地震直後の被害をテレビやネットで見ると、自分ごとのように心が痛くなりますよね。日本は世界でも有数の地震多発国。今、あなたがいる場所でも大きな揺れが起きるかもしれません。
過去の大地震では、日頃の備えの有無が被害の大きさを変えたという報告も。知識を深めるのはもちろん、実際に「役立つグッズ」が手元にあれば被害が最小限に抑えられます。
ここでは、
「地震って具体的にどんな被害が出るの?」
「どうやって自分や家族を守ればいい?」
と気になるあなたへ、一次災害・二次災害・心のダメージに関する具体的な被害と、それぞれを減らすためにできる対策をわかりやすくご紹介。国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、防災用として活躍するアウトドア用品も8つお届けします。
過去の被害事例を参考に「どんな備えが必要なのか」をイメージしながら、あなたや家族にベストな対策と頼れる防災グッズをGETしましょう!
地震の被害から身を守るための備えを進めよう!

日本は地震の発生数が世界トップレベル
日本は地震が多い国だと聞いたことがありませんか?日本列島が位置するのは地球のプレート(岩盤)の境界。地震が発生するのは、プレート同士のぶつかり合った力が地下にたまり一気に解放されるときなので日本では頻繁に起こりやすいんです。
世界と比較した日本の地震発生状況を見てみましょう。
| 地域 | 年間の有感地震数 | プレート境界の数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 約1,500回以上 | 4つ | プレートが複雑に重なる |
| アメリカ | 約500回 | 1〜2つ | 内陸部の地震が多い |
| 中国 | 約300回 | 2つ | 少ないが大規模化しやすい |
| フィリピン | 約1,000回 | 2つ | 海底地震が多く津波が多い |
気象庁の地震調査研究推進本部によると、世界中で起きるM6以上の地震のうち約20%が日本周辺で発生しているとのこと。これは、日本の国土が世界全体の約0.25%しかないことを考えるととても高い割合です。
また、日本国内だけを見ると「南海トラフ地震」や「首都直下地震」など今後高確率で発生すると予測されている地震が複数存在しています。住宅・ライフライン・人の命にまで深刻な被害をもたらすと考えられており「想定外」で済まない危険が日常に潜んでいると言えるでしょう。
私たちはこうした環境に住んでいるからこそ、地震への備えは「当たり前の生活の一部」にすることが大切。避けられない自然現象だからこそ正しく知って、日常生活で備えるのが身を守るためのベストな手段です。
※参照元:我が国で発生する地震|内閣府(2025年8月時点)
被害が起きる前に備えていれば守れる命がある
地震が起きたとき、建物の倒壊や家具の転倒などによるケガ、停電や断水などによる体調不良は避けたいですよね。実は、きちんと備えていれば避けられるケースが多くあります。
昔の防災グッズは「非常時にしか使えないモノ」というイメージがありました。でも、今は日常で使えるアイテムがどんどん増加中!特に、アウトドア用品は収納性・機能性・使い勝手の面で優秀なものばかりです。
例えば、停電時に備えてLEDランタンやモバイルバッテリーを準備しておけば、夜間でも明かりを確保でき、情報収集や家族との連絡も可能に。断水時に備えて大きなウォータータンクを持っておけば、給水所から使用する場所までの移動がラクになり、命に欠かせない水が確保しやすくなります。
さらに、防災グッズは「形だけ整える」ものじゃなく「使い慣れておく」ことも重要!アウトドア用品の中には、災害時でもすぐに使えて頼りになるアイテムが多いので、普段からキャンプやピクニックで使っておくといざという時にスムーズに活用できます。
地震によって起こる被害の種類
地震の被害を減らすための対策は、以下の3つの種類によってさまざま。揺れによる建物の倒壊だけじゃなく、その後に発生する火災・津波・被災中の精神面。見える被害はもちろん、心に残る不安や生活の変化など「見えにくい被害」も存在します。
- 一次災害
- 二次災害
- 心のダメージ
それぞれの特徴を詳しく知って、どんな備えがベストなのかを大まかにイメージしてみましょう!
一次災害は地震そのものが引き起こす破壊

一次災害とは、地震の揺れによって直接引き起こされる被害のこと。多くの人がイメージする「建物の倒壊」「家具の転倒」「地割れ」「道路や橋の崩壊」などがこれに当たります。
特に注意したいのは、家の中でのケガや圧死のリスク。阪神淡路大震災では、亡くなった方の約8割が建物の倒壊による圧死で、古い家屋や耐震補強がされていない住宅が原因のほとんどでした。
また、落下物による負傷や避難時のケガも一次災害に含まれます。「揺れで割れたガラス片を踏んで足を切った」「棚から落ちた本で頭を打った」という日常的な物での事故も多く報告されています。
- 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
- 重たい家具にL字金具や突っ張り棒を設置
- 夜間用にベッド横にスリッパ・懐中電灯を常備
このような備えは、私たちでもできる「命を守る最初の壁」を作るもの。地震が起きるタイミングは選べませんが、安全な空間を先に作っておくのは今からでも始められます。
二次災害は地震のあとにやってくる危機

地震の揺れが収まったからといって油断はできません!すぐに津波や火災など、別の危機(二次災害)が発生するケースがよくあります。二次災害とは、地震の揺れがきっかけとなってあとから起こる被害のこと。以下のようなものが代表例です。
| 二次災害の例 | 発生原因と内容 |
|---|---|
| 火災 | ガス漏れや電気復旧時のショートなどにより発生 大規模な延焼の危険あり |
| 津波 | 海底地震で発生し、沿岸部に甚大な被害を与える 逃げ遅れによる死亡例も多い |
| 土砂災害 | 地震で地盤がゆるみ、雨で崩落することも 山間部や川沿いでの被害が多い |
| 通電火災 | 停電中にスイッチが入ったままだと、 電気復旧時に火災を引き起こす |
| ガス爆発 | 配管破損や漏れに気づかず火を使うと 大事故になるおそれがある |
これらは揺れた瞬間に始まる新しい危険で、被害を拡大させる原因に。特に、建物が密集する都市部では火災が次々と広がる「延焼火災」が心配されており、すぐにガスの元栓を閉めたりブレーカーを落としたりする行動が命を守る重要な対策になります。
また、津波警報が出たときは揺れを感じたらすぐに高台へ移動する判断が必要。二次災害の備えでは情報収集と行動力が何より大切で、停電に備えてラジオやモバイルバッテリーを準備したり、火災対策としてガス遮断器や感震ブレーカーを導入したりするのが効果的です。
心のダメージも深刻

地震のような災害は心にも大きなダメージを残します。これを「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」といい、災害直後はもちろん、数週間から数カ月たってから症状が現れるケースもあります。
- 夜眠れない
- 急に涙が出る
- 無気力になる
- 音や揺れに過敏に反応する
心の不調は、年齢や性別問わず誰でも起こるおそれがあるもの。生活がガラリと変わり、慣れない避難所・物資不足・他人との距離の近さなどにストレスを感じ無意識のうちに心をすり減らしてしまいます。
精神的なダメージをやわらげるには、「安心できるスペース」や「人とのつながり」が重要。たとえば、自分のテントや寝袋、耳栓やアイマスクなどを持っておくと避難生活の中でのストレス軽減に役立ちます。
過去の地震被害から「備える理由」を見つけよう

日本で繰り返し発生している大規模地震は、毎回たくさんの命や暮らしを奪ってきました。過去の事例を振り返ると、私たちは「なぜ備えるのか」が深く理解できます。代表的な3つの地震を例に、被害の甚大さと備えの大切さを実感してみましょう!
阪神・淡路大震災(1995年)
1995年1月17日、早朝に発生した阪神・淡路大震災は都市型直下型地震の怖さを日本中に知らしめました。
注目したいのは、亡くなった方の8割以上が建物の倒壊や家具の下敷きによる圧死だったという点。この事実から「地震が来たその瞬間」に身を守る環境づくりが大切だとわかります。例えば、耐震性のある家具の配置や固定・寝室の安全確保・非常灯の備えなどが欠かせません。
また、地震直後は道路の寸断や火災で救助や物資が大幅に遅れた事例も多数。その結果、防災グッズは「最低3日間、自力で命をつなぐ量」が備えの基本となりました。
この震災を機に防災意識が高まり、現在では「一次の備え(即時対応)」と「在宅避難のための備え」がより現実的に捉えられるようになっています。
※参照元:「阪神・淡路大震災」特設サイト|気象庁(2025年8月時点)
東日本大震災と津波(2011年)
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、マグニチュード9.0という日本観測史上最大級の地震。特に、津波による被害が甚大で、多くの方が地震のあとに襲ってきた巨大な津波によって命を落としています。
この震災から学べることは、「揺れが収まっても安心できない」ということ。特に、海岸沿いの地域では地震後すぐに高台へ避難する判断力と行動力が生死の分かれ道になりました。
また、福島第一原発の事故をきっかけに「複合災害」への備えにも注目が集まるように。電気・ガス・水道などのライフラインが一斉に止まったので、避難生活ではアウトドア用品が大活躍。ソーラーバッテリーや浄水器付きの給水タンクなどが「実際に役立った」という声も多くあります。
さらに、避難所での生活が長引く中で体調や心のバランスを崩す人も出てきました。そのため「防災=一時的な避難」じゃなく「生活を続けるための備え」が大切だという考えが広まっています。
※参照元:特集 東日本大震災|内閣府(2025年8月時点)
令和6年能登半島地震(2024年)
2024年1月1日の元旦に発生した令和6年能登半島地震は、山あいの集落や交通が限られた地域での地震リスクと孤立の現実を突きつけました。倒壊家屋が多数発生し、道路が寸断。物資が届くまで、最短で約8〜9時間以上かかったという報告があります。
○翌1月2日に食料支援の第一弾として、パン36,000個が広域物資輸送拠点である石川県産業展示館に到着。同日中に被災地へ向けて搬送を開始し、1月3日1時に穴水町、未明に輪島市、当日中に能登町、珠洲市へ到着。
※引用元:令和6年能登半島地震における物資調達・輸送の状況|内閣府(2025年8月時点)
この地震から新たな課題となったのが「道路・通信の寸断による情報遮断」「長期の孤立」「寒さによる健康被害」など。特に、冬の災害では、防寒具・寝袋・カイロ・湯たんぽなどの保温アイテムが命を守る道具と再認識されました。
また、被災地の多くが「自宅避難(在宅避難)」となり、停電・断水・ガス停止にどう対処するかも大きな課題に。発電機・ソーラーパネル・防災ラジオ・携帯トイレなどアウトドア向けのアイテムが注目され、非常用持ち出し袋の中身が再検討されています。
この震災からは、「どこに住んでいても災害は起こり得る」ということを再確認すると同時に、交通や物流が止まることを前提に、自立できる備えの必要性が強く意識されました。
地震の被害を減らすためにできること
地震は止められませんが、今できる備えで被害を少しでも減らすことが可能!
- 一次災害
- 二次災害
- 心のダメージ
それぞれの具体的な対策を見て、今日のうちから「あなたや家族を守るちょっとした行動」を始めてみましょう!
一次災害の対策

一次災害は、地震の「揺れ」そのものが引き起こす直接的な被害。次のような備えで、命に関わる重大なリスクが軽減できます。
家具の固定と防災グッズの配置
実際に多くの死傷者を出しているのが、家具の転倒や落下物。特に寝室や出入り口付近にある家具は、耐震ラッチ(地震などの揺れを感知して自動的に扉をロックする装置)や突っ張り棒でしっかり固定しましょう。
また、防災グッズは「どこに置いてあるか」が命を左右します。懐中電灯は枕元に、スリッパはベッドの横へ、非常持ち出し袋は玄関か寝室に。配置を決めておくだけで、慌てていても必要なものをすぐに手に取れる環境が作れます。
自宅に必要な備蓄品のリスト作成
地震直後は物流が止まり、店には商品が並ばなくなります。最低3日分、できれば7日分の水・食料を中心に、家族構成や生活スタイルに合わせた備蓄リストを作成しましょう。
アウトドア用品には、電気・ガス・水道が止まった状況でも自力で生活を続けられる工夫が詰まっており、災害のときにも頼れる存在。例えば、カセットコンロがあれば温かい食事が作れ、折りたたみタンクがあれば水を確保できます。
携帯トイレ・LEDランタン・ソーラーバッテリーも、避難生活の不便や不安を和らげてくれる実用的なアイテム。防災とアウトドア、どちらにも使える兼用グッズとして注目されています。
家の耐震化チェックとリフォーム
築年数が古い住宅ほど耐震性能が低いおそれがあります。1981年以前に建てられた建物は、旧耐震基準で建てられているため要注意。無料の耐震診断や耐震改修に対する補助制度を設けている自治体もあるので、積極的に活用しましょう。
| 耐震のチェック項目 | 確認すること |
|---|---|
| 建築年 | 1981年以前なら要診断 |
| 土台や基礎 | ひび割れ・傾きがないか |
| 壁の配置バランス | 南側だけに窓が多くないか |
| 屋根の重さ | 重い瓦屋根は倒壊リスクを高める |
日ごろからチェックして、できるところから少しずつ補強しておくと被害が減らせます。
二次災害の対策

二次災害は、地震のあとに起こる津波・火災・インフラの停止などの追加的な被害。一次災害を乗り越えても、これらへの備えがないと命に関わります。
津波・火災・余震の学習
海に近い地域では、地震のあとすぐに津波が来るかもしれません。津波警報を待つのはNG。揺れた時点で高台へ避難する習慣を家族全員で共有しておきましょう。
また、大地震の直後はガス漏れや電線の断線による火災も多発します。揺れを感じたら即ブレーカーを落とす「通電火災対策」や、住宅用消火器・防炎毛布の備えが身の安全につながります。
本震のあとも小さめの地震が長く続くので、身の安全の確保や火の始末などの行動だけじゃなく「数日間の備え」が大切。特に、ライフラインの復旧に時間がかかるケースが多いので、食料・水・電源の確保などの「生活を続ける備え」を意識しておきましょう。
ハザードマップの活用
地震が起きる前に、ハザードマップを使ってあなたの家・職場・学校・通勤通学路などについて災害リスクを判定してみましょう。ハザードマップとは、地域ごとの被害予測を示した地図のこと。津波・土砂災害・液状化・洪水など、どんなリスクがあるかを知ると避難経路や備蓄場所が計画的に決められます。
- 通勤路が土砂災害警戒区域=安全に通れる別ルートを考えておく
- 自宅が津波浸水想定エリア=高台までの避難ルートを家族で共有しておく
- 勤務先が液状化エリアにある=地震後に使えそうな通勤ルートを事前に見つけておく
「自宅は安全」と思っていても、実は避難所より危険な場所かもしれません。ハザードマップの確認と同時に地形や過去の災害履歴も確認し、自分自身でリスクを見抜きましょう。自治体のサイトや国土交通省の「重ねるハザードマップ」で簡単に検索できます。
停電・断水への備え
災害時に困るのは「電気」と「水」。この2つが止まっても困らないように、今から少しずつ準備を進めておきましょう。大規模地震では、電気・水道・ガスの供給が一斉に止まることも珍しくありません。特に、停電によって冷蔵庫・照明・通信機器が使えなくなると、生活が一気に不便になります。
- モバイルバッテリー(ソーラー充電タイプ):停電中でもスマホやライトの充電が可能
- USB対応LEDライト:明かりの確保に必須、乾電池式より長持ちでコンパクト
- 携帯ラジオ(電池式・手回し式・ソーラー式):情報収集に便利
- 飲料水の備蓄(目安:1人1日3L × 3日分):家族の人数に合わせてストック
- 折りたたみウォータータンク:配給水の運搬や保管に便利
- 携帯用浄水器:川の水や風呂水を飲料レベルにろ過できる
このほか、衛生面や精神面に強いストレスがかかる「トイレ問題」への備えも忘れずに。停電や断水によってトイレが使えなくなると、不衛生な状態が感染症に原因になるのはもちろん、排泄を我慢して体調を崩す人が出てきます。
手軽にできる対策は、凝固剤タイプの簡易トイレを備えておくこと。便器に袋をセットして使うだけなので扱いやすく、トイレの近くや寝室などすぐに使える場所に置いておくと安心です。
心のダメージ対策

地震の被害は、建物の倒壊やライフラインの停止などの物理的なものだけじゃありません。「心的ストレス」「災害後の不安」などの心のダメージも、深刻な問題として注目されています。
実際、災害後の生活では気づかないうちに心がすり減り、体調を崩す人もたくさん。被災時にできる心のケアは、命を守る行動と同じくらい大切です。
いつもの習慣をできるだけ保つ
心の安定を支えるために、「日常のリズム」を意識的に保ちましょう。避難生活では、環境の変化や情報の不確かさから強いストレスを感じることも少なくありません。例えば、以下のような普段どおりの行動をするだけで自分自身の中に安心感が生まれます。
- 朝決まった時間に起きる:体内時計を整え、心と体にメリハリをつける
- 顔を洗って髪を整える:自分を大切にするという実感が得られる、前向きになれる
- 食事の時間をいつも通りにする:空腹を感じない緊張状態で、体力と気力を維持するため
- いつもと同じタイミングで着替える:だらだらによる気力低下を防ぐ、気持ちが切り替わる
特に、小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では家族全体の生活リズムを守ることが、心身の健康維持にもつながります。避難生活が長引くほど心身への負担が蓄積していくので「いつも通りの時間に寝て、食べて、過ごす」という意識を大切にしてくださいね。
誰かと会話をしてケアする
災害時は、不安・恐怖・孤独感などのさまざまな感情が押し寄せます。この気持ちは無理に抑え込もうとせず、誰かと話すことで心を少しでも軽くしましょう。
- 家族や友人に電話して、近況を話す
- 避難所で隣の人に「おはよう」と声をかけてみる
- SNSやチャットアプリで、ちょっとした出来事を共有する
ちょっとした会話でも、気持ちが落ち着いたり不安が軽くなったりするもの。「誰にも話せない」「弱音を吐いてはいけない」と思わず、自分の心を守るために人とつながることを選ぶのは、とても自然な行動です。
もし、話せる相手がいないときは自治体や支援団体が設置している「災害ストレス相談窓口」や「心のケアダイヤル」などの公的支援を活用するのも効果的。匿名で話せる窓口もあるので、安心して利用できますよ。
アウトドア用品で心の安心を作る
被災時のストレスを和らげるためには、物理的な快適さや安心感を得られる環境づくりも大切。アウトドア用品に心のケアに役立つアイテムがたくさんあるので、防災グッズを選ぶときに「安心できるか」も意識しましょう。
- コーヒーセットや折りたたみチェア:ほっと一息つける時間が「いつもの自分」を取り戻すきっかけに
- ポップアップテントやパーテーション:周囲の視線を遮るだけで、安心して休めるスペースに
- 暖色のLEDランタンやゆらぎライト:やさしい灯りは、不安な気持ちをやわらげる効果大
- ポータブルスピーカーやラジオ:音楽や人の声が流れると孤独感が軽減
アウトドア用品はもともと「快適に過ごす」ための道具。避難中もその特性を活かしながら過ごすと、心に余裕が生まれます。「災害のときだから」と我慢するのではなく、少しでも穏やかに過ごせる工夫を取り入れてみてくださいね。
本当に使える防災グッズに「アウトドア用品」が話題!

ここ数年、防災のプロや災害体験者のあいだで「アウトドア用品こそ、本当に使える防災グッズ」という声が広がっています。その理由は「使用環境が似ていること」と「使用者にぴったりなものが使えること」の2つ。実際に避難所や車中泊を経験した人の多くが、アウトドア用品の便利さと快適さを実感しています。
国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、この理由を詳しくお伝えしますね。
防災用品と使用環境が似ているから
アウトドア用品が防災シーンで役立つ最大の理由は「屋外での不自由な生活を快適にする目的に作られているから」です。テント泊やキャンプでは、電気・水道・ガスのない場所で過ごすので自然と防災と同じような状況に。例えば、以下のような共通点があります。
| 避難生活の状況 | アウトドア用品との共通点 |
|---|---|
| 電気が使えない | バッテリー式ランタン・ソーラー充電器 |
| 水道が止まっている | ウォータータンク・携帯浄水器 |
| コンロや電子レンジがない | カセットコンロ・シングルバーナー |
| ベッドや布団が使えない | エアマット・シュラフ(寝袋) |
| 明かりがない | LEDランタン・ヘッドライト |
アウトドア用品はもともと過酷な環境で快適に過ごすために設計されているので、災害のときも大活躍!専用の防災用品よりもデザイン性に優れていて使い勝手が良く、日常生活やキャンプなどを通して普段から使い慣れておけるのも大きな魅力です。
家族全員に合わせて備えられるから
アウトドア用品は、利用シーンや対象者に合わせたアイテムが豊富な点も注目されています。
防災グッズは、赤ちゃんがいる家庭・高齢者がいる家庭・ペットと暮らしている家庭など、それぞれの事情に合わせたものが必要。「1人ひとりに役立つもの」は違うことに気づきます。
- 小さな子どもがいる家庭 → 保温・保冷機能付きボトル、簡易トイレ、持ち運びできるベビーキャリア
- 女性がいる家庭 → ワンタッチで設置できるテント、大判ウェットタオル、生理用品の収納バッグ
- 高齢者がいる家庭 → 組み立て不要の簡易ベッド、広口タイプの給水バッグ、明るいLEDランタン
- ペットがいる家庭 → 折りたたみ式ペットケージ、密閉できるフードコンテナ、静音型の発電機
これらすべて、アウトドア用品で準備OK!
さらに、アウトドアブランドの多くは軽量・コンパクト・高機能を重視しているので「災害時に持ち出しやすい」のも魅力。加えて、普段のレジャーや旅行にも使えるので「しまいっぱなし」じゃなく、日常で使いながら備えるという理想的な防災スタイル「フェーズフリー」が実現できます。
防災用として活躍するアウトドア用品8選

サンデーマウンテンが厳選!本当に使える8つのアウトドア用品を紹介します。
アウトドア用品は、防災グッズとしての実力も本物。避難生活では、「電気・水・調理・休息」など日常の当たり前が失われる状況が続くこともあります。そんな環境で頼りになるのが、屋外での使用を前提に作られたアウトドア用品。防災リュックや自宅の備えにぜひ取り入れてくださいね。
電源・照明系
モバイルバッテリー

スマホは情報収集・連絡手段になる災害時の命綱。バッテリー容量13,400mAhの大容量モバイルバッテリーは、地震によって混乱する気持ちに安心を与えつつ、普段から身近にも置いておけるのでムダになりにくいです。
本体は防水防塵タイプで、約425gの持ち運びやすいコンパクトボディ。4段階のバッテリー残量表示付きなので、点検がラク。3色切り替えのLEDライトとして長時間まわりを明るく照らせるので、停電時や夜間の移動にも活躍します。
LEDランタン

夜間の停電時はLEDランタンがあるだけで安心感がぐんとアップ。太陽光で充電できるソーラーチャージャー搭載なら、停電が長引いても長時間使用できます。明るさが4段階に調節でき、白色と目にやさしい赤色の2色の切り替えも可能。防水・防塵・耐久性に優れており、屋外でも使用できます。
取手付きで、吊り下げと置き型の2Way仕様。コンパクトに折りたためる軽量タイプなので、収納や持ち運びがラクなのも魅力です。
飲料・調理系
携帯浄水器

断水が長引いたり、給水所の水が不安なときに活躍するのが携帯浄水器。水に含まれる微生物を99.9%、バクテリアを99.9999%除去するホロファイバーフィルター。臭いの元となる物質や塩素等を吸着し、臭いや味を軽減する活性炭フィルター。それぞれに水を段階的に通して、飲めない水を安全に美味しく変えてくれます。
本体は、わずか76gで軽くコンパクトに折りたためるのが特徴。パーツごとに分解できるので、お手入れしやすく飲み水の管理として大切にしたい「清潔さ」が保てます。
クッカー

電気もガスも使えない時にアウトドア用クッカーがあれば、温かい食事で心身を支えてくれます。バーナーとクッカーのセットがあれば、すべてまとめて収納できるので便利。どこでも調理でき、レトルトの温めやお湯を沸かす程度なら簡単です。
収納・衛生系
ウォータータンク

水を運ぶ・貯める・使う・飲むときに役立つウォータータンク。用途に応じて置き方が変えられる八角形で、自立するので、付属のコック(蛇口)を取り付ければ手洗いや調理時の給水が簡単です。
素材は、燃焼時に発生するCO2が70%削減できるように製造されており、 食品衛生法適合証明書を取得しているので飲水や食品にも安心して使用可能。広口は手が入る大きさなので、タンク内が洗いやすく清潔を保ちながら断水中の生活をぐっと快適にしてくれます。
ボディシート

お風呂に入れない日が続くと、心身ともにストレスが蓄積。森林浴気分になれる森の香りの大判ボディシートがあれば、全身をさっぱりリフレッシュできてリラックス感が得られます。1枚ずつの個包装なので、衛生的&乾かないのも魅力。厚みがあり、強く引っ張っても敗れにくい、天然由来繊維100%の優しい肌ざわりです。
避難生活・寝具系
折りたたみチェア

体育館や駐車場など、長時間座りっぱなしになる避難生活で、自分専用の椅子があると快適度がぐんとアップ。耐荷重150kgで、小さなお子様から大柄な男性まで安心して使用できるチェアがあれば、床の冷たさや疲れが軽減できます。高さが2段階に調節できるので、ハイスタイル・ロースタイルのベッドとしても使用可能。コンパクト収納なのも魅力です。
マット

避難所の床は硬くて冷えるため、マットがあると睡眠の質がぐんとアップ。柔らかくて衝撃を吸収しやすく、断熱性や防水性に優れたものなら、眠りのストレスが限りなく減らせます。アルミ面の向きを変えるだけで、夏はより涼しく冬はより暖かく使えるのも魅力です。
吸水・吸湿性が少なく水洗いできるので、ちょっと汚れたときも安心。重量は470g、収納袋とゴムバンド付き。収納袋の裏地はテントの生地にも使われる防水性能と耐久性の高い素材を採用しており、濡れたままでも持ち運びやすいです。
地震発生時のベストな行動を知って命を守ろう!

地震発生の瞬間から数時間は、命を守るための行動が重要!突然の揺れにパニックになるかもしれませんが、「何をどうすればいいか」を事前に知っておくだけで正しく行動でき、生存率やその後の安全性が高められます。
- まずは身を守る
- 家族と安否確認
- 正しい情報を収集する
- 防災グッズを収納場所から取り出す
実際に被災したときに冷静に動けるよう、主な行動4つのポイントを覚えておきましょう。
まずは身を守る
地震発生直後は、何より自分の身を守ることが最優先。立っていられないほどの揺れがくるおそれがあるので、すぐにテーブルの下や頑丈な家具の陰など、落下物やガラス片を避けられる場所に避難しましょう。学校や職場なら、教科書やバッグを頭にかぶせると安全性が高まります。
屋外にいるときは看板・ガラス・電柱などの倒壊や落下物から離れ、空き地や公園などの安全な場所へ。高架下・自販機のそば・ブロック塀の近くは、揺れて「崩れる」「倒れる」「落ちてくる」という二次被害が発生しやすい場所なので避けてください。
家族と安否確認をする
揺れが収まり、ある程度落ち着いたら家族の無事を確認する行動へ。災害のときは電話回線が通話の集中や制限によってパンクしやすく、つながりにくくなるので「災害用伝言ダイヤル(171)・LINE・SNS・災害用アプリ」などネット通信を活用した連絡手段を使うのが現実的です。
あらかじめ「誰がどこに集合するか」「連絡が取れないときの行動」など、家族間でルールを決めておくと安心。子どもや高齢者は1人で動けなかったり判断が難しかったりするので、近くの人と助け合える関係を作っておくと避難や生活の不安がぐっと減ります。
正しい情報を収集する
地震のあとは、デマや誤報が飛び交いやすくなるので情報の取り扱いには要注意。パニックや混乱を防ぐために、テレビ・ラジオ・自治体の防災アプリ・NHK・気象庁などの公的で信頼性の高い情報源から、現在地の避難指示や被害状況をチェックしましょう。
SNSや個人の投稿情報は拡散力がありますが、誤った情報や意図的な偽情報も含まれています。そのまま信じてしまうと間違った判断につながり危険な目にあうかもしれません。避難のタイミング・給水所の場所・火災や通行止めの情報など、命や健康に関わる内容は「誰が発信しているか」「公式なルートか」を確認して自分と家族の安全を守ってくださいね。
防災グッズを収納場所から取り出す
揺れが収まりまわりの安全が確認できたら、防災グッズがすぐに使えるように収納場所から出してスタンバイしましょう。特に、ヘッドライト・LEDランタン・モバイルバッテリー・水・非常食・携帯ラジオ・ホイッスルなど、最初に必要なものはすぐ手に取れる場所にあると安心です。
特に、夜間の地震では明かりがないと動くことすら難しくとても危険。防災リュックは、暗闇でもすぐ手が届く寝室の枕元や玄関付近などに置いておくのが鉄則!「どこに置いたっけ?」と探している時間が、大きなロスにつながってしまいます。
地震の被害に遭ったら

突然の災害で家や暮らしに深刻な被害が出た。そんなときに、国や自治体の支援制度を知っていると、生活を戻すスピードが早まります。また、心が不安定になりやすい被災者を狙った悪質な商法や詐欺が増える傾向もあります。
地震の被害に遭ったときの具体的な制度と注意点をチェックして、情報を正しく冷静に受け取れる力を身につけておきましょう!
すぐに役立つ制度と支援策を活用
被災後に受けられる支援は意外と充実しています。そのため「どこに相談すればいいか」「いつまでに手続きが必要か」を知っておくと漏れがありません。
| 制度・支援策(一部) | 内容 | 窓口(例) |
|---|---|---|
| 被災者生活再建支援金 | 半壊以上の住宅被害がある場合に最大300万円の支援 | 自治体の窓口 |
| 災害救助法による支援 | 応急仮設住宅、炊き出し、生活必需品の提供など | 自治体・福祉事務所 |
| 一時的な税・保険料の猶予 | 国民年金・住民税・水道光熱費などの支払い猶予 | 各担当機関 |
| 災害見舞金・義援金 | 自治体や赤十字社からの支給 | 各地域の役所など |
支援内容は地震の規模や自治体の判断によって変わるので、まずは最寄りの役所や市区町村の公式サイトを確認するのが確実。「知らなかったから受け取れなかった」と後悔しないよう、避難所や広報掲示板にも目を通しておきましょう。
また、アルバイトやパートでも勤務先が被災したことで収入が減ったときは「貸付支援・家賃補助・自立支援」などいくつかの制度に申請可能。「自分は対象外」と決めつけず、まずは市役所やハローワークで相談してみることが大切です。
災害時に増える悪質商法に警戒
地震のあとは「無料で点検しますよ」「早く修理しないと危険です」などの不安をあおる訪問販売や詐欺まがいの商法が急増。不安な気持ちにつけ込まれないように「すぐに決めない」「家族や知人に一度相談する」ことをルール化しておきましょう。特に高齢者や一人暮らしの家庭は狙われやすいので、家族や地域間の情報共有が大切です。
- 請求を装って手数料をだまし取る地震保険の代行業者
- 「行政から依頼された」と嘘をつくリフォーム業者
- 粗悪な耐震グッズを高額で売りつける業者
- 被災者支援を装った偽の義援金団体
実際の被災地では「点検と称して屋根に登り、そのまま居座る」「点検中に物を壊される」「「瓦がズレているといい点検を促す」などのケースが報告されています。少しでも怪しいと感じたらその場で契約せず、消費生活センター(188番)などに相談するのが安心です。
※参照元:点検商法|長野県県警(2025年8月時点)
あなたと家族で防災計画を始めよう!

家族みんなで話し合って決める「わが家の防災計画」にチャレンジしてみませんか?
地震への備えというと、非常食や防災グッズの購入に目が行きがち。でも、災害時に一人ひとりが冷静に動けるように、日頃からミーティングを開いたりグッズを見直したりすると、いざというときの混乱が防げます。
防災ミーティングで意識づけ
防災ミーティングとは、家族や同居メンバーと「地震が起きたらどう動くか」「避難場所はどこか」「誰が何を持ち出すか」などを話し合って共有しておく時間のこと。月に1回や季節の変わり目に確認しておくと、記憶が薄れにくくなります。
| チェック項目 | 決めておきたいこと |
|---|---|
| 集合場所 | 家が倒壊や外出先で被災したときに集まる場所 (公園や避難所) |
| 連絡方法 | LINE、災害伝言ダイヤル171、SNSなど複数手段の確認 |
| 役割分担 | 誰が非常食を持つか、ペットの対応をするかなど |
| 情報源 | どのアカウント・メディアから情報を得るか (自治体の公式SNSなど) |
子どもがいる家庭では、イラスト付きの防災マップやカードを使って楽しみながら覚えてもらう工夫が効果的。大人にとっても、いざというときにパニックにならないための「心の準備」になります。
防災グッズの見直しと衣替え
防災リュックや備蓄品は「買って終わり」じゃなく定期的な見直しが欠かせません。特に、日本は季節の移り変わりがはっきりしている国。夏と冬では必要なグッズが大きく変わります。
| 季節 | 備えておきたいアイテム例 |
|---|---|
| 夏 | 熱中症対策の冷感グッズ ボディシート 携帯扇風機 など |
| 冬 | 寝袋 使い捨てカイロ 防寒インナー など |
このほか、食品・電池・薬の消費期限や使用期限が切れていないかもチェック。期限が近いものは日常で使い、使った分を買い足す「ローリングストック方式」を取り入れると備えがムダなく続けられます。
また、家族構成の変化(子どもの成長や高齢者の同居など)に応じて、必要なアイテムや数も変わっていきます。
| 家族構成の変化 | アイテム例 |
|---|---|
| 小さな子どもがいる | 折りたたみベビーベッド ベビーキャリア 防水シート |
| 学童期の子どもがいる | 子ども用リュック 携帯トイレ ホイッスル |
| 高齢者と同居 | 使い慣れた常備薬 杖・歩行補助具 簡易トイレ |
| 妊婦がいる | 携帯クッション 防寒ケープ 腹帯 |
| ペットがいる | 折りたたみ式ペットケージ ペット用水皿 携帯リード |
子どもの成長や体力に合わせて、サイズや重さの見直しを。家族構成に変化があったときは、なるべく早めに備蓄品リストをアップデート。「アウトドア用品」で代用できるものは、日常で使い慣れておくと安心です。防災グッズの中身は、常に「今の自分たちに合っているか?」という視点で見直していきましょう。
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