防災グッズで本当に必要なもの!アウトドアのプロが選ぶ最強10アイテム

bousai-goods-must-have
SUNDAY MOUNTAINの防災特集

あなたにとって本当に必要な防災グッズを考えてみませんか?

災害のときに役立つといわれ、通販ではもちろんスーパーや100均などいろんなところで買えるようになった防災グッズ。種類も価格もさまざまで「どれを選べば役立つのか」がぼんやりとしてきました。

そこで、

防災グッズの中で、本当に必要なものは?
どうやってそろえていけばいいの?

とお悩み中のあなたへ、国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が防災グッズのなかで本当に必要なものだけを厳選してご紹介!収納・管理に役立つ「ローリングストック」や「フェーズフリー防災」にも触れながら、あなたにとってできるだけムダがなくせる備え方もお届けします。

「とても助かった」「使わなかった」「使えなかった」「使うのが不安だった」という実際の経験談もチェックしながら、あなたや家族にとって本当に必要な防災グッズを具体的に決めていきましょう!

  1. 本当に必要な防災グッズで災害時でも自分を保とう!
    1. 防災グッズは身を守り命をつなぐもの
    2. 本当に必要なものがあれば安心感と自由度が増す
  2. 本当に必要な防災グッズを備えるメリット
    1. 不安が和らぎ冷静に行動できる
    2. 避難生活のストレスが減らせる
    3. 健康や命を守る環境が整えられる
    4. 家族構成や生活スタイルに合わせられる
    5. アウトドア用品で備えのハードルが下げられる
  3. 防災グッズは分けて備えるとムダになりにくい
    1. 0次の備え:常に持ち歩くもの
    2. 1次の備え:避難時に持ち出す「非常用持ち出し袋」
    3. 2次の備え:在宅避難に備える「自宅備蓄グッズ」
  4. 0次の備え|持ち歩き用で本当に必要なもの
    1. 情報・連絡手段
    2. 応急処置・衛生用品
    3. 災害時の行動サポート
    4. 通勤や通学バッグに常備できる重さ・サイズ
  5. 1次の備え|非常用持ち出し袋に本当に必要なもの
    1. 食料・水・エネルギー補給
    2. 情報・電源・照明
    3. 衛生・ケア・医療用品
    4. 頭部・足元の保護アイテム
    5. 貴重品・身分証明・記録手段
  6. 2次の備え|自宅備蓄に本当に必要なもの
    1. 食料・水・調理関連
    2. 衛生・トイレ・ケア用品
    3. 寝具・防寒対策・熱中症対策
    4. 情報・電源・照明の確保
    5. 医療・応急処置
    6. 安全対策・便利アイテム
  7. 自分や家族に本当に必要な防災グッズは?
    1. 女性に必要な防災グッズ
    2. 高齢者に必要な防災グッズ
    3. 一人暮らしの人に必要な防災グッズ
    4. 乳幼児・子どもがいる家庭に必要な防災グッズ
  8. 経験者の声で見る「本当に必要な防災グッズ」
    1. 経験談① これはとても助かった
    2. 経験談② これは使わなかった
    3. 経験談③ これは使えなかった
    4. 経験談④ これは使うのが不安だった
  9. 防災グッズは正しい収納や管理が必要
    1. 場所も中身も分散して保管する
    2. ローリングストックでムダなく循環させる
    3. フェーズフリー防災で日常から使い慣れておく
  10. キャンプやレジャーで慣れておけるアウトドア防災グッズ10選
    1. LEDランタン
    2. モバイルバッテリー
    3. 折りたたみウォータータンク
    4. 超軽量&防水リュック
    5. エマージェンシーシート
    6. 折りたたみチェア
    7. ヘッドライト
    8. 笛(ホイッスル)
    9. ボディーシート
  11. 本当に必要な防災グッズをそろえる5ステップ
    1. ステップ1:個別に生活環境とリスクを考える
    2. ステップ2:「0次・1次・2次」に分けてリスト化する
    3. ステップ3:優先度をつけて購入する
    4. ステップ4:持ち歩き・持ち出し・在宅用に分けて収納する
    5. ステップ5:定期的に見直しながら使い慣れておく
  12. あなたの備え、ここから始めてみませんか?

本当に必要な防災グッズで災害時でも自分を保とう!

disaster prevention goods

防災グッズは身を守り命をつなぐもの

防災グッズは、もしものときに自分や家族の命を守るための最低限のアイテム。災害時、被災地では支援物資がすぐに届かないケースも多いなか、自分の身を守る手段が「あるか、ないか」で「自分らしくいられるかどうか」が決まります。

以下のようなシーンを想像してみてください。

状況防災グッズがない場合防災グッズがある場合
停電夜中に真っ暗で動けないLEDランタンで安全確保
断水飲み水がなくパニックにウォータータンクや備蓄水がある
寒い防寒対策ができず体調悪化エマージェンシーシートで保温

防災グッズは命を守る最初の防波堤。備えていると、災害時の安全性や行動の選択肢が大きく広がります。あれもこれも手を出さず、自分にとって本当に必要なものだけを「0次(常に持ち歩く)」「1次(避難時に持ち出す)」「2次(自宅備蓄)」という3段階に分けて備えおけばより効果的な防災体制が作れるでしょう。

また、防災グッズは日常生活に近いものを選ぶとストレスの少ない避難生活に。自然の中で使うシーンを想定して作られたアウトドア用品なら、軽量・コンパクト・耐久性に優れているのでとても役立ちます。

本当に必要なものがあれば安心感と自由度が増す

災害のときは、ただでさえ不安や緊張が続くもの。そんなときに頼れる防災グッズがあると、心に余裕が生まれ、行動の自由度もぐっと広がります。

必要最低限の備えがあるだけで、以下のような精神的・行動的メリットがあります。

  • 「これがあれば大丈夫」という安心感でパニックが避けられる
  • 避難所や在宅避難など、複数の選択肢を持てるので柔軟に対応できる
  • 照明・通信・医療などの手段を自分で確保できるから、人に頼りすぎずに済む

特に「使い慣れていること」は大きな安心材料に。例えば、いつもキャンプで使っているランタンやクッカーなら、災害のときでも迷わず使えて気持ちに余裕が生まれます。

本当に必要な防災グッズを備えるメリット

merit

防災グッズを「とりあえずそろえる」のではなく「本当に必要なもの」を選んで準備すること。これには、以下のように実用性はもちろん心理的にも大きなメリットがあります。

  • 不安が和らぎ冷静に行動できる
  • 避難生活のストレスが減らせる
  • 健康や命を守る環境が整えられる
  • 家族構成や生活スタイルに合わせられる
  • アウトドア用品で備えのハードルが下げられる

落ち着いて次の行動に移れるように、本当に必要な防災グッズをそろえる大切さを知っておきましょう!1つずつ詳しくお伝えしますね。

不安が和らぎ冷静に行動できる

災害のときは、情報が入り乱れたりいつもと違う状況に置かれたりするので不安や焦りが強まります。そんなときに「必要なものがそろっている」という状態は自分自身の安心材料に。例えば以下のように、物の備えが心の安定につながります

  • ラジオやモバイルバッテリーが手元にあることで情報の遮断を避けられる
  • 必要最低限の食料や水が確保されているという安心感が行動を落ち着かせる

また、家族や身近な人と「これがあるから大丈夫」「これがあるから乗り越えられる」という気持ちが共有でき、大きな安心につながります。不安が小さくなるので、冷静に避難ルートを選んだり適切なタイミングで行動できるようになりますよ

避難生活のストレスが減らせる

防災グッズの準備不足は、避難生活での大きなストレスの原因に。特に、避難所生活ではプライバシーの確保や体の休息が難しいので、少しの備えが「快適性」をぐんとアップしてくれます。

避難生活を格段にラクにしてくれるのが、以下のアイテム。命に直結しないからこそ後回しにされがちですが、精神的負担の軽減には欠かせません。

ストレス要因軽減できる防災グッズ例
寝苦しさ・寒さエアマット、エマージェンシーシート
不衛生な環境アルコール除菌シート、携帯トイレ
プライバシーの欠如簡易テント、目隠しポンチョ

最初に必要なものだけを厳選して準備することで、ムダな荷物が減り、ストレスの元が取り除けます。

健康や命を守る環境が整えられる

備えは「生き延びるための装備」と考えると、グッと実感がわいてきませんか?災害時は体力・免疫力ともに低下しやすいもの。「本当に必要なもの=健康リスクから身を守る道具」と捉えて、健康が守れる環境を見込んだ準備がとても大切です。

備えがない場合
  • 水が足りず、脱水や体調不良になる
  • 照明がなく、ケガや事故のリスクが増す
  • 衛生用品が不足し、感染症リスクが高まる

あなたや家族にとって適切な防災グッズがあれば、いつもの暮らしに近い状態がキープでき、不安の中でも落ち着いて過ごせるように。最近では、アウトドアとして使うグッズの中にも健康維持に役立つものが多く登場しており、選択肢が広がっています。

家族構成や生活スタイルに合わせられる

「本当に必要なもの」は、誰にとっても同じじゃありません。家族1人ひとりに合わせて本当に必要なものを選ぶと、ムダを減らし実際に使える備えができます。

家族構成・環境優先して備えるべきグッズ例
高齢者がいる家庭紙パンツ、杖、常備薬、老眼鏡など
子どもがいる家庭おむつ、ベビーフード、絵本など
ペットを飼っている家庭ペットフード、ケージ、給水器など
持病のある人がいる家庭処方薬、保険証コピー、服薬スケジュールのメモ
一人暮らしの場合安否確認の手段、コンパクトで自立できる装備

高齢者にとっては介護用品や常備薬が必要ですし、赤ちゃんがいる家庭ではミルクやおむつが最優先。一人暮らしの方なら、助けを呼ぶ手段や小回りのきく装備が重要になります。

アウトドア用品で備えのハードルが下げられる

防災専用のグッズをたくさんそろえるのは、コストも手間もかかりそうですよね。そこで、今注目を集めているのがアウトドア用品!機能性が高く丈夫なものが多いので、防災用途としても信頼性に優れているのが魅力です。

  • モバイルバッテリー → コンセントが使えない環境での充電用に
  • キャンプで使うLEDランタン → 停電時の照明に
  • 折りたたみチェア → 避難所での腰痛対策に

普段使いと兼用できるので、コスパ抜群。「普段使っているものを非常時にも使える」というフェーズフリーな備えになり、防災グッズが「特別」な感覚にならず自然と準備が整えていきます。

防災グッズは分けて備えるとムダになりにくい

防災グッズは、まとめてひとつのバッグに詰めるだけでは不十分。災害には「いつ起こるか分からない」「どこで被災するか分からない」からこそ、いろんなシーンを見込んで準備の仕方の工夫が大切です。

いま注目されているのは、「0次・1次・2次」という3段階に分けた備え方!

  • 0次の備え:常に持ち歩くもの
  • 1次の備え:避難時に持ち出す「非常用持ち出し袋」
  • 2次の備え:在宅避難に備える「自宅備蓄グッズ」

「使わないもの」や「被るもの」を減らすために、それぞれどんな防災グッズが当てはまるのかを見ていきましょう。

0次の備え:常に持ち歩くもの

whistle

0次の備えとは、通勤・通学・買い物など普段の生活中に被災したときに備えるための「持ち歩き用防災グッズ」のこと。外出中に起こるおそれがある災害に備えて、カバンの中に常に忍ばせておけるアイテムです。

持ち歩きに適した0次防災ポーチには、以下のようなグッズが詰められます。

必要な目的代表的なアイテム例
情報・連絡手段モバイルバッテリー、緊急連絡カード
衛生・応急処置絆創膏、除菌シート、携帯マスク
行動サポートホイッスル、携帯ライト、小銭

あくまで「すぐに身を守る」ためのセットなので、量より質を重視し「軽量」「コンパクト」なものを厳選するのがコツ。自分の行動範囲や生活スタイルに合わせた内容にしておくと安心です。

1次の備え:避難時に持ち出す「非常用持ち出し袋」

emergency bag

1次の備えとは、家にいるときに大きな災害が発生したときに避難所や安全な場所へ向かうために持ち出す防災リュックのこと。「非常用持ち出し袋」とも呼ばれており、発災直後の1〜2日間を生き延びるのが目的です。

非常用持ち出し袋には、次のようなものを最低限備えておくのが基本。

  • 食料・水(1人×2日分程度の非常食・飲料水)
  • 情報・通信(携帯ラジオ、モバイルバッテリー)
  • 照明・電源(LEDライト、電池)
  • 衛生・医療(簡易トイレ、応急処置セット)
  • 防寒・雨具(レインコート、アルミシート)
  • 貴重品・記録(身分証、保険証のコピー、現金)

自分や家族にとって必要最低限のものに絞りつつ、取り出しやすくまとめておくのがコツ。グッズを収納し終えたら、実際に背負って避難できる重さかどうかも定期的に確認しましょう。

2次の備え:在宅避難に備える「自宅備蓄グッズ」

Home emergency supplies

2次の備えとは、自宅が倒壊しておらず、ライフラインが止まった状態で家で避難生活を送るときに備えるもののこと。「在宅避難」のための備蓄で、数日〜1週間以上の生活を支えるためにより多くの物資と工夫が必要です。

分類内容例
食料・調理関連レトルトご飯、カセットコンロ、ガスボンベ
飲料水、生活用水、ウォータータンク
トイレ・衛生用品簡易トイレ、ボディーシート、消臭剤
情報・電源ラジオ、ソーラーパネル、モバイル電源
寝具・防寒対策寝袋、毛布、断熱マット

備えの量は「家族全員の人数分×3日〜1週間」が目安。水や食料はいざというときに安全に口にできるように、ローリングストックで日常的に消費しながら補充するとムダなく備えられます。

0次の備え|持ち歩き用で本当に必要なもの

portable

防災グッズを分けて備える方法の中で「最前線」といえる0次の備え。通勤・通学・お出かけのときにも無理なく持ち歩けるように、防災ポーチの中身を詳しく見ていきましょう!常に身近に置いておけば、いざという時の不安がぐっと減らせます。

情報・連絡手段

外出中に災害が起きたときに、真っ先に困るのが「家族と連絡が取れない」「最新情報がわからない」という状況。スマホが使えれば便利ですが、電池切れや通信障害のおそれもあります。

あると安心なもの
  • モバイルバッテリー(小型で軽量なものが持ち歩きやすい)
  • 緊急連絡先を書いたカード(スマホが使えない時のために)
  • 小型のAM/FMラジオ(情報取得用)

これらを防災ポーチに入れておくと、情報が得られない状態が避けられます。特に、モバイルバッテリーは災害以外でも日常的に使える便利アイテム。本体は常に充電された状態にしておくのがベストです。

応急処置・衛生用品

災害時はケガをしたり衛生環境が一気に悪化したり。特に、外出先では応急処置がすぐにできれば、避難をするときに落ち着いて行動できます。

防災ポーチに入れたいもの
  • 絆創膏
  • ティッシュ
  • 使い捨てマスク
  • 消毒用ウェットティッシュ
  • 簡易な常備薬(酔い止め、頭痛薬など)

これらは、軽くてかさばらず普段使いもできるアイテムばかり。風邪が流行る季節や人混みが多い場所でも活躍します。防災用としてだけじゃなく、毎日の安心アイテムとして持っておくと心強い味方になりますよ。

災害時の行動サポート

突然の災害でパニックになったときに、判断を助けるものや行動を助けるツールがあると安心。特に、周囲が暗い場合や閉じ込められる危険があるときは、すぐに使える道具が生死を分けることもあります。

用途備えておきたいアイテム例
視界確保ミニLEDライト、ペンライト
発見されやすくするホイッスル、防犯ブザー
多目的使用ポケットナイフ、カラビナ

これらは「なくても平気だけど、あれば助かる」アイテムたち。軽量&小型を優先して選び、自分が本当に使いこなせるものを厳選しましょう。

通勤や通学バッグに常備できる重さ・サイズ

0次の備えで大事なのは「持ち歩けること」そのもの。いくら中身が完璧でも、重すぎたり大きすぎたりするとバッグに入れなくなってしまいますよね。

収納のコツ
  • 防災ポーチのサイズはA6(はがき程度)が理想
  • できるだけ日常でも使えるものを選ぶ
  • 中身は100g〜300g以内に抑える

300gは、両手でしっかり持つほどじゃないけれど片手で「ちょっとずっしり」感じる重さ。自分好みのデザインのポーチを使えば、普段も使えて中身の確認もしやすくなります。

※参照元:1次の備え 2次の備え 0次の備え|野々市市(2025年8月時点)

1次の備え|非常用持ち出し袋に本当に必要なもの

emergency bag

防災グッズを分けて備える方法の中で「とりあえず3日生き抜くための最小限セット」を目的とするのが1次の備え。発災直後にすぐ持ち出せるように「非常用持ち出し袋」の中身を詳しく見てみましょう!自宅に常備しておけば、地震や台風などの災害が起きた直後に安全な場所まで避難しやすくなります。

食料・水・エネルギー補給

まずは命を維持するための基本から準備スタート!水と食料は、まずは3日分の備蓄が基本。これは政府も推奨している目安で、特に水は、飲料用としてだけでも1人あたり1日2〜3リットルが必要とされています。重さやスペースを考慮して、500mLペットボトルの小分けや粉末・濃縮タイプの飲料で工夫をしましょう。

種類あると安心なアイテム例
500mLペットボトル×3、浄水ボトルなど
食料カロリーメイト、缶詰、アルファ米
エネルギー補給塩分タブレット、チョコ、ゼリー飲料

災害時は、カロリーや塩分が不足すると体調を崩しやすくなるので栄養バランスにも気を配ることが大切。あたため不要の食べ物があると、いざというときすぐ食べられて安心です。火や電気が使えなくても空腹をしのげるので、気持ちに余裕が生まれますよ。

情報・電源・照明

停電で真っ暗になったり、スマホの電池が切れて何もわからなかったり。そんなトラブルに備えて、情報を得るための手段と照明器具を準備しましょう。特に、夜間の移動や屋外避難ではライトが命綱になります。

持っておきたいアイテム
  • モバイルバッテリー(容量10,000mAh以上)
  • 手回し充電式ラジオ(ライト付きが便利)
  • 小型LEDランタンやヘッドライト

0次の備えでは、日常的に持ち歩ける軽量タイプが中心ですが、1次の備えでは「避難生活を支える性能」がポイント。ライトはヘッドライトタイプだと、両手が自由に使えるので避難時や作業時にとても便利です。

衛生・ケア・医療用品

避難所生活では、思った以上に衛生環境が悪化します。感染症や肌トラブルを防ぐために、最低限の清潔グッズとケア用品を準備しましょう。

  • マスク、ウェットティッシュ、携帯トイレ
  • 生理用品、使い捨て下着、歯磨きシート
  • 常備薬、絆創膏、冷えピタ

女性やお子さんがいる家庭では、普段のケアと同じ環境にできるだけ近づけると快適に。避難所では、プライベート空間の確保が難しいので衛生用品の内容や管理方法にも工夫が必要です。個別の備え方については、次の章で詳しく紹介しますね。

頭部・足元の保護アイテム

災害直後の避難中に、割れたガラスの上や崩れた建物の中を歩くかもしれません。そんなときに自分の身体が守れる防具も忘れず準備しましょう。

保護部位おすすめアイテム例
頭部折りたたみヘルメット、帽子
足元厚底のスニーカー、軍手

足元の装備は「脱げにくい・滑りにくい・踏んでも痛くない」ものがベスト。サンダルやパンプスなどは、段差・ガレキ・割れたガラスなどでケガをする危険があり、滑りやすく脱げやすいので長時間の歩行や悪路の移動に適していません。軍手は割れ物・トゲ・熱い物などを扱うときの手の保護に役立ち、ゴーグルは粉じん・飛来物・煙などから目を守ってくれます。

貴重品・身分証明・記録手段

避難先で、受付・物資の受け取り・医療対応・行政の支援制度を受けるには、自分や家族の情報が正確に伝えられるものが欠かせません。スムーズに手続きができるように、スマホが壊れたり電池が切れたりしたときに備えてアナログな手段も含めて準備しておきましょう。

最低限必要なもの
  • 保険証や免許証のコピー
  • 緊急連絡先リスト(紙で用意)
  • 現金(小銭含む)
  • メモ帳とペン

現金は、自販機・バス・小規模店舗などでキャッシュレス決済が使えない場面に備えておくと安心。災害支援物資の配布や本人確認の場面では、身分証明書があるだけで支援がスムーズに受けられることもあります。

※参照元:【防災特集】災害に事前に備える|内閣府(2025年8月時点)

2次の備え|自宅備蓄に本当に必要なもの

home stockpile

防災グッズを分けて備える方法の中で「安心できる在宅避難」を目的とするのが2次の備え。ライフライン(電気・水道・ガス)が止まっても最低3日〜1週間生活できるように、自宅備蓄の内容を詳しく見てみましょう!日常使い延長で備えられるものが多く、自治体の支援が届くまでの数日間、自宅にとどまれる安心感が高まります。

食料・水・調理関連

災害時は、ライフラインが止まっていつものように料理ができないかもしれません。コンロが使えない・水道が止まったなどの状況をイメージし、加熱なしで食べられるものや少量の水で調理できるものを準備しましょう。

カテゴリアイテム例
主食アルファ米、缶詰パン、レトルトご飯
副食レトルトおかず、乾物、缶詰(野菜・魚など)
飲料ペットボトルの水(1人1日3L×7日分)
調理器具カセットコンロ、ガスボンベ、紙皿、割り箸

普段の食事のストックとして「ローリングストック方式」を活用すれば、日常の延長で無理なく備えることが可能。定期的に賞味期限をチェックしながら、使った分を補充すれば「期限切れで役に立たない」というトラブルが減らせます。

また、ガスや水道が使えない状況でも安心して調理できるように、カセットコンロや使い捨ての食器を一緒にそろえておくと便利。家族の人数や好みに合わせて、食事の満足度も意識すると避難生活のストレス軽減につながります。

衛生・トイレ・ケア用品

断水すると、トイレ・手洗い・歯磨きなどが困難に。被災時のトイレ問題は想像以上に深刻で、何も備えていないと体調不良や感染症のリスクが高まります。特に、トイレは「我慢すると健康を害する」リスクがあるので水がなくても使えるものを準備しましょう。

  • 簡易トイレ(1人1日5回×7日分が目安)
  • 流せるおしりふき、ウェットティッシュ
  • 歯磨きシート
  • 消毒用アルコール
  • 生理用品、おむつ、介護パッドなど家族のニーズに合わせたケア用品

避難所も自宅でも、衛生状態が悪くなるとストレスや不快感が増して精神的にも大きな負担に。できるだけ、普段と同じように過ごせる環境を意識して準備しておくと、心身の安定にもつながります。

寝具・防寒対策・熱中症対策

避難所と違って自宅には使い慣れた布団がありますが、停電・断水・燃料切れなどで暖房や冷房が使えないと気温に応じた体温調整が難しくなることも。特に、寒い冬と暑さが厳しい夏は命に関わることもあるので、季節を問わず「快適さ」と「安全性」が両立できるものを準備しましょう。

対策アイテム特徴
エマージェンシーシート軽くて暖かく、コンパクトに収納可能
寒さをしのぐ定番アイテム
毛布・寝袋圧縮タイプの寝袋や断熱素材の毛布
自宅避難にも避難所生活にも便利
カイロ・湯たんぽ電気不要で使えて、繰り返し使えるタイプも
暖房がないときの心強い味方
テント・間仕切りプライバシーの確保や
冷気・熱気を遮る空間づくりにも活躍
ネッククーラー・冷却タオル夏場の熱中症予防に
水に濡らして使えるタイプは断水時にも役立つ
ポータブル扇風機USB充電式の小型ファン
風を送って熱がこもるのを防げる

日本は、気温差が大きく寒さも暑さも命に直結するリスク。いざというときに「暑くて眠れない」「寒くて動けない」とならないように、季節に合わせた対策を意識しましょう。

情報・電源・照明の確保

情報を得られないと、状況が把握できず何をすれば良いのか判断できません。また、夜間に真っ暗だと視界が悪く転倒やケガをするおそれがあります。停電によるストレスや事故の不安を和らげるために、心の安心と身の安全が確保できるものを準備しましょう。

  • 手回し充電式のラジオ(USB出力付きが便利)
  • 大容量のモバイルバッテリー(家族全員分が数回充電できるもの)
  • LEDランタンやヘッドライト(予備の電池も)

自宅では複数の部屋で照明が必要になるので、1人1灯の感覚で備えると安心。

0次の備えでは「携帯できる軽量タイプ」が中心、1次では「持ち出してすぐ使えるもの」を重視しますが、2次では「自宅での生活機能を保つための備え」を意識するのがコツ。複数の部屋で照明が使えるように、1人1灯の感覚で多めに備えておくと安心です。

医療・応急処置

災害のときは病院へすぐに行けないおそれがあり、軽いケガや体調不良は自分で対処することになります。体への不安を和らげるために、最低限の応急手当ができるセットを常備しておきましょう。特に、持病がある人や小さな子どもがいる家庭は、体調の変化にすぐ対応できる備えが大切です。

あると役立つアイテム
  • 包帯、ガーゼ、消毒液、絆創膏
  • 解熱剤、胃薬、鎮痛薬などの常備薬
  • 体温計、ピンセット、使い捨て手袋

服用中の薬がある場合は、かならず医師に保管方法や使用期限を聞いてから備蓄を。慣れない食事やストレスで体調を崩しやすいので、下痢止め・整腸剤もあると良いでしょう。このほか、肌に優しいタイプの医療用テープ・マウスウォッシュや歯磨きシートなどの口腔ケア用品もありと安心。特別な技術が不要なものを選ぶと、いざというときにも焦らず対応できます

安全対策・便利アイテム

避難生活では、生活をちょっとラクにしてくれる便利グッズや気持ちを和らげてくれるアイテムが思った以上に助けになります。できるだけ普段に近い暮らしを保つために、安全面や生活の快適さを少しでも確保できる道具を準備しましょう。

  • 軍手、ゴーグル、ガムテープ
  • 笛(助けを呼ぶためのホイッスル)
  • ビニール袋(ゴミ袋・ポンチョ代用にも)
  • 卓上コンロ、調理バサミ、ラップ、アルミホイル

笛は、首から下げられるタイプが便利。ラップやアルミホイルは、食器・保温・止血などにも使えるので万能アイテム。このほか、気分を安定させるために、身だしなみが整えられる携帯ミラー・爪切り・くしがあると良いでしょう。普段使いできる身近なものが多いので、少しずつそろえておくと経済的負担が減らせますよ。

※参照元:特集 災害の備え、何をしていますか|内閣府(2025年8月時点)

自分や家族に本当に必要な防災グッズは?

who buys

防災グッズは一般的なものだけじゃなく、使う人の性別・年齢・健康状態・生活環境に応じた備えが大切。 家族構成に合わせておくと、災害のときの不安やストレスが大きく減らせます。

  • 女性
  • 高齢者
  • 一人暮らし
  • 乳幼児・子ども

それぞれ、本当に必要な備えのポイントをチェックしながら、わが家専用の防災セットへとカスタマイズしていきましょう!

女性に必要な防災グッズ

避難所ではプライバシーの確保や生理用品の不足が大きな問題に。安心できるように。女性ならではの不安や不快感が軽減できるものを準備しましょう。

  • 防犯ブザーや小型のライト
  • 生理用品(ナプキン、タンポンなど)
  • 携帯用の更衣室・ポンチョ・ラップスカート
  • サニタリーバッグやポーチ(中身が見えない収納)
  • 化粧水・保湿クリームなど最低限のスキンケア用品

特に「他人の目を気にせず着替えられる」「トイレの時間を減らせる」などの工夫は、災害時のQOL(生活の質)が大きくアップ。自分にとっての「安心」や「快適」が何かを考えて備えると、ストレスが減り心のゆとりにもつながります。

高齢者に必要な防災グッズ

体力や認知機能が低下する高齢者にとっての防災は、より丁寧な備えが理想。持病の有無にも合わせながら持ち出し袋は軽くし、できる限り「日常で使っているもの」を中心にそろえましょう。

  • 補聴器や入れ歯、杖など生活に必要な補助具
  • 転倒防止の滑り止めマットやサポーター
  • 持病の薬・お薬手帳・処方内容のメモ
  • 大きめの文字の説明書や案内板
  • 温かい履き物・手袋・防寒着
  • 冷感タオル・うちわ・保冷剤
  • 経口補水液・ゼリー飲料

高齢者に必要な防災グッズは、本人がすぐ使えるようにしておくことはもちろん、家族や周囲の人が代わりに取り出せるように整理しておくことも大切。いざというときに迷わず使えるよう、目立つ場所にまとめておいたり収納場所を共有したりなどの工夫をしておきましょう。

一人暮らしの人に必要な防災グッズ


一人暮らしは孤立しやすく、支援の情報や物資確保が難しくなるのが特徴。災害のときは「自分の身は自分で守る」という意識で、自力で生き延びるための装備情報収集や連絡手段の確保を心がけましょう。

  • 大容量モバイルバッテリー
  • 軽量&多機能なアウトドア用品
  • 連絡先リスト(スマホ+紙で用意)
  • 自分の緊急連絡先・アレルギー・持病などを記録したメモ
  • ホイッスル・防犯ブザー・防犯アプリ(緊急時の助けを呼ぶため)
  • ストレスが和らぐ癒しアイテム(お守り・推しグッズ・お気に入りのお菓子など)

一人暮らしの場合は「誰にも頼れない前提」で計画を立てることが大切。持ち出しリュックは、アウトドア用品の「軽くて多機能なもの」と相性が良く、玄関や寝室などすぐに持ち出せる場所に配置しておくと安心です。

乳幼児・子どもがいる家庭に必要な防災グッズ

乳幼児や子どもは、大人のように状況を理解できず、急な環境の変化に強いストレスを受けます。体温調節・栄養管理・おむつ・哺乳瓶など年齢に合わせたケアが必要なので、防災グッズも子ども専用のものをしっかり準備しておきましょう。

分類グッズ例
食事ミルク、哺乳瓶、ベビーフード、おやつ、水
衛生・ケアおむつ、乳児用おしりふき、着替え、授乳ケープ
安全・快適抱っこ紐、玩具、絵本、防音イヤーマフ、マット
遊び・安心感おもちゃ、ぬいぐるみ、絵本、いつも使っているタオル

避難所では泣き声や騒がしさが周囲に気を使わせることも。音や光を和らげるアイテムや安心できるグッズを持たせると、精神的な安定にも効果的です。衣類やおむつは1日あたり2〜3セットを見込んで、最低3日〜1週間分を目安に。おしりふきやウェットティッシュは全員で使えるので、多めに備えましょう。

経験者の声で見る「本当に必要な防災グッズ」

防災グッズは、揃えたことで満足してしまいがち。でも実際に役立つかどうかは、「災害時のリアルな状況」でこそ見えてくるものです。ここでは、国民生活センターや内閣府の調査・体験記をもとに、被災者が実際に「助かった」と感じたアイテムや、「使えなかった」「不安だった」と感じたものを紹介しますね。

経験談① これはとても助かった

40代<br>地震体験
40代
地震体験

停電時、大容量のモバイルバッテリーが本当に頼りになった。数日間充電できない状況だったので、スマホで情報収集や連絡が取れたのが救いだった

30代<br>水害体験
30代
水害体験

避難所のトイレが混んでいて衛生的に不安だったけど、携帯用トイレを持参していて安心だった

20代<br>台風体験
20代
台風体験

懐中電灯よりLEDランタンが便利だった。両手が自由になるし、空間全体を照らせるので子どもも怖がらなかった

通信手段としてのモバイルバッテリーや携帯ラジオ、衛生対策としての簡易トイレやウェットティッシュ、照明としてのLEDランタン。これらは災害の種類を問わず、2020年に国民生活センターが実施した「防災用品に関する実態調査」でも高い実用性があると評価されているグッズです。

経験談② これは使わなかった

40代<br>地震体験
40代
地震体験

防災リュックにホイッスルが入っていたけど、取り出せる場所になく使う機会もなかった

備蓄していたカンパンは、口が乾いて食べづらく、結局ほとんど食べなかった

60代<br>津波避難
60代
津波避難

重くてかさばるアルミ製の保温ブランケットは、避難時に荷物になると思って置いていってしまった

こうした声は、備えと実際の行動のギャップを物語っています。セット商品に入っているからと安心せず、自分が本当に使えるか?を意識することが大切です。

経験談③ これは使えなかった

30代夫婦
30代夫婦

災害に備えて簡易テントを購入したが、使い方が分からず結局使わずじまいだった

40代男性
40代男性

電池式ラジオを入れていたのに、乾電池を切らしていて使えなかった

50代女性
50代女性

ガスコンロを用意していたが、屋内では使えず断念。換気できる環境が必要だと後から気づいた

これらの経験談からわかるのは「持っていれば安心」とは限らないということ。使い方がわからなかったり、実際の環境では使えなかったりと、思い通りに活用できないケースが意外と多いようです。

経験談④ これは使うのが不安だった

40代男性
40代男性

携帯浄水器は持っていたけど、本当に安全か不安で結局使えなかった

20代女性
20代女性

マルチツールナイフは周囲の目や使い方への不安から使えなかった

30代男性
30代男性

薬を入れていたが、保存状態が不安で飲まなかった

防災グッズは「安心して使える」ことが何よりも重要。使い慣れていない道具や、衛生・安全面に不安のあるアイテムは、結局「心理的なブレーキ」になってしまいます。

※参照元(2025年8月時点)
防災白書|内閣府
ヒアリング結果まとめ|内閣府

災害に備えた食品の備蓄に関する実態調査|国民生活センター

防災グッズは正しい収納や管理が必要

せっかく用意した本当に必要な防災グッズも「どこにあるかわからない」「気づいたら賞味期限が切れてた」では使えないので、とてももったいないですよね。

いざというときにきちんと役立てられるように、正しい収納の方法や管理の仕方を知っておきましょう!使える状態で備えておくことが本当の意味での防災になります。

場所も中身も分散して保管する

distributed storage

防災グッズは、複数の場所に分けておく「分散保管」を心がけましょう。1カ所にまとめておくだけだと、家が倒壊したり置いた部屋に入れなくなったりしたときにすべての備えが使えなくなるおそれがあります。

保管場所役割
玄関・靴箱避難直前にすぐ持ち出せる
寝室・リビング災害発生時にすぐ使える
車内外出中や帰宅困難時に備える
職場・学校用バッグ通勤・通学中のリスクに対応

さらに、グッズの中身も用途別にまとめておくと取り出しやすく混乱しません。衛生用品・照明・飲料・防寒などで細かく分けて、パッキングしておくのがおすすめです。

ローリングストックでムダなく循環させる

rolling stock

防災グッズの代表といえば、食料・水・電池などの消耗品。でも「気づいたら賞味期限が切れてた」という声も多いのが現実です。そんなときに便利なのが「ローリングストック」。日常的に使いながら、使った分だけ買い足していく備え方のことで、常に新しい状態が保てます。

具体例ストック例普段の使い方買い足すタイミング
レトルトご飯5パック忙しい日の食事に使う2~3個使ったら買い足す
ペットボトルの水500ml×12本 or 2L×6本普段の水分補給に半分になったら箱で補充
ウェットティッシュ2袋手拭き・掃除用1袋なくなったら購入
缶詰(ツナ・豆・野菜)各2~3缶サラダやパスタに活用使った分だけその都度補充
常温保存できる牛乳2パックシリアル用・飲み物用開けたら次を補充

ローリングストックのコツは、消費期限を意識しながら上手にまわしていくこと。防災グッズとして身構えなくても、ふだんの食事に取り入れながらムダなく備えられるので好みや調理のクセにも合わせやすいのが魅力です。

フェーズフリー防災で日常から使い慣れておく

phase-free

最近注目されている考え方に「フェーズフリー防災」があります。これは「日常でも使えて災害時にも役立つものを選ぶ」という新しい防災スタイル。「防災グッズ=災害時だけ」じゃなく「日常でもどんどん使ってOK」と考えることで、備えのハードルがグッと下がります。

アイテム日常の用途災害時の用途
LEDランタン夜のアウトドアや屋外での読書灯に停電時の室内照明に、夜間の移動に
モバイルバッテリースマホ充電・外出時の持ち歩き用情報収集・連絡手段の確保に
カセットコンロ鍋パーティーやキャンプ調理に電気・ガスがないときの調理用に
ウェットティッシュ手拭きやアウトドアでのケアに水が使えないときの衛生管理に
ウォータータンクキャンプやBBQでの水運びに断水時の飲料水や生活水の保管に

日常から使っておけば、いざという時に「どうやって使うの?」という不安がなくなり「使い方が分からず使えなかった」という失敗も防げます。最近では、おしゃれなデザインで機能性が高く、コンパクトでくり返し使えるエコ仕様なものが増えてきました。

また、フェーズフリーの視点で選んだ防災グッズは、普段の小さな困りごとや不便さの解消にも直結。備えること自体が「生活をちょっと便利にする」魅力にもなります。

キャンプやレジャーで慣れておけるアウトドア防災グッズ10選

Sundaymountain

防災グッズを「非常時のためだけ」に買うと、使い方がわからなかったり、結局使わなかったりすることも。そんなときにおすすめなのが、キャンプやアウトドアで普段から使い慣れておける防災グッズです。

そこで、国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、日常と災害時をつなぐフェーズフリー防災の視点から、本当に役立つ防災グッズを10個ご紹介!どれも、アウトドアのプロ目線で選んだ、信頼性の高いブランドの正規品です。

LEDランタン

LED lantern

ソーラーまたはUSBで充電できる折りたたみ式のLEDランタン。明るさは4段階で暗めにすると約130時間連続で点灯でき、シーンや気分で白色・暖色・赤色に切り替えられます。さらに、モバイルバッテリー機能も搭載しており、防水・防塵性はIP67。大雨や強風による砂ぼこり・泥・雨水から本体をしっかりと守ります。

モバイルバッテリー

mobile battery

1次や2次の備えとして活躍する、スマホ2〜3回分の充電が可能な大容量モバイルバッテリー兼パワーファン。

背中に搭載したソーラーパネルで発電するので、本体そのものの充電がなくなっても自然の力で再度使えるのが魅力。IPX4相当の防水タイプなので、屋外でも使用できます。風量は4段階に切り替え可能で、弱・強・点滅の3段階に調節できるLEDライトも搭載。1台あれば何かと役立つタフネスなアイテムです。

折りたたみウォータータンク

water tank

使わないときは超コンパクトに折りたたんで収納できるウォータータンク。メモリ付きで残量がわかりやすく、シーンに合わせて蛇口が取り付けられ、注ぎやすいのが便利。断水時は水の持ち運びや保管に、キャンプでは手洗い・洗い物・飲料水の保管に大活躍。付属の折りたたみスタンドを使って、注ぐ高さが調節できるのも魅力です。

超軽量&防水リュック

Ultra-lightweight & waterproof backpack

フレームレス&少なめポケットで、機能を最小限に絞った超軽量タイプのリュック。身体に沿わせやすいショルダーストラップと、やや高めの重心設計で本体そのものが軽いのにさらにラクに背負えます。メインの生地は防水性・耐久性に優れたDyneema®コンポジットファブリックを採用。雨天時の避難でも、中身を水濡れから守ります。

エマージェンシーシート

emergency sheet

保温性と透湿性(雨は通さず、汗などの湿気だけ外に逃がしてくれる性質)に優れたエマージェンシーシート。体温保持・風避け・防寒・日除けに使える万能アイテムで、キャンプではブランケット代わりに、防災では寒さから体を守ります。ゆったりと大きめのフードには留め具つきのヒモがあり、顔まわりのフィット感や温度が調整できます。

折りたたみチェア

folding chair

シーンに合わせてハイ・ローの2つの高さが選べる2way仕様の折りたたみチェア。対荷重150kgで大人2人分の広さがあり、長時間の避難所生活やキャンプでゆったりと座ったり横になったりできます。床に直接座らないことで体力の消耗を抑えられるのはもちろん、腰痛や冷え対策にも効果的。持ち運びに便利な取手付きの収納バッグ付きです。

ヘッドライト

headlight

懐中電灯よりも便利なのが両手が空くヘッドライト。シングルライト/シングルスイッチのシンプルなモデルで、リーズナブルなので普段使わない人でもお試し感覚で備えられます。

乾電池と充電式の両方に対応しており、停電や災害時はコンビニや避難所でも手に入りやすい乾電池で充電可能。キャンプでは調理や夜間移動に、防災では停電時の作業や避難時に活躍します。

笛(ホイッスル)

whistle

少ない息で、航空機のエンジンのそばや近くの落雷ほどの大きな音が出せる笛。100m以上先に届き、騒がしい屋内や瓦礫の下でも自分の居場所を知らせられる可能性があります。

中にボールが無いタイプで、濡れやすい環境でも手を使わず口だけで音が出せるのも魅力。ケガをしていたり荷物を両手で持っていたりするときも使用できます。小さくて軽く防災ポーチに収納しやすいので、0次の備えに最適です。

ボディーシート

bodysheet

森の香りに包まれながら、1枚で全身がさっぱり拭ける大判のボディーシート。避難時のお風呂代わりになり、森林浴気分で心も体もリフレッシュできます。厚みがあり、強く引っ張っても破れにくい丈夫さが魅力。天然由来繊維100%のメッシュ素材で、使いこごちが抜群です。

本当に必要な防災グッズをそろえる5ステップ

5step

あなたにとって、どんな防災グッズが本当に必要だと感じましたか?あなたの生活スタイル・環境・好みに合わせてカスタマイズできると、安心感や使いやすさが段違いです

では、いよいよ備え方を実践!

  • ステップ1:個別に生活環境とリスクを考える
  • ステップ2:「0次・1次・2次」に分けてリスト化する
  • ステップ3:優先度をつけて購入する
  • ステップ4:持ち歩き・持ち出し・在宅用に分けて収納する
  • ステップ5:定期的に見直しながら使い慣れておく

防災セットで一気にそろえるよりも、少しずつきちんと考えながら準備するのが成功のコツ。それぞれわかりやすくお伝えしますね。

ステップ1:個別に生活環境とリスクを考える

まずは「誰のために」「どんな状況で」「どこで」使うかを考えましょう。

住んでいる地域の自然災害リスク(地震・台風・洪水など)や、家族構成(乳幼児・高齢者・ペットの有無など)、住居環境(戸建て・マンション・高層階かどうか)などによって、必要な備えが大きく異なります。

  • 通勤が長い人は「帰宅困難」への対策が大切
  • 高層階で暮らしている人は「断水・停電が長引くこと」への備えが必要
  • 小さな子どもがいる家庭では、衛生・ケア用品を多めに準備しておくと安心

具体的な防災グッズは、ここではまだ大まかにイメージしておくだけでOK。「夜に停電したら?」「冬に暖房が止まったら?」など、ちょっと想像してみるだけでも本当に必要そうなものが見えてきます。

ステップ2:「0次・1次・2次」に分けてリスト化する

防災グッズは「とにかくたくさんあればいい」というものじゃありません。いつ、どこで、どんな状況で使うか(=フェーズ)を意識して分けながら、ムダやなく漏れなく備えていきましょう。

フェーズ用途主なアイテム例
0次備え常に持ち歩くホイッスル
モバイルバッテリー
常備薬
ライト
1次備え避難時に持ち出す非常食

衛生用品
ヘルメット
ラジオ
2次備え自宅避難に備える食料
簡易トイレ
寝具
ランタン
季節の対策グッズ

このように「0次・1次・2次」と3つのフェーズに分けて防災グッズを考えると、いつ使うかがはっきり分かり「持ち歩くもの」「自宅に置いておくもの」が整理しやすくなります。備え忘れやアイテムの重複が防げるので、いざというときにもすぐに使える状態に。あなたにとって「必要なときに、必要な物」を少しずつ具体化していきましょう。

ステップ3:優先度をつけて購入する

「防災グッズ=全部そろえなきゃ」と思うと気が重くなりがちですが、実際は命を守るために「本当に必要なもの」から順番に用意すればOK!無理せず少しずつそろえていき、現実的かつムダのない準備をしていきましょう。

まず優先したいのは、命に直結する0次の備え。外出中に災害が起きたとき、自力で帰宅したり一時的にしのいだりするためのアイテムです。普段からバッグに入れておくのが理想で、比較的リーズナブルなものが多いですよ。

  • モバイルバッテリー(大容量)
  • 小型ライトやホイッスル
  • 常備薬や持病の説明メモ

次に、避難用の1次の備えや自宅避難を想定した2次の備えを検討します。アウトドア用品や日用品として使えるものが多いので、防災の専用グッズにこだわりすぎなくてもOK。すでに家にあるものをリストアップしておくと「これは買わなくていい」「ここは足りてない」と優先順位がつけやすくなります。

  • LEDランタンやコンパクトなカセットコンロはキャンプでも使える
  • 折りたたみチェアやシュラフは、普段使いの収納にも活用可能
  • 食料や水はローリングストックで備えればムダなく回せる

1次の備えの防災リュックは「家族で1つ」じゃなく「1人1セット」を基本に、人数分を見越した予算の確保も意識しておくと安心。

予算目安(1人あたり/税込)
  • 0次の備え:2,000〜5,000円
  • 1次の備え:10,000〜20,000円
  • 2次の備え:20,000〜50,000円

節約ポイントは、アウトドア用品で兼用すること。食品や水などはローリングストックで一気にかかる負担を分けること。必要性と予算のバランスを見ながら「命に関わるもの→避難時に必要なもの→あると快適なもの」という順に、段階的にそろえていきましょう。

ステップ4:持ち歩き・持ち出し・在宅用に分けて収納する

防災グッズを優先度をつけて準備しながら、手元にきたら収納方法を考えていきましょう。「いざというときに使えなかった」とならないよう、シーンに合わせて収納を分けるのが成功のコツです。

  • 0次の備え:通勤・通学バッグやポーチなどに常備
  • 1次の備え:玄関やすぐに持ち出せる場所にリュックで保管
  • 2次の備え:家の中の取り出しやすい場所に分散保管(押し入れや棚など)

ラベルで中身を明記したり、収納場所を紙に書いて冷蔵庫や家庭の掲示板に貼っておいたり。いつでも誰でもすぐに手に取れるよう、家族全員が収納場所を把握しておきましょう。家族で防災ミーティングをして「誰がどこを管理するか」を決めておくのも効果的です。

ステップ5:定期的に見直しながら使い慣れておく

防災グッズは買って終わりじゃありません。いざというときにスムーズに使えるように「定期的に見直す」と「使い慣れる」と安心感が高まります。

中身のチェックは年2回が理想
  • 賞味期限、使用期限のある食品・薬・衛生用品を優先的に
  • 子どもの成長や家族構成の変化に応じて、内容をアップデート
  • 季節の変わり目(春・秋)など、タイミングを決めて見直す習慣をつける
使える状態にしておく方法
  • モバイルバッテリーは普段から使いながら充電
  • ポータブルトイレやランタンはキャンプで実際に使ってみる
  • 衛生用品やお菓子などはローリングストックで定期的に使い回す

管理のコツは、防災グッズの中身を書いたチェックリストを作っておくこと。賞味期限はアイテムにマステでメモして目印をつけると便利です。ただ備えて満足するのではなく、生活の中に自然に溶け込んだ形で「使いこなせる備え」を目指しましょう。

あなたの備え、ここから始めてみませんか?

防災グッズを選ぶときは「災害時だけのもの」としてそろえるよりも、日常生活やアウトドアでの使いやすさまで含めて考えることが、これからの新しい備え方。いつかのためにしまい込むのではなく、いつも身近に置いておけば本番できちんと活躍してくれます。

特にアウトドア用品は、機能性・携帯性・耐久性など災害時にこそ実力を発揮するアイテムがたくさん!サンデーマウンテンは、信頼性の高いブランドの正規品だけを取り扱っており、防災グッズとして本当に役立つものを種類豊富にご用意しています。

キャンプやレジャーを楽しみながら本当に必要な防災グッズをそろえるなら、サンデーマウンテンでの準備がおすすめ。いつ起こるかわからないその日に向けて、備えをもっと自由に、自分らしくはじめてみませんか?

コメント

SUNDAY MOUNTAIN とは

アウトドアを楽しんでいるイメージ

自分らしさを見つけて、自分らしく過ごす

SUNDAY MOUNTAINは自分らしくアウトドアを楽しむための
最高の体験を提供するショップを目指しています。
誰かと同じでなくても良い。楽しみ方は多種多様です。
SUNDAY MOUNTAINは出来るだけ多くのお客様に楽しんで頂けるように
様々なアイテムを取り揃えています。
SUNDAY MOUNTAINが考える「Outdoor Wellbeing」とはそれは、
当店に遊びに来ていただいたみなさんが
アウトドアを通して心も体も健康になり、人生が豊かになるということ。
創業当時よりずっと変わらないSUNDAY MOUNTAINの想いです。