内水氾濫とは?原因と外水氾濫との違い。起きやすい場所と今できる対策

inland-flooding
SUNDAY MOUNTAINの防災特集

内水氾濫とは何か、自分の暮らしにどのくらい関係があるのかを知って、安全な行動や自分に合う備えを落ち着いて選べるようになりませんか?

近年、短時間の大雨によって川があふれていなくても街が水につかるケースが増えています。特別な場所だけの話ではなく、普段使う道路や住宅地でも起こりうる身近なもの。こうした都市型の水害を「内水氾濫」といい、前兆(サイン)や危険な場所を知っておくと安全な行動がとりやすくなります。

ここでは、

内水氾濫ってどういう意味?
発生しやすい場所は?

と気になるあなたへ、今からできる備え、自宅でできる対策、いざという時に役立つ知識を順番にご紹介。大雨のときに水が集まりやすい場所を事前に知って、停電や断水などの浸水リスクを意識しながら生活を守る防災グッズの準備ができるようになります。

アウトドア用品を防災に活かす方法にも触れながら、無理のない備えを一緒に考えていきましょう。

内水氾濫(ないすいはんらん)とは?

Inland flooding

雨水が排水しきれず街にあふれる浸水被害

内水氾濫は、降った雨が下水道や排水路で受け止めきれず、街にあふれて道路や住宅地が浸水する現象のこと。外から大きな川の水が流れ込むのではなく、その場に降った雨がさばけなくなって起こる点が特徴です。そのため、住宅地や駅前、道路、駐車場など普段利用する場所でも発生します。

この仕組みを知ると、川の近くでなくても浸水の危険があることが分かりますよね。特に、雨水を下水道や側溝に通して排水する都市では、排水能力を超える雨が降ると水が路上にあふれやすいです。

主な特徴
  • その場に降った雨が流れきれない
  • 川があふれていなくても発生する
  • 市街地や住宅地でも起こりやすい
  • マンホールや排水口から水が戻ることがある

内水氾濫について詳しく知っておけば「川が無事なら安全」と思い込みにくくなり、街中の冠水にも早く気づけます。逆に知らないままだと、足元の水たまりを軽く見てしまい、避難や移動の判断が遅れることがあります。

主な原因は短時間の豪雨と排水能力不足

内水氾濫が起こる主な原因は、短時間の豪雨によって排水設備の処理量を超える雨水が集まること。特に近年は、短い時間に強い雨が降る集中豪雨やゲリラ豪雨が増え、市街地で内水氾濫が発生しやすくなっています。

排水設備には、流せる水の量に限界があります。雨水がその量を超えれば、排水が追いつかず道路や住宅地に水がたまり始めます。また、川の水位が高くなると雨水を川へ流しにくくなり、街の水が引きにくくなる場合もあります。

主な原因
  • ゲリラ豪雨や集中豪雨で雨水が一気に増える
  • 舗装された街では水が地面にしみにくい
  • 河川水位が上がり排水しにくくなる
  • 下水道や側溝の処理量を超える

内水氾濫の原因を知っておけば、天気予報で時間雨量や大雨警報を見たときに危険度を読み取りやすくなります。逆に知識がないと、雨が弱まったあとも水が残る理由がいまいち分かりません。その結果、冠水した道路や地下空間へ近づいてしまうことがあります。

※参照元:主な施策:防災|国土交通省水管理・国土保全局(2026年3月時点)

外水氾濫との違いを簡単に見てみよう

内水氾濫と似ている「外水氾濫(がいすいはんらん)」についても知っておきましょう。どちらも浸水被害を起こす水害ですが、水があふれる場所も、起こり方も、広がり方も同じではありません。ここを押さえておくと、ニュースやハザードマップを見たときに「自分が気をつけるべき水害はどちらか」が見えやすくなります。

外水氾濫は河川の水があふれる洪水

Flood

外水氾濫は、川の水位が上がり、堤防を越えたり堤防が壊れたりして川の外へ水が広がる洪水のこと。内水氾濫と違い、河川の増水が直接のきっかけとなる水害で、川沿いの地域を中心に広い範囲で浸水が起こる可能性があります。

大雨が長く続くと川の水位が上昇するので、河川情報や気象情報から危険の高まりを把握しやすいのも特徴。川の近くに住んでいる人や、通学・通勤で川沿いを通る人は、増水の状況を確認することで早めに警戒しやすくなります。国や自治体の防災資料でも、河川の増水や堤防の越水、破堤が外水氾濫の代表的な発生要因として示されています。

外水氾濫で押さえておきたいポイントは次の通りです。

主な特徴
  • 川の水位上昇が直接のきっかけ
  • 堤防の越水や破堤による発生が多い
  • 河川周辺から広い範囲に浸水が広がりやすい
  • 洪水ハザードマップで想定区域が示されていることが多い

こうした特徴を理解しておくと、街なかの浸水と河川洪水の違いを見分けやすくなります。逆に知らないままだと、道路の冠水と河川の氾濫を同じ水害として捉えてしまい、避難のタイミングや危険度の判断を誤る可能性があります。

発生の原因・場所・広がり方の比較

内水氾濫と外水氾濫の主な違いは、水があふれる場所と広がり方。それぞれを知っておけば、大雨のときにどの情報を優先して確認するべきか判断しやすくなります。川から離れているから安全だと思い込んだり、逆に河川洪水の危険を軽く見てしまうことが防ぎやすくなりますよ。

項目内水氾濫外水氾濫
発生の原因短時間の豪雨で排水が追いつかない河川の増水や堤防の越水・破堤
起きやすい場所市街地 住宅地 駅前 道路 地下空間河川沿い 低い土地 流域一帯
広がり方局地的に急に冠水しやすい広範囲に洪水が広がりやすい
確認すべき情報内水ハザードマップ 浸水害情報洪水ハザードマップ 河川水位情報

これらが区別できていないと、街の冠水と河川洪水を同じものとして見てしまい、危険度や避難の判断を誤るおそれもあります。

都市部で内水氾濫が増えている理由

Sudden downpour

天気予報や大雨のニュースを見たときに安全な行動が取れるよう、住宅地や駅前など人が多く集まる街ではなぜ浸水が起こりやすいのかを知っておきましょう。

集中豪雨(ゲリラ豪雨)の増加

内水氾濫が増えている大きな理由のひとつが、短時間で強い雨が降る集中豪雨の増加。近年は数十分から1時間ほどの間に大量の雨が降るケースが多く、排水設備が追いつく前に道路へ水がたまりやすくなります。これを一般的にゲリラ豪雨と呼びます。

起きやすい状況
  • 短時間に大量の雨が降る
  • 雨水が一気に排水設備へ集まる
  • 数十分で道路が冠水する場合がある

強い雨が一気に降ると、下水道や側溝に流れ込む雨水が急激に増え、市街地の排水能力を超えてしまいます。こうした降り方を知っておくと、天気予報で「1時間の雨量」や「短時間の強い雨」という言葉を見たときに危険度を判断しやすくなります。

都市のアスファルト化

市街地の地面がアスファルトやコンクリートで覆われていることも、内水氾濫が起こりやすい理由のひとつ。舗装された地面は水を土にしみ込ませにくいので、降った雨がそのまま排水設備へ流れ込みやすくなります。

起きやすい状況
  • 雨水が地面にしみ込みにくい
  • 排水設備に水が集まりやすい
  • 雨水が道路を流れやすい

自然の地面であれば雨水の一部が地中に吸収されますが、道路や駐車場では水が吸収されません。そのため、降った雨が側溝や下水道へ一度に集まりやすくなり、強い雨のときには排水能力を超えて道路に水がたまりやすくなります。

下水道整備の対応遅延

内水氾濫は、排水設備が想定している雨量を超えたときに起こる水害。多くの都市では一定の雨量を基準に下水道や排水路が整備されていますが、近年はその想定を上回る強い雨が降ることも増えています。その結果、排水設備だけでは処理しきれず、道路や低い場所に水がたまりやすくなります。

起きやすい状況
  • 水が流れきれず道路にたまる
  • 排水能力を超える雨量になる

都市は人口や建物が集中しているため、排水設備の整備や拡張にも時間がかかります。そのため、設備が整っている地域でも、短時間に強い雨が降ると冠水が発生することも。この背景を知っておくと、大都市でも道路冠水が起きる理由が理解しやすくなります。

地下空間の増加

都市では地下空間が増えており、これも内水氾濫の被害が広がりやすい理由のひとつ。地下は地面より低い位置にあるので、水が流れ込みやすい場所だからです。地下街や地下鉄、地下駐車場などは、一度水が入り込むと排水に時間がかかることがあります。

起きやすい状況
  • 低い場所へ水が流れ込む
  • 地下施設に浸水する

短時間の大雨でも地下空間に水が流れ込むと、避難が難しい状況に。地下は外の様子が見えにくく、水が流れ込むと状況の変化に気づきにくい場所。地下空間の危険性を知っておくと、大雨のときに地下街や地下通路へ近づかないなど安全な行動を選びやすくなります。

内水氾濫で起こる主な被害

内水氾濫が起きたときの「避難」や「備え」の優先順位を考えやすくするために、どのような被害が起こるのかを知っておきましょう。

停電

Power outage

内水氾濫が発生すると、電気設備が水に触れることで停電が発生。都市の電気設備は地上だけでなく地下にも設置されていることがあり、浸水すると安全のため電気の供給が停止されることがあります。

被害の例
  • 照明が使えなくなる
  • スマホの充電ができない
  • 冷蔵庫や電化製品が停止する
  • 夜間の安全確認が難しくなる

停電になると照明が使えなくなるだけでなく、スマホの充電や情報収集も困難に。夜間の停電では周囲の状況が見えにくくなり、安全な移動が難しくなります。停電への備えを考えておくと、突然電気が止まった場合でも落ち着いて行動できます。

住宅浸水

Residential flooding

内水氾濫の被害として最も多いのが、住宅や建物への浸水。道路にたまった水が建物の出入口から入り込み、床や家具、家電などが水につかります。

被害の例

・床上、床下浸水
・家具や家電が使えなくなる
・カビや衛生問題が発生する

浸水の深さによっては建物の内部まで水が入り、生活スペースが使えなくなることも。住宅浸水が起こると、家の片付けや修理に時間がかかるだけでなく、生活環境の回復にも大きな負担がかかります。

地下施設の浸水

都市では地下施設が多く、内水氾濫が起きると地下空間に水が流れ込みやすくなります。地下街や地下鉄の出入口、地下駐車場などは地面より低い位置にあるため、水が集まりやすい場所。短時間の豪雨でも水が一気に流れ込むと、避難が難しくなる可能性があります。

被害の例

・地下街や地下通路の冠水
・地下駐車場への水の流入
・地下鉄駅への浸水

地下施設では水がたまりやすく排水にも時間がかかるため、被害が大きくなりやすい傾向があります。

交通機関の停止

内水氾濫による冠水は、交通機関の運行にも影響します。道路が水につかると車が通行できなくなり、バスや自動車の移動が困難に。鉄道では線路や駅構内に水が入り込むと安全のため運行を停止する場合があります。

被害の例

・電車の運転見合わせ
・道路の通行止め
・バス路線の運休

大きな都市では通勤や通学に交通機関を使う人が多いため、交通の停止が生活の大きな不便につながります。

今からできる防災グッズの備え

内水氾濫による停電・断水・避難生活といった状況に焦らず対応するため、本当に役立つ防災グッズを準備しておきましょう。ポイントは「水が来たあとに生活がどう変わるか」をイメージすること。特別な装備をそろえるよりも、日常でも使える道具を少しずつ備えておく方が続けやすく、いざというときにも使い方に迷いません。

停電

停電に備えて準備しておきたいものには次のようなものがあります。

  • モバイルバッテリー
  • LEDランタン
  • ヘッドライト
  • 乾電池
Mobile battery

モバイルバッテリーがあればスマホの電源が確保でき、情報収集や家族との連絡がしやすくなります。LEDランタンは部屋全体を明るくでき、ヘッドライトは両手を使えるため片付けや移動のときに便利。こうした備えがあると、突然電気が止まっても落ち着いて行動できます。何も備えがないと暗い中で周囲が見えず、不安な状況が続きます。

断水

内水氾濫の被害が広がると、水道設備の点検や復旧作業のため一時的に断水になることも。水が使えなくなると飲料水だけでなく、手洗いや簡単な調理にも困ります。

断水に備えて準備しておきたいものには次のようなものがあります。

  • ウォータータンク
  • 飲料水の備蓄
  • 携帯用浄水器
  • 折りたたみ容器
Water Tank

ウォータータンクは水をまとめて保管できる容器で、断水時に生活用水を確保するために役立ちます。アウトドア用品として使われることも多く、軽くて持ち運びしやすいものが多いのが特徴です。

携帯用浄水器は川や雨水などの水をろ過する装置で、緊急時の飲み水の確保に大活躍。水の確保手段を知っておくと、断水のときでも落ち着いて対応できます。準備がないと、水の確保そのものが大きな負担になることがあります。

避難生活

内水氾濫では、浸水の状況によって自宅から離れて過ごす必要が出てくることも。避難所で過ごす生活では、慣れない環境で体調を整えることや身の回りの物を守ることが大切になります。

避難生活で役立つ防災グッズには以下のようなものがあります。

  • 防水バッグ
  • コンパクト寝袋
  • レインウェア
  • 携帯ライト
sleeping bag

防水バッグは荷物を雨や水から守ることができ、コンパクト寝袋は寒さ対策に大活躍。レインウェアは雨の中での移動時にも使えるので、防災とアウトドアの両方で活用できます。こうした装備があれば避難生活の負担が減らせますが、準備しておかないと寒さや雨の影響を直接受けて体調を崩すおそれがあります。

自宅でできる内水氾濫対策

drainspout

内水氾濫による住宅や家財の浸水被害を小さくするために、普段から自宅まわりの排水と浸水対策を事前に整えておきましょう。短時間の豪雨によって急に起こることが多いので、雨が強くなってからでは対処が難しくなります。

排水口・側溝を清掃する

内水氾濫対策の基本は、排水口や側溝の詰まりを防ぐこと。落ち葉・土砂・ゴミがたまると雨水が流れにくくなり、道路や敷地に水がたまりやすくなるためです。排水の流れが確保されていれば、短時間の豪雨でも水が流れやすくなり、浸水のリスクが下げられます。

清掃するところ
  • 自宅前の側溝
  • 駐車場や玄関まわりの排水口
  • ベランダやバルコニーの排水口

こうした場所を定期的に清掃しておくと、水の流れを保ちやすくなります。逆に放置していると、わずかなゴミでも排水の妨げに。大雨の際に道路や住宅周辺に水がたまる原因になります。

土のうや止水板で浸水を防ぐ

玄関や建物の入口から水が入り込むのを防ぐ方法として、土のうや止水板の設置があります。土のうは袋に土や砂を入れて積み上げ、水の流れを弱めるためのもの。止水板は建物の入口に設置する板状の設備で、道路の水が室内へ流れ込むのを防ぎます。

対策するところ
  • 玄関の出入口
  • 駐車場の入口
  • 建物の低い窓

こうした場所をふさいでおくと効果的。対策をしていない場合、道路の冠水がそのまま住宅へ流れ込み、床や家具が浸水するおそれがあります。

家電や車を高い場所へ移動

大雨が予想されるときには、家電や車など浸水すると被害が大きいものを高い場所へ移動しておくのが有効。内水氾濫では数十センチほどの浸水が発生するケースもあるので、床に近い場所にある家電や電源設備が水につかる心配があります。

移動するものの例
  • 電源タップや延長コード
  • 小型家電
  • 貴重品

棚の上などに移動しておくと、水による故障や破損を防ぎやすくなります。車は、低い場所に駐車していると短時間で水につかることがあるので事前に高い場所へ移動。水没の危険が減らせます。

内水氾濫が起きやすい場所

Underpass

自宅周辺や通勤・通学中の危険をイメージするために、水が集まりやすい環境を知っておきましょう。

内水氾濫は、地形や都市の構造によって発生しやすい傾向です。川から離れていても、市街地の低い場所や地下空間では雨水がたまりやすく、短時間の豪雨で道路や住宅地が冠水することも。あらかじめ把握しておくと、大雨のときに近づかないほうがよいエリアが判断しやすくなります。

低地や盆地

具体例
  • 周囲より標高が低い住宅地
  • 川や水路の近くの低い土地
  • 谷のように周囲より地面が下がっている住宅地

周囲より地面が低い低地や盆地。雨水が自然と流れ込み、排水設備が処理できる量を超えると水がたまりやすくなります。都市では住宅地や交差点がこうした地形にあることも多く、短時間の豪雨で道路が冠水する場合も。水深が急に深くなるおそれもあります。

アンダーパス

具体例
  • 鉄道や道路の下を通る車道
  • 高架道路の下を通る交差点
  • 地下へ下がる道路トンネル

鉄道や道路の下を通るために地面より低く作られたアンダーパス。周囲より低い位置にあるため雨水が集まりやすく、排水が追いつかないと短時間で水がたまることがあります。こうした場所では車の水没事故も起きているので、大雨のときは迂回すると安心。目的地まで遠回りになっても避けるという判断が安全につながります。

地下施設や排水路周辺

具体例
  • 地下駐車場
  • 地下街や地下通路
  • 地下鉄の出入口や駅構内
  • 排水路や都市の水路の周辺

一度水が入り込むと排水に時間がかかる、地下空間や排水路の近く。地下施設は地面より低いので、道路にたまった水が階段やスロープから流れ込むことがあります。また、排水路や側溝の近くでは短時間の豪雨で排水能力を超えると水があふれ、周辺の道路や住宅地が浸水する場合があります。

内水氾濫の前兆(サイン)は見逃しNG

premonition

内水氾濫が起こる前には、排水設備の異変や水の動きの変化が現れます。危険な場所から離れたり移動を控えたりする判断ができるように、どんな前兆があるかを見ていきましょう。都市型水害は短時間で状況が変わるので、小さなサインを見逃さないことが安全につながります。

マンホールから水が噴き出す

マンホールから水が噴き出す現象は、下水道が雨水でいっぱいになっているサインです。下水道は、街に降った雨水を外へ流すための排水設備。強い雨が続くと排水量が増えるので、管の中に収まりきらなくなった水がマンホールの隙間から押し上げられることがあります。

前兆の例
  • マンホールの隙間から水があふれる
  • 排水口周辺の水位が急に上がる
  • 路面に勢いよく水が流れ出る

こうした状態は排水設備が限界に近いので、状況を知らずに近づくと急に冠水が広がる場所に入り込むおそれがあります。

道路に水がたまり始める

道路に水がたまり始めるのも、内水氾濫の初期段階によく見られるサインです。通常は雨水が側溝や排水口へ流れていきますが、排水が追いつかなくなると路面に水が残るように。最初は浅い水たまりでも、雨が続くと短時間で水深が増えていきます。

前兆の例
  • 水が流れずにその場に残る
  • 交差点や道路の低い場所に水が集まる
  • 車のタイヤが半分ほど隠れる水深になる

こうした変化に気づくことができれば、早めに安全な場所へ移動する判断がしやすくなります。知らないまま進んでしまうと、思った以上に深い水に入り込むおそれがあります。

排水設備から水があふれる

排水溝や側溝から水があふれる現象も、内水氾濫の前兆のひとつです。排水設備は雨水を集めて下水道へ流す役割がありますが、大雨になると処理できる量を超え、水が道路へ戻ってくることも。この異常は、内水氾濫が起こる直前に見られることが多いです。

前兆の例
  • 排水溝から水が逆流する
  • 排水口の周囲に水が広がる
  • 側溝から水が道路へあふれる

これらは、周辺で浸水が発生する可能性が高くなっている状況。事前に知っておけば、低い場所や地下施設を避ける判断がしやすくなります。

浸水深ごとの危険度を知っておく

大雨のときに無理な移動を避けるために、水の深さごとの危険度を知っておきましょう。浸水深とは、地面からどれくらいの高さまで水がたまっているかを示す目安のこと。数センチ程度の水でも足元が見えなくなり、転倒や車の故障につながることがあります。

浸水深状況の目安
10cm足元が見えにくく転倒の危険
30cm歩行が困難 車の走行も危険
50cm大人でも歩行が難しい 流される可能性
1m以上車の多くが水没 避難が困難

10cm

10cm程度の浸水でも安全とは言えません。見た目では浅く感じても、水が濁っていると地面の状況が分かりにくく、道路の側溝や段差に気づきにくくなります。マンホールのふたが外れている場合もあり、足を取られる危険があります。

危険の例
  • 足元を取られて転倒する
  • 側溝や段差が見えなくなる
  • 自転車が走行しにくくなる

浅い水でも油断して進むと事故につながることがあります。特に水が流れている場所では、見た目以上に足元が不安定になるため注意が必要です。

30cm

30cmほどの浸水になると歩行が難しくなり、車の走行も不安定に。水の抵抗で足が動かしにくくなり、流れがあると体勢を保つのが難しくなります。車の場合は排気口やエンジン部分に水が入り、故障につながることがあります。

危険の例
  • 歩行が困難になる
  • 車の走行が難しくなる
  • 小型車のエンジンに水が入る

この深さになると、移動そのものが危険に。無理に進まず、安全な場所にとどまる判断が重要です。

50cm以上

50cm以上の浸水では、人が立っているだけでも不安定な状態に。水の流れがあると体を支えるのが難しくなり、流されるおそれがあります。車の場合も多くの車種でエンジン部分が水につかり、走行不能になる可能性があります。

危険の例
  • 大人でも歩行が難しくなる
  • 強い流れで流されやすい
  • 車が水没する

この深さになると移動は非常に危険。水位が上がる前に、安全な場所へ移動しておくことが大切です。

ハザードマップで内水氾濫リスクの確認を

hazard map

大雨のときに避難するかどうか、どのルートで避難先まで向かえばいいか。これらを素早く判断するために、普段から「ハザードマップ」を確認しておきましょう。自治体が公開している防災地図で、洪水や内水氾濫などの浸水想定区域が確認できます。

内水ハザードマップとは

内水ハザードマップは、内水氾濫が発生した場合の浸水範囲や水深を示した地図です。多くの自治体で、想定される浸水深や浸水区域が色分けされており、住宅地や道路がどの程度浸水する可能性があるのかを確認できます。

内水ハザードマップで分かる情報の例です。

分かる情報の例
  • 浸水しやすい道路や住宅地
  • 想定される浸水区域
  • 浸水の深さの目安
  • 避難場所の位置

河川の洪水を示す洪水ハザードマップとは異なり、市街地の排水能力を基準に作られている点が特徴。こうした情報を確認しておくと、大雨のときに危険な場所を避ける判断がしやすくなります。

確認したい4つのポイント

ハザードマップはただ見るだけではなく、いくつかのポイントを確認しておくことが大切。特に、自宅周辺の浸水深や避難場所を把握しておくと、大雨のときの行動が具体的にイメージできます。

確認ポイント
  • 想定される浸水の深さ
  • 自宅周辺の浸水想定
  • 避難場所の位置
  • 避難経路

これらを事前に確認しておくと、どの方向へ避難するべきかを考えやすくなります。逆に確認していない場合、大雨のときに避難場所が分からず、浸水しやすい道路を通ってしまうおそれがあります。

内水氾濫から命を守る避難行動

evacuation actions

内水氾濫が起きたら、身を守ることが最優先。水が深くなる前に安全な行動を取れるようになりましょう。都市型水害は短時間の豪雨によって急に状況が変わることがあり、道路や地下施設が一気に冠水することも。浸水が始まってから移動しようとすると、足元が見えない状態で移動することになり危険が高くなります。

地下施設に近づかない

大雨のときは地下につながる施設に近づかないようにしましょう。地下街や地下通路、地下駐車場などは入口が階段になっていることが多く、道路の状況が分かりにくい場所。雨が強い時間帯や道路に水がたまり始めているときは、地下へ入らない判断が安全につながります。

大雨情報を確認する

大雨のときは気象情報を確認し、雨の状況をこまめに把握しましょう。気象庁や自治体は大雨警報や洪水警報などの情報を発表しており、雨の強まりや水害の危険度が確認可能。スマホやニュースで最新の情報を確認しておくと、状況の変化に気づきやすくなり、スピーディに行動できるようになります。

浸水前に避難する

水が深くなる前に避難をしましょう。道路に水がたまり始めてから移動すると、足元が見えにくくなり安全な移動が困難に。大雨が続いているときや道路に水がたまり始めたときは、早めに安全な場所へ移動する判断が重要です。

車での移動を避ける

道路が冠水しているときは、車での移動を控えましょう。水がたまった道路では水深や路面の状況が分かりにくく、思わぬ場所で立ち往生する可能性も。冠水している道路には近づかず、安全な場所で状況が落ち着くのを待つことが大切です。

都市型水害に備える|日常の備えが命を守る

内水氾濫は、川の近くでなくても発生する可能性がある都市型水害。短時間の豪雨によって排水が追いつかなくなり、道路の冠水や住宅の浸水、停電や断水などの被害が起こることがあります。

大雨のときに安全な行動を素早く判断するためには、起きやすい場所や前兆、浸水深ごとの危険度を知っておくことが大切。そして、排水口の清掃、浸水対策、ハザードマップの確認などの日常の備えが被害を減らすことにつながります。

内水氾濫による停電や断水などの災害時の生活を落ち着いて過ごすなら、防災グッズの準備が欠かせません。アウトドア用品には、防災でも役立つ機能を持つものがたくさん。特に、ライト・モバイルバッテリー・浄水アイテムなどは、日常やキャンプでも活躍しつつ、いざという時にも活用できます。

Sundaymountain

国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」では、アウトドア用品として使えるだけでなく、防災の備えとしても活用できるアイテムを幅広く取りそろえています。日常やアウトドアで使いながら備えられる道具も多く、無理なく防災対策を見直したい方にもおすすめです。防災グッズを検討するときは、ぜひ参考にしてみてください。

コメント

SUNDAY MOUNTAIN とは

アウトドアを楽しんでいるイメージ

自分らしさを見つけて、自分らしく過ごす

SUNDAY MOUNTAINは自分らしくアウトドアを楽しむための
最高の体験を提供するショップを目指しています。
誰かと同じでなくても良い。楽しみ方は多種多様です。
SUNDAY MOUNTAINは出来るだけ多くのお客様に楽しんで頂けるように
様々なアイテムを取り揃えています。
SUNDAY MOUNTAINが考える「Outdoor Wellbeing」とはそれは、
当店に遊びに来ていただいたみなさんが
アウトドアを通して心も体も健康になり、人生が豊かになるということ。
創業当時よりずっと変わらないSUNDAY MOUNTAINの想いです。