台風による停電の対策をステップごとにきちんと整えて、最初の72時間をあわてず乗り切れる家にしませんか?
強風や大雨の中での停電は、外の大荒れの音・暗闇・復旧までの不安が重なり大きなストレスを感じやすいもの。でも、事前の対策と停電直後〜長期化に備えた防災知識を持っておけば、安全で快適な時間になりやすいです。
ここでは、
「台風の停電ってどんな対策をすればいい?」
と気になるあなたへ、停電対策を「日常・直後・長期化・復旧後」4つのタイミングに分けて詳しくご紹介。国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、暑い夏と寒い冬に役立つおすすめの対策グッズもそれぞれお届けします。
台風による停電でやってはいけないこともチェックしながら、次の台風に向けて、あなたが今どんなことをすれば良いのかを見つけていきましょう!
台風で停電したらどんな対策が助けになる?

台風で停電が起きる主な原因
台風が生まれるのは、暖かい海+弱い風のずれ+渦を維持する回転+空気の出口がそろったとき。日本では、海面水温が高く季節風やモンスーンで渦の芽ができやすい「夏〜秋」に多く上陸します。豪雨や強風だけで済めば良いのですが、厄介なのが被害が出ること。中でも、停電が起きると二次災害につながって被害が広がりやすくなります。
台風によって、私たちの生活に欠かせない電気が止まってしまう原因は、以下の4パターン。
| 原因 | 設備側で起きること | 家で起きがちなこと |
|---|---|---|
| 強風・飛来物 | 電線が切れる、変圧器が壊れる | 一帯が真っ暗復旧が長引く |
| 倒木・土砂崩れ | 電柱や配電設備がやられる | 地域全体で長時間停電 |
| 落雷 | 保護装置が働いて送電ストップ | 瞬停から長時間停電まで幅広い |
| 大雨・浸水・塩害 | ケーブルや分電盤が濡れて漏電 | 復電時に通電火災のリスク |
家の中ではどうにもできない「外側のトラブル」がメインです。
※参照元:台風15号に伴う停電復旧プロセス等に係る検証について|経済産業省(2025年7月時点)
電気の復旧には時間がかかる
停電すると、まず最初に動くのは送電・配電設備の保護継電器(リレー)と遮断器。故障区間が遮断され、送配電会社の配電指令所・系統運用センターにアラームが鳴ったらオペレーターがセクションスイッチを操作して停電エリアを細かく分析します。
ここまでかかる時間は数分だけですが、家の電気が戻ってくるのはまだまだこれから。配電保守班・協力会社が現地へ行き、倒木・断線・柱上トランス破損などを修理。台風が暴れているときは作業員さんが現場に入れないので、安全が確保でき、修理が完了し、復旧するまで「72時間(3日)」ほどかかるのが現実です。
※参照元:復旧のしくみ・復旧の流れ|関西電力送配電株式会社(2025年7月時点)
事前対策が命を守るポイントに
停電すると「暗くて不便」「冷蔵庫が止まった」「スマホが充電できない」「暑すぎ」「寒すぎ」などの困りごとがたくさん出てきます。だからこそ、平穏に過ごせている今のうちにできるだけの備えをしておくことが大切!特に、健康と安全に直結するトラブルを減らす対策が最優先です。
- どんな電源をどれだけ確保するか「作戦」を決める
- 水や食料をどれだけ用意するか「数字」で決める
- 連絡手段や集合場所など「どう動くか」を決める
- 停電後のブレーカーや家電の「触り方」を決める
LEDランタンやクッカーなどのアウトドア用品は、普段から遊びでも使えるので「使い慣れる」のが簡単。結果、停電時にもサッと使えて心身ともにストレスが減ります。
台風で停電したらどんなことに困る?

台風で電気が止まると、「ちょっと不便」では済みません。調理・保存・通信・給水(マンションのポンプ停止)まで一気に止まり、暑さや寒さをしのぐのが難しくなります。実際にどんなシーンで困るのかを見て、対策への意識を高めていきましょう!
電気に頼る生活がストップ
まず感じるのは、家の「当たり前」が次々と止まること。照明が消えるだけじゃなく、冷蔵庫・給湯器・IH・電子レンジまでストップ。マンションでは給水ポンプが止まり水が出にくくなります。
- 照明・冷蔵庫・給湯器・IH・電子レンジが動かない
- ONUやWi-Fiルーターが落ちてインターネットがダウン
- マンションは断水しやすく、トイレが流れないこともある
- 冷蔵庫を開けるたびに中の温度が上がり、食材の安全時間が短くなる
このように、停電は「暗い・不便」だけじゃなく、保存・通信・給水・衛生まで同時に止まる「生活の停止」を招きます。
熱中症や低体温症が起きる
電気が止まると、体温を守る道具もストップ。夏は室温と湿度が一気に上がり熱中症に、冬は一気に冷え込んで低体温症に。特に、高齢者・乳幼児・在宅医療機器ユーザーはリスクが高く、体調を崩すスピードが早まります。
- 夏:エアコン・扇風機が止まり、熱中症のリスクアップ
- 冬:ヒーターやこたつが止まり、低体温症になりやすい
- 在宅医療機器(CPAP、酸素濃縮器など)が止まると命に直結
- 発汗や脱水でスポーツドリンクや経口補水液の需要が一気に増える
このように、停電は普段私たちの体調を守ってくれる味方がいなくなる状態。体温管理といういちばん基本的な安全策を奪ってしまう状況をつくります。
テレワークが進まない
「ノートPCとスマホがあれば大丈夫」は、長引く停電には通用しません。電源と通信が同時に途切れ、業務連絡・納期対応・承認フローが一気に止まります。
- PCやスマホの電池が尽きる
- ルーター/ONUが止まり、固定回線が使えない
- 社内・取引先との緊急連絡フローが整っていないため連絡できない
- 連絡先や手順がPCの中だけで紙にメモしていないため連絡できない
パソコンやスマホを省エネモードに設定しても、停電が長引けばアウト。テザリングはバッテリー消耗が激しいので、避けておきたいところ。停電は「働けない時間が延びる」だけじゃなく、情報・電源・通信というテレワークの土台そのものを断ち切り、業務が続けられない状況をつくります。
エレベーターが止まる
台風接近中〜通過直後、エレベーターは停電すると閉じ込めリスクが高いので乗るのは基本的にNG。マンションやオフィスでは停電=エレベーター停止がほぼ同時に起き、高層階の暮らしや業務フローが一気に詰まります。
- 高層階ほど、水・食料などが上まで運べず、物資確保が難しくなる
- 要配慮者(高齢者や乳幼児など)の上下移動がほぼ不可能になる
- 共用部の非常電源が限られ、各戸は基本的に真っ暗なまま
- 階段は暗く滑りやすく、転倒や負傷のリスクが上がる
このように、停電は垂直移動という生活の導線そのものをシャットアウト。物資・介助・安全確保を一気に難しくする状況を生みます。
台風による停電の事前対策
「停電してから探す・読めない・分からない」をゼロにするには、場所・数量・手順を「平穏なうち」に把握しておくのが一番ラク!
- ブレーカーの位置と使い方を把握する
- 水や食料などを最低3日分確保する
- モバイルバッテリーに使い慣れる
- 家族構成別の備えを充実させる
- 家族間の連絡先リストを作る
- 車のガソリンを確保する
- 現金を少し用意する
1つずつ詳しくチェックしながら、あなたが今できそうなことから始めてみてくださいね。
ブレーカーの位置と使い方を把握する

まずは「分電盤(ぶんでんばん=家の電気の元栓)」を家族みんなで触れるようにしておきます。主ブレーカー、漏電ブレーカー(テストボタン付き)、各回路ブレーカーの位置と役割を紙にまとめ、停電時・復電時の動き方を決めておきましょう。
- 分電盤の写真を撮り、主→漏電→各回路の順番と役割を書いた紙を貼る
- 地域全体の停電中は原則触らない/自宅だけ暗い時は分電盤を確認という判断基準を共有
- 太陽光・蓄電池がある家は自立運転(一般的に1500W上限)への切替手順を紙で残しておく
ブレーカーの操作を間違えると、復電直後の通電火災(濡れた家電や配線に電気が戻って発火する事故)を招くおそれがあります。
そのため「主→漏電→各回路」の順で戻し「全部一気に上げない」という注意点を紙で見えるようにしておくのが安全。太陽光や蓄電池を使う家庭は、普段は触らない「自立運転」のレバーやブレーカー位置を必ず確認しておきましょう。
水や食料などを最低3日分確保する

災害への備えとして、政府や自治体が推す基準は72時間(3日)分。停電では、水と食料だけじゃなくトイレ問題も現実的に起きます。数量を先に決め、いざという時にスムーズに取り出せるように保管場所と使う順番をラベリングしましょう。
- 水:3L×人数×日数(最低3日、できれば7日)
- 簡易トイレ:1日5回×人数×日数+余裕10〜20%(凝固剤・消臭タイプ)
- クーラーボックス+大容量の保冷剤で「冷蔵庫を開けない」戦略をサポート
- カセットコンロ+ボンベ(目安:1日3〜4本/家族):温かい食事でメンタルを落ち着かせる
水の量3Lは、飲む分だけの目安です。調理・歯磨き・手洗いまで考えると実際にはより多くの量が必要。食事は「火を使わずすぐ食べられるもの」と「温めるだけのもの」をミックスしましょう。
トイレは「5回×人数×日数」で計算し、袋・凝固剤・消臭剤を1つセットとしてまとめておくと混乱しません。電源が落ちた冷蔵庫は、開けなければ「冷蔵2〜3時間/冷凍8〜12時間」が目安なので、クーラーボックスでさらに余裕を持たせましょう。
※参照元:特集 災害の備え、何をしていますか|内閣府(2025年7月時点)
モバイルバッテリーに使い慣れる

買って箱のまま。これが一番危ないパターンです。日常的に充電しながら使っておき、操作方法を家族で共有しておきましょう。大容量のモバイルバッテリーやポータブル電源があれば、スマホ・パソコン・ルーター・小型ファン(夏)・電気毛布(冬)などが「最低限」動かせます。
- モバイルバッテリーは10,000mAh以上を人数分、日常的に使っておく
- ケーブル・変換プラグ・延長コードを同じ防災ボックスに入れ、場所を固定
- 在宅医療機器がある家は、機器のW(ワット)×使いたい時間だけを計算して必要容量を把握
ポータブル電源は「どの家電をどのくらい動かすか」から逆算して選ぶのが基本。医療機器は命に直結するので、ここだけは簡単な計算をサボらないように。普段のキャンプや車中泊でも使っておくと、操作に迷わず即戦力になります。
家族構成別の備えを充実させる

家族というひとくくりで防災グッズをそろえると、不足するものが出ます。乳幼児・高齢者・在宅医療機器ユーザー・ペットなど、個別で必要なものを先に書き出し、必要量と道具を分けておきましょう。
- 乳幼児:液体ミルク、使い捨て哺乳瓶、離乳食パウチ、ベビー用経口補水液
- 高齢者:常備薬の余分、入れ歯洗浄剤、温かい食事を作るためのカセットコンロ
- 在宅医療機器ユーザー:機器のW数・必要運転時間→ポータブル電源容量を逆算
- ペット:フード・飲水・トイレシート、夏冬の温度管理(冷却シート・保温毛布など)
1人ずつ箱や引き出しを分けると、暗闇でも誰のセットかわかりやすく取り出しがスムーズに。特に、医療機器ユーザーは、主治医・メーカーの連絡先リスト・代替電源の接続方法を紙で残しておくと安心です。
家族間の連絡先リストを作る

「スマホの電池が切れたら、電話番号もわからない」を避けるために、紙の名簿を1枚作っておきます。停電時に「どこを見て情報を入手するか」も一覧化しましょう。
- 家族・親戚・職場・近隣の連絡先を紙で保存(携帯/固定/住所)
- 「電話→SMS→アプリ→掲示板(社内/学校)」のように連絡の優先順位を決める
- 電力会社の停電情報マップ、自治体の給水所・充電スポット・避難所を同じ紙にメモする
- スマホににオフライン地図(圏外でも使える地図)をダウンロードし、立ち上げて操作する
紙の名簿が1枚あるだけで、スマホのバッテリーがなくなっても連絡が動きます。誰でもすぐに停電情報マップを開けるように、QRコードを印刷しておくのもおすすめです。
車のガソリンを確保する

車は「移動・充電・避難」の最後の保険。台風前は、最低でも半分以上(できれば満タン)にしておきましょう。ただし、屋内やガレージでエンジンをかけっぱなしにしてスマホなどを充電するのはNG。CO(一酸化炭素)中毒の危険があり、脳や心臓がダメージを受けて意識障害や致死に至るおそれがあります。
- ガソリンスタンドが停電で閉まる可能性を想定
- シガーソケット用USB充電器や車載インバーターを常備する
- CO警報器の導入や、アイドリングの時間・場所のルールを家族で共有する
「車があるから何とかなる」は、使い方を間違えると命取り。安全な手順を紙で残して、家族全員が理解できる状態にしておきましょう。
現金を少し用意する

停電が起きると、キャッシュレス決済やATMが止まるのは珍しくありません。買い物をスムーズに進めるために、千円札と小銭を中心に、小分けの封筒で用意しておきましょう。
- 自販機・コインランドリー・小規模店舗・ガソリンなど、現金しか使えない場面を想定して用意
- 財布とは別の固定の置き場所を決め、うっかり使い込まないようルール化
- 家族と災害時の現金袋の場所を共有
「分かっていたのに用意してなかった」の典型が現金です。少額でもいいので、必ず分けて置いておきましょう。
台風が来る24時間前の最終確認
もう台風は目の前。ここでやることは「冷やす・ためる・確認するを一気に片づける」です。保冷剤と冷蔵庫の準備、デバイスのフル充電、そして公式の停電情報マップをブックマーク。たった24時間でも、この4つを押さえておくと停電中のストレスがかなり下がります。
保冷剤を凍らせる

冷蔵庫や冷凍庫の中身を守るために、保冷剤を前日までに作ってしまいましょう。
冷蔵庫や冷凍庫は、ドアを開けると重い冷気が下へ流れ落ち、代わりに暖かく湿った空気が一気に入り込みます。停電すると再び冷やせないので、その分だけ庫内の温度が上昇。食品が傷んだり、結露で冷却効率を落としてしまったりします。
- 大型の保冷剤や凍らせたペットボトルをできるだけ多く凍らせてストックする
- 保冷力の高いクーラーボックスを用意し、前日から庫内を冷やしておく
- 冷凍庫のスキマを保冷剤で埋めて温度を上がりにくくする
保冷剤は「冷蔵庫の温度を守る」「クーラーボックスで食材を延命する」「身体を冷やす(腋・首など)」の3役こなせる優れもの。数は多いほど安心。冷凍庫の空きスペースは「全部氷」にしてしまうイメージで備えましょう。
冷蔵庫内の配置を見直す

停電が始まってから中をゴソゴソ探すと、そのたびに庫内温度が上がり食材の「持ち時間」がどんどん短くなります。コスパ最強の対策は、事前に1度で取り出せる配置へ並べ替えておくこと!「開けたら取るものリスト」をメモしてドアに貼っておくと、家族が開け閉めしても時間を食いません。
- 傷みやすい食材を手前・上段にまとめて、計画的に先に消費する
- 調味料など常温で耐えられるものは外へ出し、開けたときの判断と探す時間を短縮
- 冷気は上から下に落ちるため、保冷剤や凍らせたペットボトルは上段へ移動して効率アップ
余裕があれば、庫内に温度計を1つ入れて「勘」じゃなく「数字」で判断できるようにしておくと確実。頻繁に使う飲み物やおやつはクーラーボックスに移しておくと、さらに開閉回数が減らせます。
スマホのバッテリーを満タンにする

停電時に情報と連絡を守れるかどうかは、スマホやパソコンのバッテリー次第。前日のうちに全部を満充電し、減らさない工夫と補う仕組みまで整えておきましょう。停電が始まってから節電の設定を探すのはストレスがかかるので、ここで一気にやっておくのが正解です。
- スマホ・タブレット・ノートPC・モバイルバッテリー・ポータブル電源を一斉にフル充電
- 低電力モード/不要アプリ通知オフ/画面輝度を下げる設定を事前に済ませ、消費を最小化
- 充電ケーブル・変換プラグ・延長コードを1つのバッグにまとめ、置き場所を固定
- 車での充電も想定し、シガーソケット用USBアダプターを車内に常備
台風直撃24時間前のいま整えておけば、バッテリーの「持ち」がぐんと高まります。加えて、公式の停電情報マップや家族の連絡先リストを「スクショ保存&オフライン閲覧可」にしておくと、通信が不安定でも落ち着いて動けますよ。
停電情報マップをブックマークする

「地域全体の停電か、自宅だけか」をすぐに判断するには、公式情報へ最短ワンクリックで飛べる状態を作っておくのがもっとも効果的。停電中に検索して迷うのは時間も電力も本当にもったいないので、URLと連絡先を紙+デジタルの2つで集約しておきましょう。
- 電力会社の停電情報サイト/マップをスマホとPCのブラウザに保存
- 自治体の給水所・充電スポット・避難所のページURLも同じメモ(紙&デジタル両方)にまとめる
- オフライン地図アプリをダウンロードし、電波がなくても位置・ルートが確認できるようにしておく
- 家族グループチャットの「ノート」や「ピン留め」にURLと連絡先を貼る(誰でもすぐ開ける形に)
停電中に「どこを見ればいいんだっけ?」と探す時間が、1番のロス!リンクを集約しておく=初動が一気に速く・正確になります。24時間前のいまのうちに、電力会社の停電情報マップや自治体の給水・充電スポット・避難所ページを家族全員のスマホ/PCにブックマークし、紙にも控えて共有しておきましょう。紙は冷蔵庫など目につく場所に貼っておくと、誰でもすぐアクセスできます。
台風による停電直後30分でやること
台風で停電したときの最初の30分は、復旧を急がず安全を固める時間。ここでやるべき4つをしっかり押さえておくと、通電火災・感電・食中毒のような二次被害がグッと減らせます。
順番は、
- 停電の範囲確認
- 冷蔵庫は開けない
- 家電をOFF/コンセントを抜く
- 漏電ブレーカー確認(自宅だけ停電のとき)
落ち着いていきましょう。
停電の範囲確認
まず「家だけ停電?地域全体?」を見極めます。これを省くと、触らなくていい分電盤をいじってしまったり自宅側のトラブルを放置したりしてしまいます。
- 外を確認:玄関先に出て、近所の家・街灯・信号が消えていないかを観察
- 公式情報を見る:停電情報マップをスマホで開いて、該当エリアの停電表示を確認
- 近隣と会話:声を掛け合って状況を共有(1人の思い込みで動かないための保険)
- 近所も真っ暗、マップに広域停電表示あり=地域停電
→ブレーカーは基本触らず、家電を安全側に倒す - 近所は点いている、マップに表示なし=自宅だけ停電
→分電盤(主ブレーカー/漏電ブレーカー/各回路)を確認
地域停電なら、あなたの家でできることは安全確保と情報待ちくらい。慌てて分電盤を上げ下げしても復旧は早まりません。逆に「家だけ暗い」なら、漏電や特定回路のトラブルが疑われるので、のちほど紹介する手順で分電盤を確認していきます。
冷蔵庫はなるべく開けない
停電中はドアを開けるたびに庫内温度がドッと上がり、食材が一気に危なくなります。開けなければ、冷蔵は約2〜3時間、冷凍は約8〜12時間が目安。この数値を守るには「開けない工夫」が必要です。
- ドア前にメモを貼る:「今は開けない。取り出すなら○○だけ」と書いて家族全員に徹底
- 保冷剤・凍らせたペットボトルを上段へ:冷気は下に落ちるので、効率よく庫内を冷やし続けられる
- クーラーボックスをサブ冷蔵庫化:頻繁に取り出す食材や飲み物を出し、ドアを開ける回数を減らす
- 判断に迷う食材は捨てる勇気:匂い・見た目・温度で少しでも不安なら口に入れない。再冷凍もNG
停電が長引くほど、ドアを開けない作戦の差が出ます。温度計があれば、クーラーボックスや冷凍庫内に入れて変化を見ておくと判断がしやすくなります。
家電はコンセントを抜いてオフに

電気が戻った瞬間、一斉通電が起きるとブレーカーが落ちたり濡れた配線・家電が発熱して通電火災を起こしたり。家の中の家電や電子機器などを見て、切れるものは切る、抜けるものは抜くを徹底しましょう。
- 熱源家電を最優先でオフ/抜く:ヒーター、IH、電子レンジ、電気ケトル、ドライヤー、アイロンなど
- たこ足配線を見直す:マルチタップや延長コードの負荷集中は発熱のもと。復電後は特に注意
- 重要家電の復電リストを用意:冷蔵庫や通信機器など、復電したら優先して使いたい順番を書く
- ポータブル電源も段階的に:全部まとめてつながず、必要家電から1つずつ。発熱・過負荷を避ける
もし、家のどこかが浸水や雨漏りをしていたなら、濡れた家電や配線は絶対に自分で通電しないで専門業者へ連絡を。安全確認は電気工事士など専門家の仕事です。
漏電ブレーカーが落ちていないか確認
「うちだけ停電」のときは、分電盤で原因を特定します。やること自体はシンプルですが、落ち着いて順番通りに進めましょう。
- 主ブレーカーを確認
→落ちていたら、すぐ上げずに家電の電源をすべてOFFにしてから対応 - 漏電ブレーカー(テストボタン付き)を確認
→落ちていたら、まず全ての小ブレーカー(各回路)をOFF
→次に漏電ブレーカーをONへ
→そのあと小ブレーカーを1つずつONにしていき、再び落ちたところが“異常回路” - 異常回路がわかったら
→その回路につながる家電は使わず専門業者に連絡して点検を依頼 - 浸水・雨漏りがあった家は特に注意
→分電盤やコンセント、延長コードが濡れている可能性があるなら、自分で通電しない
→焦げ臭い・バチッという音・煙などを感じたら、すぐ離れて119番へ(消防)
この手順は、停電前に分電盤の写真と一緒に紙へ書き出して貼っておくと家族の誰でも迷わず・安全に実行できます。ヘッドライトやLEDランタンを分電盤近くに常備しておくと、暗闇でも手元が見えて安心ですよ。
※参照元:あらためて学ぶ、「停電」の時にすべきこと・すべきでないこと|経済産業省(2025年7月時点)
停電が長期化したら?
「数時間で戻ると思ってたのに、もう丸1日経ってしまった」そんなときは「持たせる・分け合う・心をすり減らさない」の3本柱で考えると整理しやすくなります。
- 食材をローテーションして上手に廃棄
- 給水所や充電スポットを活用
- 暗闇と静けさのストレス対策
- 近隣と電源シェア
これらのポイントを押さえて、長引く停電でも健康でいられるように備えましょう!
食材をローテーションして上手に廃棄
長期停電では「食べ切る順番を決める」「判断に迷ったら捨てる」を徹底するのが事故を防ぐ近道。特に、生鮮(肉・魚・乳製品)は早めに調理し、加熱しても不安が残るものは潔く手放しましょう。
- 先に食べる一覧を紙で作る:傷みやすいもの→日持ちするもの→非常食の順に並べておく
- クーラーボックスを第2の冷蔵庫化:頻繁に使う食材を避難させ、冷蔵庫は極力開けない作戦を継続
- 匂い・見た目・触感に違和感があるものは即廃棄:再冷凍しての再利用はNG
- カセットコンロを活用:火が使えるなら全部まとめて加熱→小分けで日持ちを延ばす
- 温度計があれば数字で判断:庫内やクーラーボックスの温度を見て、廃棄判断を感覚頼みから確実に
ローテーションのコツは「先に食べる順番を決める」「迷った食品は安全を優先」の2点だけ。上記を紙にメモして冷蔵庫に貼っておくと、家族みんなが同じ判断で動けます。
給水所や充電スポットを活用
停電が長引くと、自治体・商業施設・避難所が給水と充電を提供してくれるケースが多いです。行く前に場所と持ち物を確認して、短時間で用を済ませられるよう準備しておきましょう。
- 探し方:自治体公式サイト、防災アプリ、電力会社の停電情報マップ、SNSの公式アカをチェック
- 持っていくと便利:ウォータータンク、清潔なペットボトル、軍手、常温保存の軽食
モバイルバッテリー、延長コード/タップ、身分証、少額の現金 - 衛生面:受け取った水はなるべく清潔な容器へ。飲料用と生活用で容器を分けると見分けやすい
- 充電のマナー:滞在時間を決める、医療機器や要配慮者を優先、タップの操作はスタッフの指示に従う
「せっかく並んだのに足りなかった」を防ぐには、容器の容量(何L運ぶのか)を先に決めて家族で分担するのがベスト。スマホやモバイルバッテリーを「何%まで充電するか」を自分で線引きしておくと、その場全体の回転が良くなります。
暗闇と静けさのストレス対策

停電が数日続くと、暗闇・静寂・非日常の連続でぐったりします。メンタルと睡眠を守るための小さな工夫を対策の1つとして考えておきましょう。
- 照明の固定配置を決める:LEDランタンは各部屋と廊下、トイレへ。ヘッドライトは手元作業用&移動用。
- 情報の見る時間を区切る:SNSをずっと追い続けるのはストレス。公式発表だけ定時に見るルールに。
- 睡眠の質を守る:耳栓・アイマスク・着圧ソックス・アロマなど体を落ち着かせる小物を導入。
- 暖かい/冷たい飲み物を用意:カセットコンロや保冷剤で「ホット/クール」を作ると気分転換に。
- ルーティンを作る:朝のストレッチ、寝る前の深呼吸などいつも通り感を用意すると心が折れにくい。
寝不足と情報疲れが重なると、判断ミスが増えます。照明・体温・情報接触の3つをコントロールするだけで、停電のつらさがかなり和らぎますよ。
近隣と電源シェア
停電が長期化したら「家族で乗り切る」から「みんなで回す」へ。ポータブル電源・発電機・太陽光の自立運転で得た電力を安全にシェアできれば、地域全体の余力が一気に上がります。
そのために、まずは「ルール作り」を。安全第一で、スプレッドシートや紙の一覧で貸し借りの記録を残しながらシェアすると気まずさや事故が大幅に減らせます。
- 使用順番
- 1回の充電時間
- トラブル時の連絡先
- 対象家電(通信機器・医療機器優先)
- 延長コードは屋外用の防水グレード
- 発電機は必ず屋外で運転
- たこ足配線はNG
電源シェアでいちばん大切なのは、安全のラインと公平な順番を先に決めること。太陽光の自立運転は家全体へ常時供給できない設計が多いので、ポータブル電源に一旦電力を移し替えて持ち出して配るのが現実的です。
電気の復旧後の安全確認

電気が戻った瞬間が、実は1番危ないタイミング!復旧がうれしくて全部のスイッチを一気に入れたくなりますが、グッとこらえて少しずつ確認しながら戻してください。
- いきなり全家電をオンにしない
- 冷蔵庫や冷凍庫の中身チェック
- 停電証明書の取得と補償手続き
- 浸水や雨漏りのときは専門業者に連絡
後日「停電は不便だった」だけで終われるように、それぞれのポイントを覚えておきましょう!
いきなり全家電をオンにしない
復電直後は、家中の家電が一斉に電力を取りにいきます。これがブレーカー再落下・発熱・通電火災の引き金になりがち。順番を決めて、様子を見ながら戻しましょう。復旧前に作っておいた「優先電源リスト」がここで効いてきます。
- ブレーカー:主→漏電→各回路の順(紙に手順を貼っておくと家族誰でも再現できます)
- 家電:重要なもの(冷蔵庫・通信機器・在宅医療機器)からオン。熱源系(IH、電子レンジ等)は最後
- たこ足配線部分:発熱しやすいので、配線を整理してから通電
復旧後、部屋の中やコンセント付近で焦げ臭い・バチッという音・異常な発熱を感じたら即オフに。距離を取って119番へ連絡を。事故率を下げるために、少しずつ進めてくださいね。
冷蔵庫や冷凍庫の中身チェック
「電気が戻った=中身が安全」じゃありません。庫内温度がどこまで上がっていたかで扱いは変わりますが、迷ったら安全を最優先に!下の基準をメモして、サッと確認できるようにしておきましょう。
- 冷蔵はおおむね5℃以下、冷凍は-18℃以下が安全ライン:温度計を入れておくと判断が早くなる
- 氷がまだ固い/食品に氷の結晶が残っている:匂い・見た目・粘りが少しでも怪しければ廃棄
- 一度ぬるくなった食品を再冷凍:食べるのはNG(見た目が戻っても危険)
- 2時間以上危険温度帯(約5〜60℃)にあった食品:口にしない
メモは、冷蔵庫の近くに貼っておくと家族みんなが同じ判断で動けます。捨てた量や壊れた家電は写真とメモで残しておくと、停電証明や保険手続きのときに役立ちますよ。
停電証明書の取得と補償手続き
長期停電で「食品を捨てた」「家電が壊れた」「仕事ができなかった」ときは、火災保険・家財保険・休業損害保険などで損害を補償してくれる可能性があります。あなた自身の被害を少しでもカバーしてもらうためにも、正しい手続き方法を知っておきましょう。
- 電力会社公式サイトの「停電証明」「停電実績の確認」ページから申請方法(Web/電話)を確認
- 保険会社に被害状況・壊れた家電の型番/購入時期・レシート・写真をそろえて連絡
- 自治体が罹災(りさい)証明を出すケースもあるため、対象かどうか確認
- 申請期限があるため、復旧直後に何が・いつ・どれくらいダメになったかを写真とメモで残す
復旧後はバタつくので、記録(写真・メモ)をまず残すのが成功のもと。証明書と保険は「記録の質」で受け取るまでのスピードが決まります。スマホで十分なので、その場で撮ってメモしておくだけで後の手続きがかなりラクになりますよ。
浸水や雨漏りのときは専門業者に連絡
床上浸水や屋根からの雨漏りがあった家は、見た目が乾いていても内部に水分・泥・塩分が残りやすくショートや通電火災の火種になります。分電盤・コンセント・家電のどれも、自己判断の再通電はNG。まずは安全確認をプロに任せましょう。
- 主ブレーカーはOFFのまま、電気工事士(第二種以上)など有資格者の点検が終わるまで待つ
- 防水じゃない家電は「乾いたっぽい」で判断せず、メーカーの案内や修理窓口に従う
- 配線・コンセント・延長コードが濡れた場合も同様に、自己判断での再通電はNG
- ガス機器・給湯器も水に浸かったら使用停止。ガス会社やメーカーへ点検依頼
- 焦げ臭い、バチッという音、異常発熱や煙を感じたら、すぐ離れて119番
「乾かせばOK」は大きな誤解。見えないところで劣化・腐食・短絡が進んでいるおそれがあります。点検完了までは電気を入れず、待つ勇気を持って家を守りましょう。
台風の停電時にやってはいけないこと

停電中は「急いで復旧させよう」「もったいないから食べよう」「根性で耐えよう」と動きがちですが、そこで事故や体調不良を招くケースが本当に多いです。
- すぐにブレーカーを上げる
- 暑さや寒さを我慢し続ける
- ぬるくなった食品を再度冷やす
- SNSの未確認情報をうのみにする
- 浸水や雨漏りで濡れた家電をオンにする
それぞれ、なぜダメなのか、代わりにどう動けば安全なのかをお伝えしますね。
すぐにブレーカーを上げる
復電を待てずに主ブレーカーをガチャガチャ上げ下げするのはNG。通電火災(濡れた配線・家電に電気が戻って発火する事故)や再落下を招きます。
まずは「地域全体か、自宅だけか」を電力会社の停電情報マップで見極めて、自宅だけ暗い場合に限って分電盤を確認しましょう。手順を紙で分電盤横に貼っておき、誰でも同じ順番で安全に戻せる状態を作っておくのがベストです。
暑さや寒さを我慢し続ける
「そのうち電気が戻るから」と我慢し続けるのは危険。夏は熱中症、冬は低体温症になりやすく、特に高齢者・乳幼児・在宅医療機器ユーザーは致命的になり得ます。我慢しない仕組みを前提に、防災グッズや行動を考えましょう。
停電は「がんばる」より「準備で守る」を念頭に。USB/乾電池ファン・遮光シェード・湯たんぽ・アルミブランケットなど、低電力・ノー電力で効く道具を先に備えておくと安心です。
ぬるくなった食品を再度冷やす
停電中に温度が上がった食品を「電気が戻ったからまた冷やせば大丈夫」と判断するのはNG。細菌は約5〜60℃の危険温度帯で一気に増え、毒素を出すタイプ(黄色ブドウ球菌など)は再冷却しても毒素が残るおそれがあります。
見た目が元に戻っても、安全は元に戻りません。食中毒で倒れて医療機関へ…となると、停電どころじゃなくなります。ここは「もったいない」より「食中毒でダウンしない」を優先して、迷ったら捨てましょう。
SNSの未確認情報をうのみにする
停電時、SNSでの情報は速くて便利ですが、誤り・古い・憶測・チェーン投稿が大量に混ざります。特に「◯◯らしい」「共有お願いします」タイプは、出所が不明なケースが多々。公式の停電情報マップや自治体の発表を最初の判断材料にし、SNSはサブ情報として扱うのが安全です。
停電時の情報は「速さ」より「正確さ」を優先。情報疲れを避けるため、チェックする時間帯を決めるのもおすすめです。
浸水や雨漏りで濡れた家電をオンにする
家電が「乾いたように見える」は、安全の根拠になりません。内部には水分やゴミ、塩分(海水・泥水)が残っていて、ショート・通電火災の引き金になります。分電盤やコンセント、延長コード、電源タップ、家電本体――どれも自己判断の再通電はNG。電気工事士(第二種以上)やメーカーの点検が終わるまで待ちましょう。
「乾けばOK」という思い込みが、1番危険です。安全確認はプロに任せてくださいね。
※参照元:あらためて学ぶ、「停電」の時にすべきこと・すべきでないこと|経済産業省(2025年7月時点)
【夏の停電】おすすめ暑さ対策グッズ
台風による停電でエアコンが止まる夏は「室温を上げない」「身体を直接冷やす」「風を作る」の3方向から備えると効果的!ここでは、電力をほとんど使わない、または少ない電力で動くアウトドア用品を防災の視点でわかりやすく紹介します。
屋内を冷やす「遮光タープ」

停電中でも「電気いらず」で室温上昇を抑えられる遮光タープ。窓の外側で直射日光そのものをシャットアウトするので、室内側に貼るタイプより効果を体感しやすいのが強みです。
生地がとても分厚く、テフロン撥水加工が施されているので豪雨による破れや変形がしにくいのも魅力的。台風前にサッと張り、電気が戻ったらいつものキャンプやBBQのタープとして使えばOK。普段から設営に慣れておけば、台風や停電の前でも焦らずしっかり役立てられます。
身体を冷やす「ボディエアコン」

室温を下げられなくても、自分の体を直接冷やせる手のひらサイズのボディエアコン。USB充電式で、専用ポケットにモバイルバッテリーが収納できるので持ち歩きながら長時間回せます。
別売りの「氷点下パック コンパクト」と組み合わせれば、暑い中でもひんやり爽やかな風が身体を冷却。風量が弱・中・強の3段階に調節でき、首・腋・鼠径部などの太い血管の通る場所を狙えば少ない電力でも効率よく放熱できます。
風を作る「ソーラーファン」

太陽の熱さを太陽でしのぐ発想のソーラーファン。USBのフル充電で約7時間、太陽光充電で約14時間、コードレスで使用できます。静かなDCモーターで風量は4段階に調節でき、IPX4相当の優れた防水性能で屋外でも故障する心配がありません。
さらに、LEDライト(弱・強・点滅)とモバイルバッテリー機能(10,000m Ah)を搭載しており、防災製品等推奨品マークを取得したタフネスさも魅力的。台風による停電時にはもちろん、普段でもアウトドアやスポーツ時の「頼れる風」として活用できます。
【冬の停電】おすすめ寒さ対策グッズ
台風による停電で、エアコンやストーブが止まり一気に体が冷える冬。「室温を下げない」「身体を温める」「温かい食事を作る」の3方向から備える省エネ寒さ対策が効果的です。ただし、灯油やガスを使うアイテムは「屋内使用OKタイプ」じゃないと一酸化炭素中毒になりかねないので要注意!では、家の中でも安全に使えるアウトドア用品を紹介しますね。
屋内を温める「クリーンストーブ」

屋内を電気を使わずに温めるなら、におい・煙・ススを抑える燃焼設計(触媒・二次燃焼・脱臭触媒など)が特長のクリーンストーブがおすすめ。単一乾電池2本の電池点火で、炎が中心から360°対流し、部屋の隅々まで温風に頼らず巡るので音も静か。タンク(7.0L)に灯油を満タンにすれば、約15.2〜19.1時間燃焼(最大〜最小)します。
大きな魅力は、じんわりと暖かさが広がる赤熱式と、ニオイの元を燃やし切る白光炎式の2段階の燃焼方式。少しずつゆっくり消火しつつ、ニオイの原因の未燃ガスを燃やし切るので嫌なニオイがほとんどしません。タンクは、万が一本体が倒れても灯油がこぼれにくい2重構造。耐震自動消化装置も付いており、転倒による火災が防ぎやすいです。
身体を温める「アパレル小物」
停電後、だんだん冷えてくる身体は点で温めるのが効率的。重ね着(レイヤリング)を基本に、手・首・手首・足首・足など熱が逃げやすい場所を集中して守りましょう。

手を温めるなら、手のひらに導電性のある素材を採用し、タッチパネル操作を可能にしたグローブがおすすめ。スマホで停電情報を見たり、ゲームや動画でストレスを和らげたりできます。肌に触れる部分は防風・防水に優れたソフトシェルで、縫製はストレッチ性と耐久性のあるボンド糸を使用。フィット感が高く、普段の防寒でも快適に着用できます。
手のひらに導電性のある素材を採用し、手を温めながらスマホが操作できるグローブ。防風性・防水性をもつソフトシェル素材で、縫製はストレッチ性と耐久性を兼ねそなえたボンド糸を使用。
温かい食事が作れる「カセットコンロ」

冬の停電で、体温とメンタルを支えになってくれるカセットコンロ。電気いらずで火が使えるだけで、温かい食事や飲み物が手に入り、睡眠の質も上がります。日本の伝統的な「かまど」をイメージしたレトロ感のあるデザインも癒しポイント。コンパクトなサイズ感にも関わらず、最大火力は2.9kWで本格料理も調理できます。
注意点は、かならず換気をして一酸化炭素中毒を防ぐこと!使用後はバルブを閉めてからボンベを外し(逆順はガス漏れの原因に)、ガス臭・頭痛・めまいを感じたらすぐに使用をやめてしっかりと換気をしてください。
今すぐできる台風×停電対策3ステップ

家族を守る備えを今すぐ始めたい!
台風による停電対策!決める→買う→試すの3ステップで、水・食料・モバイルバッテリーなどを最短でそろえてみませんか?最後は家族で30分だけシミュレーション。これで「買って満足」から「使えて安心」へ切り替えられます。
必要な備蓄量をメモする
まずは人数×日数をざっくりと決めましょう。水は1人1日3L、トイレは1人1日5回が実践的な数字。食料は「火を使わず食べられるもの」と「温めるとおいしいもの」を半々に。ポータブル電源は「スマホ・通信・小型ファン(夏)/電気毛布(冬)を最低限回せるクラス」を目安に、難しいWh計算は後回しでOKです。
| 項目 | 基準量(最低72時間) | ポイント |
|---|---|---|
| 水 | 3L×人数×3日 | 飲料用のみ。衛生分は+α |
| 食料 | 3食×人数×3日 | 「開けてすぐ」と「温めるだけ」をミックス |
| 簡易トイレ | 5回×人数×3日+余裕 | 凝固剤・消臭タイプ推奨 |
| 電源 | スマホ/通信/小型家電が動く容量 | 医療機器だけは容量を計算 |
表にあなたの家に必要な量を書き込み、保管場所もメモして貼っておくと停電時に家族全員が迷いません。
不足分をサンデーマウンテンで購入

対策グッズの不足が見えたら、アウトドア用品で「普段も使える備え」に寄せて埋めていきます。モバイルバッテリー・遮光タープ・ボディエアコン・ソーラーファン・クリーンヒーター・グローブ・カセットコンロなど、どれも停電時だけじゃなくキャンプやレジャーで使えるのでムダになりません。
国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」では、アウトドア用品の中で「防災グッズ」にも役立つアイテムを種類豊富にご用意!どれも、信頼できるブランドの正規品で、耐久性や機能性はもちろんデザイン性も魅力的。日常生活の中で使って楽しみながら、停電したときには心身ともに支えになってくれるものばかりです。
- 送料:税込3,980円以上のご購入で無料
- 納期:当日13時までのご注文で即日発送(営業日に限る)
- ポイント制度:購入商品のレビュー投稿で300ポイント付与
など、さまざまなサービスも実施しています。
▼防災グッズの特集ページはこちらから。ぜひチェックしてみてくださいね。
停電を家族で30分シミュレーション
防災グッズが手元にそろったら、最後は「停電直後30分でやること」のリハーサル!手順を体で覚えて、停電当日の焦りを少しでも軽減させましょう。
- 紙の手順書と分電盤の写真を用意
- LEDランタン・ヘッドライトを点ける
- ブレーカーの操作順(主→漏電→各回路)を声に出す
- 公式の停電情報マップを全員のスマホで開いてブックマーク欄でもURLを確認
分電盤の位置や優先する家電のリストを家族全員で確認し、防災グッズは実際に使ってみることが大切。水や食料などの保管場所は、目をつぶっても手に取れるレベルに記憶しておくと安心。うまく成功しなかったら原因を探り、不足分は備えをアップデート。毎年、台風が近づく前に確認する習慣をつけておくとパニックが防ぎやすくなります。
今すぐ備えるならサンデーマウンテン
台風で停電してもあわてないコツは、難しい理屈より「決めて・そろえて・使い慣れる」ことです。
まずは人数×日数で必要な量をメモし、足りないアイテムは「サンデーマウンテン」で一括チェック!13時までに注文すれば、翌日〜1週間以内にはあなたの手元に。箱から出して充電・動作確認・保管場所ラベルまで済ませ、家族で30分シミュレーションをやってみましょう!
サンデーマウンテンなら、LEDランタン/ポータブル電源/USB・乾電池ファン//クーラーボックス/遮光タープ/カセットコンロ/メスティン(クッカー)/ウォータータンク/簡易トイレなど、非常時にも普段にも使えるアウトドア防災グッズがそろいます。
大切なのは買って終わりにしないこと。充電を満タンにし、使い方を家族で共有し、連絡先や公式リンクをブックマーク。これで「買って満足」から「使えて安心」へ切り替えられます。台風シーズンに備えて、ぜひいま始めてくださいね♪

























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