ハザードマップとは信頼性の高い防災情報を得る地図!見るメリットと活用方法

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SUNDAY MOUNTAINの防災特集

ハザードマップとは、国土交通省や国土地理院などが作成した、信頼性の高い「命を守る地図」のこと。実は、テレビや自治体のチラシなどで見かけたことはあっても「書いてある内容の意味や正しい使い方までは知らない」という人が少なくありません。

主な内容は、洪水・土砂災害・津波・地震などの発生が予想される場所と危険度。上手く使いこなせられれば、あなたの自宅・職場・通勤路・子どもの通学路などにどんな災害リスクがあるのかが見るだけでわかります。

ここでは、

ハザードマップとは?
自分が住んでいる場所はどうなってる?

と気になるあなたへ、ハザードマップの種類や実践的な使い方をわかりやすくご紹介。国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、災害リスク別に普段から使えるおすすめ防災グッズもお届けします。

ハザードマップを災害への備えのひとつに組み込んで、避難の判断を早めて被害を最小限に抑えましょう!

  1. ハザードマップとは信頼性の高い防災情報の地図のこと
  2. ハザードマップを知っておくとどうなる?
    1. 災害別の危険区域が見るだけで分かる
    2. 個人や地域の防災意識が高められる
    3. 避難行動計画の資料に活用できる
    4. 災害発生時に速やかに避難できる
  3. ハザードマップで確認できること
    1. 災害エリアと危険度
    2. 浸水の深さと発生確率
    3. 災害種別ごとの避難行動マニュアル
  4. ハザードマップの種類と特徴
    1. 洪水ハザードマップ
    2. 内水氾濫ハザードマップ
    3. 高潮ハザードマップ
    4. 津波ハザードマップ
    5. 土砂災害ハザードマップ
    6. 地震ハザードマップ
    7. 火山ハザードマップ
    8. 宅地造成(盛土)ハザードマップ
  5. ハザードマップはどうやって作られる?
    1. 作成の流れ
    2. 今抱えている課題
  6. ハザードマップはどこで見られる?
    1. 自治体の窓口
    2. 自治体の公式サイト
    3. 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
      1. 重ねるハザードマップ
      2. わがまちハザードマップ
  7. ハザードマップの実践ガイド
    1. ステップ1:自宅と周辺地域のリスク把握
    2. ステップ2:避難ルートと避難所の決定
    3. ステップ3:家族との共有と避難訓練
    4. ステップ4:防災グッズの準備と点検
  8. ハザードマップの活用事例
    1. ハザードマップの見方を共有する家庭訓練会
    2. 地域住民と自治体の取り組み「逃げ地図」ワークショップ
    3. 学校教育での防災授業
  9. ハザードマップで自分の災害リスクを判定してみよう!
    1. 洪水・内水氾濫
    2. 土砂災害
    3. 津波・高潮
    4. 地震・火山
  10. 災害リスク別に備えを充実させよう!
    1. 洪水・内水氾濫対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選
      1. 防水バッグ
      2. 防水長靴
      3. LEDヘッドライト(防水仕様)
    2. 土砂災害対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選
      1. トレッキングシューズ(防水)
      2. 防水レインウェア(上下セット)
      3. トレッキングポール
    3. 津波・高潮対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選
      1. 超軽量リュック
      2. スマホケース(耐衝撃)
      3. 笛(ホイッスル)
    4. 地震・火山対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選
      1. ヘルメット
      2. ゴーグル
      3. マスク
  11. ハザードマップを日常の備えのひとつに
    1. 定期的に地図を確認
    2. 災害リスク別に備えを再確認
  12. ハザードマップを「日常使い」から始めよう

ハザードマップとは信頼性の高い防災情報の地図のこと

hazard map

ハザードマップとは「自然災害による被災想定区域を色や文字で示したもの」のこと。洪水・津波・土砂災害・地震などの危険な場所が、被害予想図として一目で確認できる地図です。これは国土交通省や国土地理院などの公的機関が作成し、地域住民に正確な防災情報を提供する目的で作られています 。

ハザードマップは「生活している地域の災害リスクを視覚的に理解できる資料」としてだけじゃなく、実際に避難したり防災を計画したりするときの情報源としても大活躍!自然災害の種類(洪水、内水、高潮、津波、土砂災害、火山など)ごとに、どこにどれくらいの被害が想定されるかが色分けされており、直感的に「ここが危ない」と把握できます。

項目内容
対象となる災害洪水・内水・高潮・津波・土砂災害・火山・地震など
表示情報の種類浸水の深さ
被害想定区域
地形や地盤の特性など
作成主体国土交通省
国土地理院
市町村(自治体)などの公的機関

自宅や職場の危険ポイントと具体的な避難ルートが分かれば「どこに避難すれば良いのか」「どんな防災グッズを備えれば良いのか」という疑問も解決。ハザードマップを家族で一緒に見ながら、必要な用品の準備や災害時の連絡の取り方などを決めて、みんなで防災意識を高めることも可能です。

※参照元:「わかる・伝わる」ハザードマップ のあり方について|国土交通省(2025年8月時点)

ハザードマップを知っておくとどうなる?

Essential disaster preparedness supplies

ハザードマップは「見るだけの地図」じゃなく、日常の安全を守るための強力なツール。あなたが暮らす地域がピンポイントで確認できるので、使い方を知っておくと日常でも災害時でも「備えとして本当に必要なもの」が把握できます。

・災害別の危険区域が見るだけで分かる
・個人や地域の防災意識が高められる
・避難行動計画の資料に活用できる
・災害発生時に速やかに避難できる

具体的な使い方を確認する前に、まずはハザードマップの活用によって得られる効果を見ていきましょう!

災害別の危険区域が見るだけで分かる

ハザードマップでは予想される危険区域が色分けされており、洪水・内水氾濫・高潮・津波・土砂災害・火山・地震などの災害の種類ごとに危険箇所が一目で確認できます。難しい用語や数字を読み解く必要はありません。誰でも、直感的に自分の安全度が把握できます。

災害種別主な表示内容
洪水・内水氾濫浸水範囲・浸水深
土砂災害急傾斜地・土石流危険区域
津波・高潮到達予想範囲・浸水時間
火山火砕流・降灰の影響範囲
地震液状化危険度・揺れやすさ

例えば、洪水では想定される浸水深、土砂災害では土石流や崖崩れ。専門的な知識がなくても、色や記号の説明を見るだけで理解できるように設計されています。

個人や地域の防災意識が高められる

ハザードマップには危険なエリアが地図に反映されているので、見るだけで防災意識を高めるきっかけに。「安全だと思っていた場所が、実は災害に弱かった」と気づき、危機感が生まれて備えの大切さが実感できます。

  • 自治体の防災訓練で避難経路を確認
    →地域住民同士が情報を共有しやすくなる
  • 学生や子どもが「地図で見るとどこが危ないか」を知る
    →防災への関心を持つ入り口に

災害は、経験がないほど安全だと思い込みやすいもの。地図という形で、危険性を目に見える情報にすると「今すぐ動こう!」という気持ちが芽生えます。

避難行動計画の資料に活用できる

ハザードマップは、避難行動計画(マイ・タイムラインや家族の避難計画)を作成するときに欠かせない資料。以下ようなルートが災害の種類ごとに複数のパターンで確認できます。

  • 浸水想定区域を避けた、高台や堤防沿いなど水害に強い道
  • がけや急斜面を避けた、土砂災害警戒区域の外側を通る道
  • 海や川などから離れ、標高の高い場所へ最短で移動する道
  • 夜間に危ない場所を避けた、街灯や避難誘導灯がある道

特に、洪水や津波では避難経路が浸水するおそれがあるので、地図で高台や安全な道路を事前に把握しておくと避難がスムーズ。複数の避難ルートを知っておけば、当日の被害状況に応じて安全な道を選び直せるので避難の遅れや混乱が大きく減らせます。

災害発生時に速やかに避難できる

ハザードマップを普段から見慣れておくと、災害発生時に「どの方向に逃げれば安全か」が迷わず判断できます。特に、夜間や悪天候時などの視界が悪い状況では安心感がぐんとアップ。もし1つの道が使えなくなっても、すぐに別ルートに切り替えられるので混雑や危険を避けながら安心して移動できます。

具体例
  • 大雨で川が増水し、いつもの避難路が冠水
    →すぐにもう1本の裏道ルートを選び、高台への避難所に到着できた
  • 地震直後に商店街ルートで建物が倒壊
    →すぐにもう1本のルートに回り、津波到達前に安全な場所へ避難できた

日常の備えでも、アウトドア用のヘッドライトや防水バッグなどの防災グッズが避難経路に合わせてそろえられるように。速やかで安全な避難行動につながり、被害の回避だけじゃなく避難所での生活も落ち着いて過ごせます。

ハザードマップで確認できること

What can be confirmed

ハザードマップで確認できるのは、主に以下の3つ!いずれも、知るだけじゃなく具体的な防災行動に結びつく情報が詰まっています。

  • 災害エリアと危険度
  • 浸水の深さと発生確率
  • 災害種別ごとの避難行動マニュアル

それぞれを詳しく知って、いざという時の行動力をアップさせましょう!

災害エリアと危険度

ハザードマップでは、災害の種類ごとに「どのエリアがどれくらい危険なのか」が色分けや線で示されています。例えば、洪水では浸水の想定区域、土砂災害では急傾斜地や土石流の危険区域。危険度は色の濃さやレベルで表現され、どこがより危ない場所かがひと目で理解できるようになっています。

災害種別危険度の表示例
洪水水色〜赤色=浸水の深さ(レベル)
土砂災害黄色や茶色=警戒区域
津波青色や紫色=到達予測範囲

これらの情報は、日常生活で利用する道や施設の安全度を判断する材料になり通学路や通勤路の見直しにも大助かり。また、地図を見慣れておくと災害発生時に迅速な判断ができるようになります。

浸水の深さと発生確率

ハザードマップの情報の中で、特に充実しているのが洪水や津波に関すること。想定される浸水の深さ発生確率が数値や色で表示されており、具体的な状況が地図を見るだけで一目で把握できます。

例えば「自宅周辺が何メートルまで浸水する恐れがあるのか」「何年に一度の規模で発生しそうなのか」など。「0.5m未満」「0.5〜3.0m」「3.0m以上」といった水深ごとの危険度や、「30年以内に発生する確率〇%」といった長期予測も記載されています。

水深の目安
  • 0.5m程度:大人の膝まで浸かり、歩行が困難になる
  • 1.0m程度:大人の胸まで水が達し、流される危険が高まる
  • 2.0m以上:住宅の1階が水没し、避難が極めて困難になる

こうした情報があると、自宅や職場がどれくらいの被害を受けるおそれがあるのかを具体的に想定でき、避難のタイミングや必要な準備(防水バッグやライフジャケットなど)の優先度が判断しやすくなります。

災害種別ごとの避難行動マニュアル

多くの自治体や国土交通省のハザードマップには、災害ごとに推奨される避難行動マニュアルが掲載されています。これは単なる地図情報にとどまらず、災害時に取るべき行動を時系列で示した実践的なガイド。事前に確認しておくと、災害時に迷わず動けるようになります。

例(洪水のとき)
  • 避難指示が出る前に自主的に高台へ避難
  • 夜間は照明器具を必ず持つ
例(津波のとき)
  • 揺れが収まったらすぐに高台へ
  • 車より徒歩優先

アウトドアや登山での経験がある人なら、こうした事前準備の重要性がよく分かるはず。防災グッズと合わせてマニュアルを活用することで、安全性が格段に高まります。

ハザードマップの種類と特徴

Types of hazard maps

※出典元:ハザードマップポータルサイトのパンフレット|国土交通省、国土地理院(2025年8月時点)

ハザードマップは、洪水や地震などそれぞれの災害に合わせて作られています。災害の種類ごとに表示する情報や見方が違うので、1つだけで安心せず複数のマップを見て自分の住んでいる場所の危険を知りましょう。

  • 洪水ハザードマップ
  • 内水氾濫ハザードマップ
  • 高潮ハザードマップ
  • 津波ハザードマップ
  • 土砂災害ハザードマップ
  • 地震ハザードマップ
  • 火山ハザードマップ
  • 宅地造成(盛土)ハザードマップ

それぞれの特徴とチェックポイントをわかりやすくお伝えしますね。※自治体によっては併せて記載されています。

洪水ハザードマップ

洪水ハザードマップとは、川があふれたときにどこまで水が来るか、水の深さはどのくらいになるかを色分けで示した地図のこと。主に国土交通省や市区町村が作り、川の整備計画や過去の洪水の記録をもとにしています。

「0.5m未満」「0.5〜3.0m」「3.0m以上」など、水の高さの目安が色によって示されており、水の流れが速い洪水は50cmでも大人が流される危険あり。このマップを見ておけば、事前に避難するかどうかの判断や安全なルートを考える助けになります。

内水氾濫ハザードマップ

内水氾濫ハザードマップとは「都市型の浸水」の危険がある場所を示した地図のこと。川があふれなくても、短時間の大雨で下水や排水の設備がいっぱいになり、街中に水があふれるという災害です。

見た目は洪水マップと似ていますが、川から遠い場所も対象になるのが大きな違い。都市部や低い土地で特に起こりやすく「自分は川から離れているから大丈夫」という思い込みを防いでくれます。このマップを見ておけば、自宅や通学路が浸水しやすい場所かどうかが分かります。

高潮ハザードマップ

高潮ハザードマップとは、台風や強い低気圧で海の水位が異常に上がり、海水が陸地に流れ込む被害の範囲や深さを示す地図のこと。港・工場地帯・埋立地などが主な対象ですが、川をさかのぼって内陸まで被害が広がるおそれもあります。

高潮は、津波と違って気象予報である程度事前に分かることが多い災害。マップを見ておけば、事前に避難場所や避難経路が決めておけます

津波ハザードマップ

津波ハザードマップとは、大きな地震などで発生する津波がどこまで来るのか、何分で到達するのか、波の高さはどのくらいかを示す地図のこと。浸水範囲が色分けされていて、到達時間が数字で書かれていることもあります。

沿岸に住む人は、このマップを見て避難経路をあらかじめ決めておくことが重要。津波のときは車より徒歩での避難が安全な場合も多いため、実際に歩いて確認しておくと安心です。

土砂災害ハザードマップ

土砂災害ハザードマップとは、がけ崩れ・地すべり・土石流などが起こる危険がある場所を示す地図のこと。色で危険度が分かれており「警戒区域(イエローゾーン)」「特別警戒区域(レッドゾーン)」などの表示があります。

山の斜面・谷の近く・盛った土で作られた土地などは、豪雨や地震のあとに特に危険が高まります。このマップを見ておけば、自宅や学校が危険区域に入っているかどうかが事前に確認できますよ。

地震ハザードマップ

地震ハザードマップとは、将来どのくらいの強さの地震が起きるおそれがあるかを示す地図のこと。国や自治体が作成し、活断層の位置・地盤の強さ・過去の地震記録をもとにしています。

書かれている内容は「震度分布」「発生確率」「今後30年以内に震度6弱以上が起きる確率」「液状化の危険度」など。このマップを見ておけば、自宅内外の耐震性を見直すきっかけになり、家具の固定や避難経路の確認などに役立ちます。

火山ハザードマップ

火山ハザードマップとは、活火山が噴火したときに、溶岩流・火砕流・火山灰がどこまで届くかを示す地図のこと。火山ごとに作成され、避難所や避難ルートが載っています。

火山灰は風に乗って遠くまで運ばれ、交通・電気・水道に影響する災害。風向きや季節によって被害の広がる方向が変わるので、このマップを事前にチェックしてイメージしておくことが大切です。

宅地造成(盛土)ハザードマップ

宅地造成(盛土)ハザードマップとは、人工的に土を盛って作った土地が大雨や地震で崩れる危険がある場所を示す地図のこと。もともと平らではなかった場所を土を盛って(盛土)平らにした場所を宅地造成といい、例えば、山の斜面や谷を埋めた土地にある住宅地が該当します。

作成は国土交通省で、調査をもとに危険度が色分けされています。万が一、盛った土の部分が崩れてしまうと家や道路に大きな被害が出ることも。これから家を建てる場所や土地を買うときに、このマップを見ておけば安全な場所かどうかが確かめられます。

※参照元:ハザードマップポータルサイトのパンフレット|国土交通省、国土地理院(2025年8月時点)

ハザードマップはどうやって作られる?

Creation of hazard maps

ハザードマップは、災害の発生状況を科学的に予測し、その結果を誰でも見やすくまとめたもの。国・自治体・専門機関が関わり、最新のデータや技術を活用して作られます。作成の流れと、現在抱えている課題について理解し、私たちにできることはないかを考えてみましょう!

作成の流れ

ハザードマップの作成は、大きく分けて以下のステップで進められます。

ステップ内容
1. 災害リスク調査過去の災害履歴や地形、地質、気象データを集め、災害が発生しやすい条件を分析する。
2. シミュレーション洪水や津波、土砂災害など、災害の種類ごとに発生範囲や影響を予測するシミュレーションをする。
3. 地図化分析結果を地図上に色分けや記号で表示し、危険度や避難情報をわかりやすく反映する。
4. 公開・配布自治体窓口、公式サイト、防災イベントなどで住民に配布・周知する。

例えば、洪水ハザードマップは、河川の流量や地形モデルをもとに浸水範囲を計算し色分けして表示。津波ハザードマップは、地震規模や震源位置から津波到達時間を算出。各災害ごとに、異なる専門的なシミュレーションが使われています。

今抱えている課題

ハザードマップは防災にとても役立つツールですが、以下のようないくつかの課題が残っています。

  • データの更新頻度が低い
  • 災害の想定の限界がある
  • 住民への周知が不足している
  • 専門用語や表示がわかりにくい

災害は全国のさまざまな場所でくり返し発生しているため、新しい災害履歴や都市開発の変化が反映されるまで時間がかかること。また、災害のシミュレーションは過去データに基づくため、想定外の規模や条件の災害には対応できないこと。

ハザードマップの配布や説明会に参加しない人には届かず「存在を知らなかった」という声も少なくありません。理解不足も相まって、危険エリアや危険レベルを色分けしても意味が伝わりにくく、具体的な避難行動につながりにくくなっています。

こうした課題を解決するには、デジタル化・リアルタイム更新・わかりやすいデザイン改善・学校や地域での防災教育などが求められます。住民1人ひとりが地図を手に取り、定期的に確認することも欠かせません。

ハザードマップはどこで見られる?

洪水・地震・土砂崩れなどの危険な場所をわかりやすく示したハザードマップ。実際に見てみたくなりましたか?「どこが危ないのか」「どこに避難できるのか」などの情報を、紙でもインターネットでも誰でも無料で見られるので、ぜひチェックしてみてください。

  • 自治体の窓口
  • 自治体公式サイト
  • 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」

それぞれ、特徴と使い方をわかりやすくお伝えしますね。

自治体の窓口

local government office

市役所や町役場などの自治体の窓口では、地域ごとのハザードマップを紙の冊子や折りたたみ地図として無料で配布しています。紙のマップは、大きく広げて一度に広い範囲を確認できるのが魅力。家・学校・職場と危険な場所の位置関係が一目でわかり、ふせんや書き込みで自分だけのオリジナルマップにも仕上げられます

また、窓口では職員の方に直接質問できるのも大きなメリット。「避難所までの安全な道は?」「この場所は何メートル浸水するの?」などの具体的な疑問がその場で解消できます。インターネットが苦手な人や、小さい子どもや高齢者の方と一緒に確認したい場合にも安心。防災イベントや講習会の場でも配布されることがあります。

自治体の公式サイト

official website of a local government

たくさんの自治体が、公式ホームページでハザードマップを公開しています。自宅や外出先でパソコンやスマホから簡単にアクセスでき、紙では見づらい細かい場所も拡大してチェック可能。特に、インターネット版は情報の更新のタイミングが早く、紙の配布後に新しく判明した危険区域や避難所の変更など、最新の状況がすぐに反映されます。

最近は、地図上で現在地を表示できる機能や、リアルタイムの気象情報を重ねて見る機能を備えたサイトも増えました。引っ越し前に新しい地域の災害リスクを知りたいときや、旅行先での安全確認にも便利です。

国土交通省「ハザードマップポータルサイト」

Hazard Map Portal Site

※出典元:ハザードマップポータルサイト|国土交通省(2025年8月時点)

国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」は、日本全国の災害リスクが調べられる総合サイト。ポータルサイトとは、特定の情報やサービスをまとめて提供する「入り口」のことで、国土交通省が作成した「重ねるハザードマップ」と、全国の自治体が作成したハザードマップのリンク集「わがまちハザードマップ」が閲覧できます。

魅力は、自治体ごとのホームページを探す手間が省け、洪水・土砂災害・津波など複数の種類のマップが一度にチェックできること。自宅や学校だけじゃなく、実家や旅行先など離れた場所の危険度も同じ操作で簡単に調べられるので便利です。広い範囲の防災計画を立てるときや、家族や友人に安全情報を共有するときにも役立ちます。

重ねるハザードマップ

重ねるハザードマップとは、洪水・土砂災害・津波など複数の災害リスクを1つの地図に重ねて表示できるサービスのこと。パソコンやスマホで住所を入力するだけで、その場所がどんな災害に弱いのかを一目で確認できます。

例えば、自宅は安全でも通学路や勤務先が危険区域に入っていることもあります。複数のリスクを同時に把握できるため、避難計画や通学・通勤ルートの見直しにとても役立ちます。

わがまちハザードマップ

「わがまちハザードマップ」は、日本全国の自治体が作成した公式ハザードマップへのリンク集です。地域名を選ぶだけで、その自治体が提供する最新のマップページへアクセスできます。

そこでは避難所や避難経路の情報も確認でき、地域ごとの特徴や災害対策のポイントを知ることができます。初めての地域でも、簡単に信頼できる情報にたどり着けるのが大きな魅力です。

※参照元:ハザードマップポータルサイト|国土交通省(2025年8月時点)

ハザードマップの実践ガイド

Practical use of hazard maps

ハザードマップは「見て終わり」では意味がありません。大切なのは、その情報を実際の行動につなげること!以下のステップを参考にしながら、家族全員が同じ動きを取れるようにしておきましょう。

  1. 自宅と周辺地域のリスク把握
  2. 避難ルートと避難所の決定
  3. 家族との共有と避難訓練
  4. 防災グッズの準備と点検

災害はいつ起こるかわからないので、ハザードマップを使って事前に動きを決めておけば、慌てず安全に行動しやすくなります。

ステップ1:自宅と周辺地域のリスク把握

まずはハザードマップを見て、自分の家・学校・職場の場所がどんな災害の危険にさらされているかを調べましょう。普段の平穏なときに知っておくと、どんな災害にどんなもので備えるべきかがはっきりします。

例えば、洪水マップなら「浸水の深さ」が色で分かり、土砂災害マップなら「がけ崩れや土石流の警戒区域」が色や斜線などで分かります。自宅だけじゃなく、近所・通学路・よく行くスーパー・病院などもチェックしておくと、外出先で災害に遭った場合の行動も考えやすくなります。

ステップ2:避難ルートと避難所の決定

リスクを把握したら、次は安全に避難できる道と場所を決めましょう。ハザードマップには避難所や避難場所の位置が載っているので、自宅から近くて安全な場所を選ぶのがベストです。

大雨や津波のときは、できるだけ高い場所や堅い建物が安全。避難ルートは1つじゃなく、2〜3通り用意しておくと安心です。道が冠水して通れない場合や、がけ崩れで通行止めになった場合でも、別のルートに切り替えられますよ。

夜間や雨天時は視界が悪くなるので、実際に歩いて確認しておくとさらに安心。道の暗さ・段差・狭い道などもチェックし、いざというときの安全性を高めましょう。

ステップ3:家族との共有と避難訓練

避難計画は、自分だけで知っていても意味がありません。家族全員が同じ情報を頭に入れて、誰でも同じ行動ができるようにしておきましょう。

例えば「地震のときは近くの○○公園に集合」「津波警報が出たらすぐに△△小学校へ避難」など、具体的なルールを決めます。連絡が取りづらくなるおそれもあるので、集合場所や連絡方法も事前に話し合っておくと安心ですよ。

実際に避難ルートを歩いてみる「避難訓練」も重要!本番と同じ道を歩くと、時間の目安や危険な場所がきちんと把握できます。小さな子どもや高齢者がいる家庭は、歩くペースや休憩場所も考えておきましょう。

ステップ4:防災グッズの準備と点検

最後に、あなたや家族にとって本当に役立つ防災グッズをそろえておきましょう。避難所まで移動する間や避難生活で必要になるものをあらかじめ準備しておくと、安全性がぐっと高まります。

非常用持ち出し袋には、飲み水・非常食・懐中電灯・モバイルバッテリー・救急セット・簡易トイレ・タオル・マスクなどを入れます。特におすすめなのは、アウトドア仕様の防災グッズ。キャンプや登山などの自然の中で使うために作られているので、軽量で持ち運びやすく、耐久性や防水性も高いのが魅力です。

防災グッズを準備したら、それで終わりじゃなく定期的な中身の点検も大切。賞味期限が切れた食料や電池切れのライトなどはすぐに交換し、季節に合わせて防寒具や熱中症・防寒対策グッズも入れ替えましょう。

ハザードマップの活用事例

use cases

ハザードマップは「見るだけ」じゃもったいないツール!家庭・地域・学校での活用事例を参考に、あなたも実際に使って防災力を高めてみませんか?日常の中で使い慣れておくことで、いざというときの避難行動がぐっとスムーズになります。

ハザードマップの見方を共有する家庭訓練会

埼玉県杉戸町では、家庭単位での防災力を高めるために「ハザードマップ家庭訓練会」が推奨されています。これは、自治体が配布する紙の洪水ハザードマップやオンラインで公開されている地図を家族みんなで見ながら活用する取り組みです。

訓練内容
  1. 自宅・学校・職場の位置を地図上で確認
  2. その周辺にある危険エリアや浸水のおそれがある道路を色やマークで記入
  3. 避難所や高台への安全なルートを複数選び、どの道が通行止めになりやすいかもチェック
  4. 家族それぞれが同じ地図を見て話し合う

この訓練会に参加すると、災害時に「誰がどこへ避難するか」「どのタイミングで連絡を取るか」といった行動方針が明確にできます。実際にルートを歩いて、危険箇所を確かめる実地訓練も組み合わせるとより確実。家庭内での情報共有が、いざというときに家族全員の安全を守る強い備えになります。

※参照元:洪水ハザードマップの活用方法|埼玉県杉戸町役場(2025年8月時点)

地域住民と自治体の取り組み「逃げ地図」ワークショップ

千葉大学が開発した「逃げ地図」を活用した防災ワークショップ。地域住民と自治体が協力して避難経路や危険箇所を明確にする取り組みです。

参加者がやること
  1. 既存のハザードマップをベースに「逃げ地図」を広げる
  2. 普段利用している道路や交差点をひとつずつ確認
  3. 浸水のおそれがある場所や避難時に混雑しやすい狭い道などを色分けして書き込む
  4. 安全なルートや高台への経路も追加する

こうして危険な道と安全な道がひと目でわかる地図に仕上げ、実際に町を歩くフィールドワークも実施。現地で、段差・視界の悪い場所・夜間の暗がりなどを確認し、紙の地図だけじゃ気づけない危険を把握していきます。

このワークショップに参加すると地域全体で共通の避難イメージが持てるので、災害時に迷わず安全な方向へ動ける体制に。その結果、避難の遅れや混乱を防ぐ「防災力」が着実に高められます。

※参照元:防災リーダーと地域の輪 第40回|内閣府(2025年8月時点)

学校教育での防災授業

山口県宇部市では、タブレット端末を活用したデジタル版ハザードマップを防災授業に導入。小中学生が自分たちの通学路や学校周辺の危険エリアをリアルタイムで確認できるようにしています。

授業内容
  1. 洪水や土砂災害の危険度が色や数字で表示された画面を見る
  2. 危ないエリアを避けながら、その場でルートを考える
  3. グループで避難所までの行き方をいくつも考える
  4. 「もしこの道が通れなかったら」という予想外のパターンも試す

こうした取り組みを続けると、防災の意識が学校だけじゃなく普段の生活にも広がります。家族にも自然と話すようになり、地域みんなの安全意識もアップ。見て・やって学ぶ体験で「防災って自分のことなんだ」と子どもたちが感じられるようになります。

※参照元:デジタルハザードマップを活用した防災教育による地域防災力の強化 | ESRIジャパン(2025年8月時点)

ハザードマップで自分の災害リスクを判定してみよう!

Disaster risk assessment

それでは、実際にハザードマップを見ていきましょう!

  • 自宅・学校・職場がどのような災害に遭いやすい場所なのか
  • どれくらいの危険があり、発生する確率と被害の範囲はどれだけ予想されているのか

これらが分かれば、避難のタイミングや必要な備えが具体的になってきます。

洪水・内水氾濫

洪水と内水氾濫は似ているようで、発生の仕組みが異なります。洪水は河川の水が堤防を越えてあふれ出す現象で、内水氾濫は大雨で下水道や排水路の処理能力を超えて街中に水があふれる現象。ハザードマップではこれらが色分けされており、浸水の深さや到達時間が確認できます。

確認ポイント
  • 浸水の発生確率(10年・30年・100年に一度など)
  • 浸水の深さ(例:0.5m未満、0.5〜3.0mなど)
  • 避難に必要な時間(到達時間の目安)

例えば、浸水3.0mは2階の床まで届くレベルで、車も流されるおそれがあります。内水氾濫は河川の近くじゃなくても発生するので「うちは川から離れているから大丈夫」とは限りません。高台や排水設備のある場所への避難経路を事前に複数決めておき、長靴や防水バッグなどの防災グッズも備えておくと安心です。

土砂災害

土砂災害は、がけ崩れ・土石流・地すべり。大雨や地震で土砂が一気に崩れ落ち、住宅や道路を巻き込む危険があります。ハザードマップでは土砂災害警戒区域特別警戒区域として表示され、色や模様で危険度が示されています。

確認ポイント
  • 警戒区域の種類(警戒区域/特別警戒区域)
  • 斜面の角度や地質
  • 過去の発生履歴

特別警戒区域は、災害発生時に家屋の倒壊や損壊の危険が極めて高い場所。このエリアに住んでいる場合、雨が長く続くときや大雨警報が出たときには早めの避難が重要です。アウトドア用品ではヘッドライトや防水ジャケットが避難時に役立ちます。

津波・高潮

津波は海底地震や火山噴火によって発生する大規模な波で、短時間で陸地を襲います。高潮は台風や低気圧の影響で海面が異常に上昇する現象。どちらも海沿いや河口付近で特に危険です。

確認ポイント
  • 浸水範囲と深さ
  • 津波到達までの時間
  • 高台や避難ビルの位置

津波ハザードマップでは、波の高さや到達時間が細かく記載されています。例えば、到達時間が10分未満の場合は揺れを感じたら即避難が基本。高潮は満潮と重なると被害が拡大するので、事前の天気予報チェックも欠かせません。避難には軽量で防水性に優れたリュックが便利です。

地震・火山

地震ハザードマップが示しているのは、予想される震度分布や揺れの強さ。火山ハザードマップでは、噴火の規模ごとに火砕流や降灰の到達範囲が記載されています。

確認ポイント
  • 想定される震度と発生確率
  • 噴火警戒区域と避難範囲
  • 液状化の可能性

地震の強い揺れは家具の転倒や建物の損壊を招きます。液状化の可能性が高い地域では、地面が急に沈んだり建物が傾いたりすることも。火山の近くでは、降灰で交通やライフラインが止まるおそれがあるのでマスクやゴーグルの備えが必要。揺れや噴火は予測が難しいからこそ、日頃から耐震対策や避難所の位置を確認しておきましょう。

災害リスク別に備えを充実させよう!

洪水・津波・地震・土砂災害など、災害の種類によって役立つ防災グッズはさまざま!あなたが暮らす環境にとって、本当に必要なものを選びましょう!

  • 洪水や津波など水害のリスクがある地域
    →ハザードマップで浸水想定区域や避難ルートを確認し、それに沿って備えを選択
  • 地震や土砂災害の危険が高い地域
    →震度分布や崩落の危険箇所を示すハザードマップを参考に、備えを選択

ここでは、アウトドア用品としても使える防災グッズの中から、それぞれの災害リスクに合ったおすすめアイテムを3つずつ紹介します。

Sundaymountain

いずれも、国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」がお届けする、信頼性の高いブランドの正規品ばかり。高耐久&高品質なので、日常で使っていてもすぐに壊れません。いざというときにもきちんと機能してくれます。

洪水・内水氾濫対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選

水害時は足元や荷物の防水が最優先。IPX4以上の防水性能を選ぶと、大雨でも安心です。内水氾濫は道路や家の中に突然水があふれるので、日常生活の延長ですぐに対応できるものをそろえておきましょう。

防水バッグ

waterproof bag

スマホや貴重品を水濡れから守る防水バッグ。日頃から使っている必要なものだけを収納し、肌身離さず安全に持ち運べます。肩掛けスタイルなので、立ち止まらなくても中身の出し入れがスムーズ。3点どめのストラップで体にしっかりと固定でき、動いているときのズレや揺れを軽減してくれます。

防水長靴

waterproof boots

浸水した道路や床を歩くときに欠かせないのが、防水の長靴。膝下まであり、履き口に伸縮性のあるゴムひもが付いているので安心感が高めです。素材は丈夫なハードゴムタイプで、つま先や甲まわりは補強済み。ぬかるみでも滑りにくい靴底なので、歩行困難なところでも、かさばる防災グッズを持って安全に歩きやすいです。

LEDヘッドライト(防水仕様)

headlight

停電時や夜間の避難で、両手を使いながら周りを明るく照らせるヘッドライト。水深1.1mの真水に30分耐える防水性があり、LEDタイプなので消費電力が少なく電池の持ちが良いのが魅力です。使用シーンに合わせて、白色・赤色・ストロボなどの光り方が切り替えられます。

土砂災害対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選

土砂災害では大雨や強風の中での避難が多く、滑りやすい道や暗い環境を安全に移動するための装備が重要。雨具はアウトドア用の透湿防水素材を選べば、蒸れにくく避難中も快適に過ごせます。

トレッキングシューズ(防水)

hiking boots

滑りにくく、長時間歩行でも疲れにくい登山用のシューズ。足が着地するときは衝撃がダイレクトに体に伝わりますが、そのヒール部分の衝撃吸収を高く設計しており、進むときに蹴り出すつま先側の足底部分は安定感を確保。完全防水のeVent生地で、ソールはVibramのメガグリップを採用し、軽量でありながら山道でも確実に大地を掴みます。

防水レインウェア(上下セット)

waterproof rainwear

雨風から体を守り、体温低下を防いでくれる防水レインウェア。3層透湿防水素材で、50Dのほどよい丈夫さと、しなやかなストレッチ性のバランスが良い生地を使用。ポンチョやコートじゃなく、上下別々で備えると全身がしっかりと防水できます。

トレッキングポール

trekking pole

崩れやすい斜面やぬかるみを歩くときに、体を支えて転倒を防ぐトレッキングポール。超軽量かつ、強度のあるカーボンとしなやかさのあるアルミを組み合わせています。登山をしない人にはなじみのないアイテムかもしれませんが、1本あるだけで心身の疲労を軽減。3つ折りタイプなので、防災リュックや車に収納できます。

津波・高潮対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選

津波や高潮は水位の上昇が早いので、スピーディな避難が理想。荷物は最小限、両手を空けて素早く移動できる装備が必要です。

超軽量リュック

ultra-lightweight backpack

高台までの移動を少しでもラクにできる超軽量タイプのリュック。荷重を分散させる機能や背中に風が抜ける構造なので快適性バツグン。強高度のナイロン素材で、耐久性にも優れています。数日〜数週間の避難生活のため、防災グッズは多くなりがちな災害だからこそ収納力に優れたものがベストです。

スマホケース(耐衝撃)

smartphone case

家族との連絡や情報収集のために欠かせないスマホ。米国環境耐性試験「MIL-STD-810G 516.6ProcedureⅣ」の耐衝撃試験をクリアした耐衝撃性能がそなわっており、日常でも災害時でも常にスマホの故障や傷つきを防いでくれます。本体には若干の耐水性能があるので、落としたりぶつけたりしても安心なものがおすすめです。

笛(ホイッスル)

whistle

中にボールがないタイプで、濡れやすい環境下でも使えるホイッスル。航空機のエンジンの近くのような高周波音2音と低周波音1音のトリルサウンドで、広範囲に音を響かせます。土砂災害では、土砂やがれきにより身動きが取れなくなったり、建物や倒木に遮られて声が届きにくくなったり。助けを呼ぶために、声より遠くまで届く高周波音のホイッスルが欠かせません。

地震・火山対策におすすめのアウトドア防災グッズ3選

地震や火山噴火では、落下物や火山灰への対応がポイント。揺れや降灰の中でも安全を確保できる装備を備えましょう。

ヘルメット

helmet

耐衝撃性に優れたEPP(発泡ポリプロピレン) とEPS(発泡ポリスチレン)を使用し、2ピース構造で頭部の形状にしっかりフィット。側面と後部をしっかりと保護し、揺れによる落下物から頭を守ってくれるヘルメットです。ストラップ類がすっきりしており、装着しやすいのも魅力です。

ゴーグル

goggles

レンズの下に頬骨カバーがあり、顔のカバー力を高めたゴーグル。密着性が高いので、粉じん(火山灰)の侵入を抑えやすく強風や砂まみれの環境でも目を守ります。クラリティ・テクノロジーを採用したシリンドリカルレンズにより、シンプルで控えめな外観ですが視界が損なわれることはありません。

マスク

mask

速乾性と吸湿発散性を兼ねそなえた素材で、頭・顔・首を広く快適にカバー。着用方法がカスタムできるので、火山灰が直接口や鼻に入りにくいように身につけられます。UPF(紫外線防止指数)40+のUVプロテクションにより、日焼け防止にも役立ちます。

ハザードマップを日常の備えのひとつに

Thinking

ハザードマップは、いつでも無料で見られる地図。いざという時のために、日常の中で「使う」「見る」を繰り返して本当に欲しい情報が得られるように備えておきましょう!

定期的に地図を確認

ハザードマップは、古い情報のままだと実際の避難経路や危険エリアとズレが生じてしまうので危険!一度見て終わりじゃなく定期的に更新された情報を確認しましょう。自治体は、道路工事・治水事業・避難所の変更などに応じて地図を見直しています。

やること
  • 季節ごとに見返す(台風シーズン、雪解け期など)
  • 自治体の公式サイトや防災アプリで最新版かどうかを見る
  • 新しい建物や道路ができたと感じたら避難ルートを再確認

特に、学生や新生活を始めた人は通学・通勤路を含めた安全ルートを把握しておくと安心。災害時は「最短ルート」じゃなく「安全なルート」が大切で、例えば洪水の時は低地を避け、高台へ向かう経路を優先します。定期的に地図を見返す習慣があれば、避難時に迷ったり立ち止まるリスクが減らせますよ。

災害リスク別に備えを再確認

ハザードマップは、洪水・土砂災害・津波・地震など複数の災害情報が重ねて表示されているケースが多め。自分の地域に複数のリスクがある場合は、それぞれに応じた備えを確認しましょう。

災害種別チェック項目
洪水・内水氾濫・浸水想定区域
・避難所までの高低差
・性能の高い防水用品の準備
土砂災害・警戒区域の位置
・斜面からの距離
・避難開始の目安
津波・高潮・高台までの所要時間
・避難ルートの安全性
地震・火山・建物の耐震性
・落下物対策
・防塵マスクやヘルメットの備え

このように、災害によって必要な装備や避難ルートはさまざま。例えば、洪水と地震の両方が想定される地域では、防水バッグと耐震家具固定器具の両方の備えが必要です。アウトドア用品は防災でも活躍するため、普段から使っておくと緊急時にも迷わず活用できますよ。

ハザードマップを「日常使い」から始めよう

ハザードマップは、ただ見るだけじゃなく、生活に組み込んでこそ真価を発揮します。定期的な確認と災害リスク別の備え直しを習慣にすれば、いざという時の行動が格段にスムーズに!そして、防災力の高さは「使い慣れた道具」を持っているかどうかです。

災害別に、今回ご紹介したアウトドア防災グッズを表でまとめました。

洪水・内水氾濫・防水バッグ
・防水長靴
・LEDヘッドライト
土砂災害・トレッキングシューズ
・防水レインウェア
・トレッキングポール
津波・高潮・超軽量リュック
・スマホケース
・笛
地震・火山・ヘルメット
・ゴーグル
・マスク

アウトドア用品は、防災用品としても兼用できる「二刀流」のアイテムが多く、普段から使い慣れておくことで緊急時にも迷わず活用できます。日常の楽しみと災害への備えを両立できるアウトドア防災グッズ。ハザードマップを確認し、不安なものがあればサンデーマウンテンで今のうちにそろえておきましょう!

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