



































