防災グッズで台風に備える!接近から通過後までの安心リスト

Typhoon Disaster prevention goods
SUNDAY MOUNTAINの防災特集

毎年、どんどん勢力が増していると感じる台風。備えとして、今あなたに「何が足りないのか」をはっきりさせませんか?

準備するものがわからず、台風が来るたびに不安。でも、日頃から備えておきたい防災グッズと台風接近から通過後までの適切なステップを知っておくと、大切な家族を守るための具体的な方法がはっきりします。

ここでは、

台風に備えるための防災グッズは?
子どもにはどうやって教えたらいい?

とお悩み中のあなたへ、急速に勢力を強める台風に負けない「知識」と「備え方」をご紹介。国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、台風時に活躍する5つのアウトドア防災グッズもお届けします。

避難のタイミングも学びながら、あなたが今足りないものの準備を始めてみましょう!

  1. 台風は防災グッズで安心をつかもう
    1. 台風は勢力を増すケースが多い
    2. 防災グッズをそろえて被害を最小限に
  2. 台風に備えるための防災グッズ
    1. 非常持ち出し袋に入れるアイテム一覧
    2. 家族に合わせた防災グッズも忘れずに
    3. 感染症対策グッズは避難時に大活躍
  3. 厳選!アウトドア用品を防災グッズに
    1. アウトドア用品は防災シーンと相性抜群
    2. 台風時に活躍するアウトドア用品5選
      1. モバイルバッテリー・ソーラーチャージャー
      2. LEDランタン・ヘッドライト
      3. キャンプ用バーナー・アルコールストーブ
      4. 携帯浄水器・ウォータータンク
      5. 防水・多機能バックパック
  4. 台風に備えて日頃からやっておくこと
    1. 側溝・排水溝の清掃
    2. 家屋や外構の点検・補修
    3. 防災グッズの点検と入れ替え
    4. ハザードマップと避難ルートの確認
  5. 台風接近前にやること
    1. 窓・雨戸の補強
    2. 非常持ち出し袋の最終確認
    3. 飛散物の固定と屋外の片付け
  6. 台風直撃中にやること
    1. 室内の安全な場所で待機
    2. 情報収集の継続
    3. 避難の判断
  7. 台風通過後にやること
    1. 家屋の安全点検と二次災害防止
    2. 周囲の安全確認と支援活動
  8. 子ども向けの台風防災教育をしよう
    1. 台風は子どもにも身近な存在
    2. 子どもにも分かる教材や絵本を活用
    3. 家庭内避難訓練で体験的に学ばせる
    4. 家族で防災計画を話し合う
  9. 日常で使える備えが台風時に家族を救う

台風は防災グッズで安心をつかもう

typhoon

台風は勢力を増すケースが多い

毎年訪れる台風シーズン、皆さんはしっかり備えができていますか?

ニュースで「過去最強」「記録的豪雨」という言葉を聞いても、実際にどのような備えをすればいいのか分からず不安な人も多いはず。そんな時こそ、防災グッズがあなたと家族の命を守る強力な味方になります。

近年の台風は、発生から日本接近までに急速に勢力を強めるケースが増加中。特に、温暖化の影響で海水温が高い状態が続き、台風が短時間で猛烈な勢力になっています。

例えば、2022年の台風14号は接近直前に中心気圧が一気に低下。最大級の警戒を呼びかける「特別警報」が発令されるほどの強さになりました。こうした台風は「瞬間風速40m/s以上」「24時間降水量が300mmを超える」ような異常気象を引き起こし、住宅の屋根が飛ばされたり電柱が倒れたりする被害が報告されています。

※参照元:令和4年台風第14号による暴風、大雨等|気象庁(2025年5月時点)

勢力が増す兆候には以下のような気象データがあり「台風が過ぎ去ってから動けばいい」では手遅れになります。

観測項目注意すべき兆候
中心気圧急激な低下(例:6時間で10hPa以上)
最大瞬間風速35m/s以上で暴風域拡大の恐れあり
進行速度遅いと長時間の豪雨に注意
雨雲の広がり雨雲レーダーで円形が大きく密集している場合

また、勢力が増すタイミングが深夜や休日に重なると住民の避難行動が遅れがち。人的被害につながるおそれがあるので、台風が接近する前にしっかりとした準備が必要です。

※参照元:台風の一生|気象庁(2025年5月時点)

防災グッズをそろえて被害を最小限に

台風による被害を最小限に抑えるには、防災グッズの備えが欠かせません。特に「停電」「断水」「ガスの停止」など、ライフラインの寸断を見込んだ準備が理想です。

必要な防災グッズは、単に数をそろえるだけじゃなく「いつ使うか」「誰が使うか」「どの状況で使うか」を意識して選ぶのがベスト。例えば、懐中電灯ひとつ取っても、手持ち式よりも両手が使えるヘッドライトが便利なシーンがあります。モバイルバッテリーも、USB-AだけでなくUSB-C対応で複数ポートあると、家族全員のスマホが同時に充電できるなど、利便性が大きく変わります。

以下のように分類すると、必要なグッズがはっきりと分かります。

使用目的代表的なグッズ注意点
停電対策LEDランタン、ヘッドライト、モバイルバッテリー電池の予備も必須
食事確保レトルト食品、缶詰、携帯用カセットコンロ賞味期限を要確認
情報収集携帯ラジオ、防災アプリ、緊急速報端末電波の入る場所で使えるか確認
衛生管理簡易トイレ、ウェットティッシュ、マスク衛生面は感染症予防にも直結
移動・避難防水リュック、雨具、非常靴両手が空く装備が理想

台風では屋外が危険になるので「自宅避難」が基本。自宅で安心して過ごせるように、電源の確保・トイレ対策・食事の用意などを自力でまかなえる体制づくりが大切です。アウトドア用品の中には、こうした自宅避難時にとても役立つアイテムが多く、キャンプやレジャーと兼用すると費用もムダになりません。

台風に備えるための防災グッズ

台風が接近したとき、いかに早く、正確に避難できるかは、あらかじめ準備された防災グッズにかかっています。停電・断水・避難など、台風は短期間でライフラインを断つ可能性があります。そのときに「持ち出す」「使える」「安心できる」ことを基準に、備えておくべきグッズをそろえる必要があります。

防災グッズは、一式まとめておくと緊急時にも迷わず持ち出せますが、単に「数をそろえる」だけでは不十分!「誰のために、どんな場面で使うのか」を考えた上で「持ち出しやすい」「使いやすい」「安心できる」ものを選びましょう。

非常持ち出し袋に入れるアイテム一覧

Role of Disaster Prevention Goods

非常持ち出し袋は「一刻も早く避難しなければならない状況」をイメージしながら用意します。台風接近時は自宅避難が基本かもしれませんが、浸水・停電・倒壊のおそれがある地域では避難が求められます。そういったシーンで、以下のような必要最小限の命を守る道具を「軽量・コンパクト」にまとめておきましょう。

カテゴリ内容例
食料・水飲料水500ml×6本、レトルト食品、栄養補助食品など
照明・電力LEDランタン、懐中電灯、ヘッドライト、予備電池、モバイルバッテリー
情報収集携帯ラジオ、防災アプリ対応スマホ、緊急連絡先メモ
衛生用品簡易トイレ、ウェットティッシュ、マスク、生理用品、歯磨きシート
医療用品常備薬、絆創膏、消毒液、体温計
書類関係健康保険証のコピー、本人確認書類、家族の写真
着替え・防寒防寒シート、替え下着、雨具、タオル

ポイントは「軽くて取り出しやすい」「すぐに背負える」こと。両手が空いて安全なリュックタイプがおすすめで、玄関近くや枕元などすぐに持ち出せる場所に常備しておきましょう。

家族に合わせた防災グッズも忘れずに

baby bottle

家庭の構成によって必要な備えは大きく変わります。特に、赤ちゃん・高齢者・持病を抱える方・ペットがいる家庭では、それぞれの事情に合わせた備えが欠かせません。

対象推奨されるアイテム例
赤ちゃん粉ミルク、哺乳瓶、紙おむつ、おしりふき、離乳食
高齢者常備薬、補聴器、杖、入れ歯用品、滑り止め付き靴下
持病のある方処方箋のコピー、インスリン、吸入器、服薬スケジュール
ペットフード、水、キャリーケース、トイレ用品、予防接種証明書

実際には、必要なものがはっきりしている人ほど避難時の準備不足を感じがち。まとめてリスト化し、専用バッグを用意しておくと慌てずに済みますよ。

感染症対策グッズは避難時に大活躍

Infectious Disease Control Goods

避難所は多くの人が集まる場所。感染症対策も極めて重要です。新型コロナウイルスが流行してから、避難所生活でも「個人の衛生管理」が求められるようになりました。以下のような感染症対策グッズは、なるべく自前で準備しておきましょう。

  • 使い捨て手袋
  • 非接触体温計または簡易体温計
  • ウェットティッシュ(除菌タイプ)
  • アルコールハンドスプレー、ジェル
  • 不織布マスク(1人あたり5〜10枚)
  • ビニール袋(ごみ・汚染物の処理用)

特に、お子さんや高齢者がいる家庭では感染症が命に関わるリスクにつながります。体調を崩しやすい避難生活中でも、安心して過ごせるように対策グッズをしっかり確保しておきましょう。

厳選!アウトドア用品を防災グッズに

outdoor gear

台風による停電や断水などの非常時には、普段使いしているアウトドア用品が意外なほど大活躍!近年では「防災×アウトドア」を組み合わせた兼用防災が注目を集めており、特別な防災グッズを買い足さなくてもアウトドア用品で台風に備えられます。

アウトドア用品は防災シーンと相性抜群

防災グッズとしてのアウトドア用品は、もともと「電気・ガス・水がない場所で快適に過ごす」ために設計されているもの。以下のような理由で防災グッズとして評価されており、防災シーンにそのまま応用が効きます。

特徴防災でのメリット
屋外で使える高い耐久性荒天・風雨の中でも問題なく使える
省エネ・電源不要な設計停電時にも稼働し、持ち運びも簡単
軽量・コンパクト避難所や自宅内での保管・使用に最適
多機能性が高い1つのアイテムで複数の役割をこなせる
日常使いも可能災害時以外でも使用できて無駄がない

「防災グッズ=しまっておくもの」ではなく、「普段から使えるものを防災にも」という視点がこれからの新しい備え方。使い慣れている道具を非常時に使える安心感は、心の余裕にもつながります。

台風時に活躍するアウトドア用品5選

賢く、防災もアウトドアも楽しめる生活をスタートしてみませんか?

国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が厳選!キャンプやレジャーではもちろん、自宅避難・避難所生活のどちらにも役立つアウトドア用品を5つご紹介します。

モバイルバッテリー・ソーラーチャージャー

停電対策の要となるのがモバイルバッテリー。スマホやライト、小型扇風機などに使えるUSB出力対応タイプが便利です。ソーラーチャージャーは、日中に太陽光で充電できるため、長期の停電にも対応可能。特に、USBポートが複数あるタイプや、防水機能がついたものがおすすめです。

使用シーン例
  • スマホやタブレットの充電
  • LEDライトやラジオの電源供給
  • 電子メモパッドなどの学習支援ツール用
Mobile battery

こちらはスマホを約3.3回充電できる大容量モバイルバッテリー。コネクタ部分はネジ栓による密封構造、電池部分は衝撃や振動から徹底的に守り抜くクッション構造で、防水・防塵・耐衝撃に優れており、豪雨の中での避難でも故障する心配がありません。

LEDランタン・ヘッドライト

夜間の避難や停電時の室内照明に欠かせないのがLEDランタンヘッドライト。ヘッドライトは両手が空くので、赤ちゃんを抱えての移動や暗闇での作業に最適です。

タイプ特徴
LEDランタン・広範囲を照らせる
・テーブル上や室内に最適
ヘッドライト・ピンポイント照明
・両手が使える
lighting

こちらは、単三電池またはリチウムイオン電池(USB TypeーCコード)の両方から充電できるLEDランタン。充電時間7時間で最長18日間の連続点灯が可能で、シーンに応じて明かりが調節できます。クラシカルなデザインも魅力的。

キャンプ用バーナー・アルコールストーブ

ガスやIHが使えないときの調理には、キャンプ用の調理器具が大活躍。カセットコンロも便利ですが、アルコールストーブは軽量・コンパクトで避難時にも使いやすいのが特徴です。

アルコールストーブがおすすめの理由
  • 燃料用アルコールはドラッグストアやホームセンターでも購入可能
  • 液体燃料だから劣化しにくく長期保存に向いている
  • 扱い方が簡単で初心者でも安心
alcohol stove

こちらは、赤い炎で小さい焚き火のように楽しめるストーブ・ピンセット・ゴトクのセット。安定感があるので調理がしやすく、直径23cmまでの鍋に対応しています。風よけは収納性に優れており、コンパクトに持ち運べるのも魅力。炎を美しく魅せる構造・火加減調整・消火のしやすさのバランスを意識しています。

携帯浄水器・ウォータータンク

断水や給水制限時の命綱となるのが携帯浄水器。水道が使えなくても、雨水や川の水をろ過して飲み水に変えてくれます。折りたたみ式ウォータータンクは、限られたスペースでも大量の水を確保できるので便利。安全性を重視するなら、JIS規格適合品や第三者機関の試験済み製品を選ぶと安心です。

アイテム用途
携帯浄水器濁った水や雨水をろ過して飲料水に
ウォータータンク給水車からの水の一時保存、料理用など
Portable Water Purifiers

こちらは、高速洗浄機能のホロファイバーフィルターを搭載。無数の微細孔をもつ膜が、水に含まれる微生物を99.9%、バクテリアを99.9999%除去して安全な飲み水を作ります。臭いの元になる物質や塩素等を吸着する活性炭フィルターもついているので、風味もアップ。丸めて収納でき、携帯性にも優れています。

防水・多機能バックパック

防災グッズ一式をまとめて収納するときは、防水性があり耐久性に優れたアウトドア用バックパックが最適。ポケットや仕切りが多いものは物の出し入れや管理がしやすく、避難時のストレスを軽減してくれます。

選ぶポイント
  • 雨に強い防水ファスナー付き
  • 容量は30~40リットル程度が最適
  • チェストストラップや背面クッションがあると移動がラク
backpack

こちらはタフで洗練されたデザインに加え、重い装備でも快適に背負えるCCubed™クッション素材の背面パネルを搭載。バックパックは「避難の機動力」を大きく左右するので、背中に当たる部分にも注目です。ジッパー付きのポケットが多く、開口部にスピーディにアクセス可能。拡張性を高める頑丈な素材で、安心して荷物を詰め込めます。

台風に備えて日頃からやっておくこと

Cleaning of gutters

台風対策は、台風が来てから慌てて行うものではありません。むしろ、以下のような日頃からの備えこそが被害の予防と軽減に直結!

  • 側溝・排水溝の清掃
  • 家屋や外構の点検・補修
  • 防災グッズの点検と入れ替え
  • ハザードマップと避難ルートの確認

いずれも、特別な知識や道具が不要なものばかりです。詳しく見て、早速実践してみましょう!

側溝・排水溝の清掃

台風の豪雨によって引き起こされる都市型水害の主な原因のひとつが、排水機能の低下。落ち葉やゴミが排水口や側溝に詰まっていると、雨水が排出されずに道路や住宅が浸水するおそれがあります。

チェックポイント
  • 側溝に落ち葉・土砂・ペットボトルなどがたまっていないか
  • 雨どいの詰まり、樋の破損や傾きがないか
  • 排水口周辺に泥が堆積していないか
清掃のコツ
  • 雨の降る前、月1回を目安に点検・清掃を
  • ゴミは軍手と火ばさみを使って取り除き、ビニール袋で回収
  • マンションやアパートの場合は管理会社に相談するのが安心

排水機能を整えておくのは地味に感じるかもしれませんが、家屋への浸水リスクを大幅に減らす大切な作業だと意識しておきましょう。

家屋や外構の点検・補修

強風や飛来物によって損傷しやすいのが屋根・雨戸・ベランダの仕切りなどです。小さな不具合でも、台風によって一気に被害が拡大するおそれがあります。

確認部位チェックポイント
屋根瓦のずれ・割れ、トタンの浮き
雨どい詰まり、水漏れ、傾き
窓ガラスひび割れ、サッシのゆるみ、防犯フィルムの剥がれ
外壁ヒビ・塗装剥がれ・腐食
ベランダ周辺植木鉢・物干し台・チェアの固定状況

台風シーズン前に、自分でできる補修は早めに済ませ、それ以上の作業が必要な場合は専門業者へ依頼を。年に1回の点検をルーチン化するのが理想です。

防災グッズの点検と入れ替え

いざという時に使えなければ、防災グッズも意味がありません。防災グッズの中には使用期限や消費期限があるものが多いので、定期的な点検と入れ替えを心がけましょう。

見直しのタイミング
  • 台風シーズン(6~10月)前
  • 地域での防災訓練前後
  • 年末や年度末の生活リセット時期
主なチェック項目
  • 食品・飲料水の賞味期限
  • 薬の使用期限と個別処方薬の入れ替え
  • 季節に合わせた着替え(冬用→夏用など)
  • モバイルバッテリーや懐中電灯の充電残量
  • 子どもの成長に伴う衣類・靴のサイズ見直し

ラクに点検するなら、日常的に使う食品や日用品を防災グッズとして備蓄し、使った分だけ新たに買い足す「ローリングストック法」がおすすめ。ムダがなく、非常時でも食べ慣れたものや使い慣れたものが使えるのが魅力です。

※参照元:簡単!「ローリングストック」|農林水産省(2025年5月時点)

ハザードマップと避難ルートの確認

台風による被害の予想や避難時に備えて、自宅周辺にどんな災害リスクがあるのかを知っておきましょう。ハザードマップは自治体が発行しており、地震・洪水・土砂災害など地域特有のリスクが色分けされています。

確認ポイント
  • 自宅はどのリスクエリアに該当するか
  • 最寄りの避難所とその種類(指定緊急避難場所・指定避難所)
  • 避難ルート上に危険箇所(河川、崖、冠水ポイント)がないか

家族で一緒に地図を広げて話し合い「避難する時に誰が何を持って、どこに集合するか」をシミュレーション。いざという時に混乱が防げます。スマホでもハザードマップが確認できるので、いつでも見られるようにしておくと安心です。

台風接近前にやること

Window reinforcement

台風が接近していると報道されたら、すでに時間との勝負が始まっている状態!直前に慌てて準備しようとしても、買い物に出られなかったり停電が始まっていたりするケースがあります。台風は進路予測が日々変わるので「まだ遠いから大丈夫」と油断せず、備えるべきタイミングで確実に行動しましょう。

  • 窓・雨戸の補強
  • 非常持ち出し袋の最終確認
  • 飛散物の固定と屋外の片付け

台風接近の数日前から前日までの具体的な準備を詳しく紹介します。

窓・雨戸の補強

強風で飛来物がぶつかると、窓ガラスは簡単に割れてしまいます。割れたガラスは凶器となり、室内で大けがを負うおそれも。台風対策として、窓や雨戸の補強が最優先事項です。

主な対策方法特徴と注意点
養生テープでガラスを補強・飛散防止効果あり
・ガラスを「米の字」に貼るのが基本
飛散防止フィルムの貼付・長期的な対策に有効
・平時に施工をおすすめ
雨戸・シャッターを閉める・最も効果的
・施錠も忘れずに
厚手のカーテンを閉めておく・二次被害の軽減
・ガラスが割れたときの飛散防止に

養生テープはホームセンターで購入可能ですが、台風前は品切れになることも多いので早めの準備が大切。集合住宅で雨戸がない場合は、カーテン+フィルム+テープで多重対策をしましょう。

非常持ち出し袋の最終確認

避難が必要になったら、すぐに持ち出せる状態になっているかがポイント。準備済みの非常持ち出し袋があっても、台風接近時には中身の再確認と再調整をしましょう。

確認すること
  • モバイルバッテリーは充電済みか
  • 季節に合った衣類が入っているか
  • 食品・水の賞味期限が切れていないか
  • 避難先の地図・連絡先は入っているか
  • 家族構成の変化に応じた内容か(乳幼児用品など)

避難する際に持っていく「追加入れリスト」を紙やスマホにメモしておくと安心。例えば「常備薬」「眼鏡」「スマホ充電器」など、直前まで使用しているものを忘れがちなので要注意です。

飛散物の固定と屋外の片付け

台風で飛ばされやすい物を屋外に放置しておくと、周囲に迷惑をかけるだけじゃなく自宅の被害にもつながります。「飛ばない」「壊れない」「当たらない」を意識して、すべての屋外物を点検しましょう。

やることリスト
  • 植木鉢やプランターを屋内に取り込む
  • 自転車・ベビーカーを物置または屋内へ
  • 物干し竿・洗濯バサミは取り外して収納
  • サンシェードやテントなどは必ずたたんで収納
  • ゴミ箱・バケツは重しをつけて固定または屋内へ

マンションの高層階は風の影響を特に受けやすいので、ベランダに物を置かないのが鉄則。ベランダが吹き抜け構造の住宅も増えており、万が一物が飛べば下階や隣室にも大きな被害を与えかねません。

台風直撃中にやること

information gathering

台風の直撃中は、風雨のピークが続き外出はもちろん窓を開けることすら危険な状況。この時間帯に大切なのは、「絶対に屋外に出ない」こと。屋内で身の安全を守りながら、最新情報を冷静に確認し続けましょう。

  • 室内の安全な場所で待機
  • 情報収集の継続
  • 避難の判断

いずれも、直撃中に誤った判断をすると命に関わること。詳しくご紹介しますね。

室内の安全な場所で待機

強風で、物が飛んできたり窓ガラスが割れたり。台風直撃中は屋内でも安全とは限りません。重要なのは「安全な場所を選んで待機すること」です。

条件理由
窓やガラスの近くを避ける飛散物でガラスが割れる危険がある
2階建ての場合は1階に避難上階ほど風の影響を受けやすい
階段や窓のない部屋(廊下など)飛来物や浸水の影響が少ない
カーテンを閉めるガラス飛散時の二次被害を軽減

マンションなど高層階で暮らす人は、風の影響が強くなるので特に要注意。ベランダのガラスやサッシ付近には近づかないようにしましょう。

情報収集の継続

災害時の情報収集は命を守る行動のひとつ。台風直撃中は、気象状況や避難情報がリアルタイムで変化するので常に最新情報にアクセスできる状態を保ちましょう。

おすすめの情報源
  • 地元自治体の公式SNS・ホームページ
  • テレビ・ラジオの災害速報(NHKなど)
  • 気象庁の台風情報ページ(予報円・暴風域・進路)
  • Yahoo!防災速報や特務機関NERVなどの防災アプリ

通信手段が制限されることを想定し、ラジオ・ソーラー・手回し発電ラジオも用意しておくと安心。スマホを使用する場合は、モバイルバッテリーの残量にも注意して節電モードで利用するのがおすすめです。

避難の判断

「避難指示が出たら外に出るべき?」と悩む人も多いですが、台風直撃中の外出は非常に危険!基本的には、暴風域に入ってからの避難は避けるべきとされています。

状況行動
避難指示が早い段階で出た暴風域に入る前に速やかに避難
暴風域にすでに入っている原則は屋内で安全確保(垂直避難※も検討)
自宅が危険(浸水、損壊など)命に関わる場合は、近隣の頑丈な建物へ短距離で避難

垂直避難とは、浸水が予測されるときにより高い階へ一時的に移動する避難方法。ただし、建物の構造上、安全が確保できるかを事前に確認しておきましょう。また、避難のタイミングを逃さないためにも事前に地域のハザードマップと警戒レベルの意味を理解しておくのも大切です。

※参照元:水災害からの避難訓練ガイドブック|国土交通省(2025年5月時点)

台風通過後にやること

safety inspection

台風が通過したからといって、すぐに安心して良いわけではありません。むしろ、二次災害の危険が増すのは通過後。倒木・電柱の損傷・河川の氾濫など風雨が止んだあとにも危険は潜んでいます。

  • 家屋の安全点検と二次災害防止
  • 周囲の安全確認と支援活動

気を抜かず、安全を守る行動がとれるように、詳しく見ていきましょう!

家屋の安全点検と二次災害防止

台風の風雨は、家屋に目に見えにくいダメージを与えているかもしれません。目視では異常がなくても、屋根材のズレ・外壁のひび・排水設備の破損などが原因で次の雨で重大な被害につながるケースもあります。

チェック場所確認内容
屋根瓦やトタンのズレ・落下、アンテナの傾き
窓・サッシガラスのヒビ、サッシのゆがみ、雨漏りの形跡
雨どい詰まりや破損、水が溢れていないか
外壁ひび割れ、外装材の剥がれ、隣家との接触痕など
ベランダ水はけ、排水口の詰まり、手すりの緩み
電気・ガス異常な臭い・焦げ臭・ブレーカーの状態
点検のポイント
  • 不安な箇所があれば無理に自分で修理せず専門業者に相談
  • 雨漏りの疑いがあるときは、養生テープやブルーシートで応急処置
  • 電気系統は感電の危険があるため、水濡れに気づいたらブレーカーを切ってから作業

再び強風や豪雨が続くおそれもあるので、次の災害に備えて早めに二次対策を打ちましょう。

周囲の安全確認と支援活動

自宅の安全が確認できたら、次に大切なのが周囲の状況把握と地域での支援行動。特に、高齢者・障がいのある方・一人暮らしの家庭では災害後に孤立してしまうリスクが高いので、声かけや安否確認が必要です。

確認すること
  • ライフライン(電気・水道・ガス)の復旧状況
  • 道路の冠水、陥没、電柱・木の倒壊
  • 周囲の建物の損傷、ガラスの飛散
  • ご近所に要支援者がいないか
支援活動の例
  • 隣人、独居高齢者、子育て家庭へ一言の気配り
  • SNSや掲示板で地域の被害情報を共有
  • 避難所の情報を家族・友人と再確認
  • 清掃・復旧作業への自主的な参加

屋外に出るときは、長靴・軍手・ヘルメット・マスクなどを着用し安全第一で行動を。特に、水たまりや泥は滑りやすく、隠れた障害物やガラス片が混じっていることもあるので十分に注意です。

子ども向けの台風防災教育をしよう

collect goods

災害は大人だけの問題ではありません。特に、台風は子どもたちの身近な脅威!学校・家庭・外出先など、あらゆるシーンで危険にさらされるおそれがあります。

特に、小学生は自ら考えて行動する力が育ち始める年代。難しい言葉や抽象的な説明じゃなく、子ども目線でわかりやすく、体験を通じて学ぶ方法が効果的です。子どもにも「自分の命を守る知識と行動」を学ばせるために、実践してほしいことをお伝えしますね。

台風は子どもにも身近な存在

台風が来ると、学校が休校になったり外遊びができなくなったりと子どもの生活リズムも大きく乱れます。でも、それを「ちょっとしたイベント」のように受け止めている子も少なくありません。

まずは「台風は危険な自然災害である」と意識してもらうことが大切。ただ怖がらせるのではなく「どうすれば自分の身を守れるのか」を積極的に考えてもらうことが防災教育の第一歩です。

伝え方のコツ
  • 実際の台風ニュースを一緒に見て、被害や避難の様子を説明する
  • 子どもが経験した過去の台風の話をきっかけに、対策について話す
  • 「あなたがヒーローになるにはどうすればいいか」という視点で興味を引く

子どもにも分かる教材や絵本を活用

専門用語や数字を並べるよりも、子どもの心に届くのは「絵本」や「体験型教材」。防災教育の教材には、小学生でも理解しやすい工夫がされたものが多いので家庭でも簡単に取り入れられます。

例:教材名特徴
『ぼうさいえほん』シリーズ絵と簡単な言葉で防災行動が楽しく学べる
NHK for School「そなえる防災」アニメで防災知識を伝える小学生向け番組
防災すごろく・防災かるた遊びながら学べる、家族で楽しめる教材

遊びながら学ぶことで、災害時の記憶として残りやすく行動に結びつきやすくなります。

家庭内避難訓練で体験的に学ばせる

学んだ知識を行動につなげるには、体験することが一番の近道。家庭内でできる避難訓練を実施すると、実際の動きを体で覚えてもらえます。

実践例
  • 停電を想定し、夜に懐中電灯のみで移動する
  • 非常持ち出し袋を背負って自宅から避難所(想定場所)まで歩く
  • 「台風が来たらどうする?」をロールプレイ形式で親子で演じる

小さな体験でも「自分はこう動くんだ」という意識が芽生えるので、いざという時のパニックが防げます。

家族で防災計画を話し合う

防災教育は、子どもだけに任せるものではありません。家族全員が防災について同じ方向を向くことが何よりも大切。年に1〜2回は、防災について話す家族会議の時間を設けましょう。

話す内容
  • 台風のとき、誰がどの行動を担当するか(役割分担)
  • 子どもが1人のときの行動シミュレーション
  • 避難所や連絡方法の確認

「子どもだから分からないだろう」と思わずに、子どもも大切な家族の一員として役割を担わせることが実際の行動力につながります。

日常で使える備えが台風時に家族を救う

台風への備えというと「特別なこと」と感じるかもしれませんが、本当に大切なのは日常の中に自然と防災を取り入れる工夫。アウトドア用品は災害時でも役立つ性能を備えており、普段のキャンプやレジャーで使いながらそのまま防災グッズとして兼用できる優秀なアイテムです。

例えば、LEDランタンは停電時に大活躍し、キャンプ用バーナーや浄水器はライフラインが止まった時の食事や水の確保に欠かせません。「使い慣れている道具」が、いざという時の安心につながる。それがアウトドア用品の最大の魅力です。

サンデーマウンテンでは、そうした「防災にも使えるアウトドア用品」を豊富に取りそろえています。いずれも、信頼性の高いブランドの正規品で高性能!実際の使用シーンを想定して厳選しているので、これから備えを始めたい人にもぴったりです。

あなたと家族のもしもに備えて「使える・備える・楽しめる」アウトドア用品から始める防災対策を、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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