断水時にウォータータンクを使って、生活に必要な水を自分の家で確保できるようになりませんか?アウトドアで使われることが多い容器ですが、防災時にも頼れる心強いアイテム。災害時に生活を維持するための水を、給水所から運んだり手洗いやトイレに使ったりできる優れものです。
ここでは、
「ウォータータンクってなに?」
「どんなものがいい?」
と気になるあなたへ、ウォータータンクとは何かという基本から、断水時に本当に必要な水の量や防災向けの選び方をご紹介。持っているだけで終わらせず、いざという時に「しっかり使える」ように備えておく方法もお伝えします。
容量や形状など種類の特徴も見ながら、どのウォータータンクが今のあなたの暮らしに合うかを考えてみましょう!
ウォータータンクとは?

ウォータータンクは水をまとめて確保し運ぶもの
ウォータータンクは、水を「ためる」と「運ぶ」を1つでこなせる容器です。ペットボトルは保管しやすい反面、量が増えると持ち運びや移し替えが大変になりがち。ウォータータンクなら、口が広めだったり持ち手が付いていたりしているので、断水時に給水所で水を入れて家まで運ぶ流れと相性抜群です。
- 給水所で水を入れて持ち帰る
- 家で手洗い用の水を出しやすくする
- 生活用水をひとまとまりで管理する
また、素材や形状などの種類によって扱いやすさがさまざま。特徴を知っておけば「水を確保したのに使いにくい」が防げるようになります。
災害の断水時に生活を維持するためのもの
断水で困るのは「飲む水」だけじゃありません。トイレ・手洗い・歯磨き・ちょっとした洗い物など、毎日の生活には思っている以上に水が必要です。水道が止まると、まず困るのがこの「生活用水」。量が足りないと、衛生面の不安も一気に大きくなります。
ウォータータンクは、こうした生活用水を一か所にまとめて確保。運ぶ、出す、残量を確認するという流れが整い、水の管理がしやすいので水不足への不安が減ります。
アウトドアと防災が兼ねられる
ウォータータンクは、キャンプや車中泊で水を運ぶ定番のアウトドア用品。この「普段から使える」点が、防災ととても相性の良いところです。
防災グッズは、購入したまま触れないでいるといざという時に使い方が分からなくなりがち。でもウォータータンクなら、アウトドアで使うたびに、持ち運びの感覚・水の注ぎ方・お手入れ方法などが自然と身につけられます。
- 手洗い用の水を確保する
- 調理用の水をまとめて運ぶ
- 洗い物に使う水を少しずつ出す
この「少しずつ出す」「こぼさず運ぶ」という感覚は、断水時にもそのまま役立つ技。アウトドア用品を防災に活かせるので、専用グッズを増やしすぎずに必要な備えが整えられます。
断水時に必要な水の量は?
生活用水と飲料水、それぞれ1人あたりどれくらいの水があれば暮らせるのかを確認していきましょう。断水対策というと「飲む水」だけを思い浮かべがちですが、実際の生活ではそれだけでは足りません。目安となる数字をもとに、あなたの自宅の備えが足りているかどうかを考えてみてください。
生活用水(1人あたり)

生活用水とは、飲む以外の水すべてのこと。手洗い・歯みがき・トイレ・簡単な調理など、普段あまり意識しない場面でたくさん使われています。断水時も、最低限の衛生を保つためには一定量の確保が欠かせません。
1日10から20リットルが目安
生活用水は、1人あたり1日10〜20リットルがひとつの目安。これは「最低限の生活」を保つための量で、普段の使用量よりかなり少なく抑えた数字です。
| 主な用途 | おおよその水量 |
|---|---|
| 手洗い・歯みがき | 約2〜3L |
| 簡単な洗い物 | 約2〜5L |
| トイレ用(節水前提) | 約5〜10L |
これらを合計すると、10Lを超えることが分かりますよね。家族が4人なら、1日で40〜80L。ウォータータンクが「生活用水向け」と言われるのは、この量をまとめて扱えるからです。
想像以上に多くなる理由
生活用水が多くなるのは、水を「少しずつ何度も」使うため。普段は蛇口をひねれば当たり前のように水が出ますが、断水時は自分で確保した分しか使えません。例えば、手を洗うだけでもコップ1杯分は使いますし、トイレを1回流すだけで数リットルが必要です。
さらに、家族がいるとその回数が自然と増えていきます。子どもや高齢者がいる家庭では、衛生面に気を配る場面も。ウォータータンクにまとめて水を入れておけば、残量を目で確認しながら使えるので水の減り方が分かりやすくなり、見える形で管理できることで、無理のない節水につながります。
飲料水(1人あたり)

飲料水とは、直接体に入る水のこと。飲み水だけでなく、調理に使ったり薬を飲んだりするときの水も含まれます。衛生面への配慮が特に重要になり、生活用水とは別に考えておくことが大切です。
1日3リットルが目安
飲料水は、1人あたり1日3リットルが一般的な目安。これは、飲み水と簡単な調理に使う分を合わせた量で、気温が高い季節や体調が優れないときは、さらに多く必要になることもあります。
家族が3人なら、3L×3人で1日9L。3日分を備えるなら、27Lに。数字で見ると、意外と多いと感じる方も多いのではないでしょうか。ウォータータンクも飲料水は入れられますが、口に入る水として分けて考えることが大切。生活用水と同じように扱わず、衛生面を意識することが安心につながります。
※参照元:特集 災害の備え、何をしていますか|内閣府(2026年2月時点)
ペットボトルでは足りない理由
ペットボトルの水は飲料用の備蓄に向いています。でも、数が増えると保管場所や管理が大変になりがち。2Lのペットボトルなら、1人3Lを確保するだけで1日あたり約2本が必要。家族4人で3日分を備えると、2Lボトルが36本前後になります。
また、生活用水までペットボトルでまかなうのは現実的ではありません。重くてかさばり、移し替えにも手間がかかります。飲料水はペットボトル、生活用水はウォータータンク、と役割を分けると断水時の水管理がぐっと分かりやすくなります。
ウォータータンクに入れた水は何日保存できる?
ウォータータンクの水は、置き方や使い方で保存期間が変わるので入れっぱなしはNG。その考え方と、水を良い状態で保つコツをわかりやすくお伝えしますね。
数日から1週間が目安
ウォータータンクに入れた水道水の保存期間は、数日から1週間が目安です。
水道水の特徴は、塩素が入っていて雑菌が増えにくい状態をしばらく保ってくれること。ただし次のような条件がそろっていないと衛生状態が不安定になります。
- タンクが清潔
- 入れた水が新しい
- フタがしっかりしまっている
- 直射日光や高温を避けて保管している
開け閉めが増えるほど空気や手が触れやすくなるので、保存できる期間は短くなりやすいと考えておきましょう。災害に備える水は「長く置く」を目標にするより「清潔な状態を保つ」を優先するほうが管理しやすくなります。
保存環境で期間が変わる
ウォータータンクの水の保存期間は、温度と光で変わります。暑い場所や直射日光が当たる場所では、水のにおいが気になったりタンクの中がぬるくなったり。逆に、涼しくて暗い場所なら状態が保ちやすいです。
| 置き場所 | 状態 | 理由 |
|---|---|---|
| 押し入れ・クローゼット | 向いている | 温度変化が少なく光が当たりにくい |
| 窓ぎわ | 避けたい | 日差しで温度が上がりやすい |
| 車内・物置の暑い所 | 避けたい | 高温になりやすい |
飲料水として使うときは、におい・濁り・異物がないかを確認し、少しでも不安があれば生活用水に回すほうが安全です。
ローリングストックで入れ替え
ウォータータンクに入れる水の保存は、ローリングストックで入れ替えるのがいちばんラク。使いながら補充して、古い状態のままにしない備え方のことで、保存日数を数え続けるより水を動かす習慣を作るほうが続きます。
- 月に1回、ベランダ掃除や洗い流しに使って入れ直す
- フタや注ぎ口を洗い残さないようにして、しっかり乾燥させる
- キャンプや車中泊で使い、帰宅後に洗って乾かしてから給水する
アウトドアで使えるウォータータンクは、防災専用品より出番を作りやすいがメリット。水を入れ替えるたびにタンクの状態もチェックできるので、断水時に「これ、使えるかな」と迷いにくくなります。
実際に選ばれている防災用ウォータータンクの特徴

災害に備える人たちから実際に選ばれているウォータータンクの特徴を見て、自宅の保管場所や家族構成を思い浮かべながらどの機能が優先かを考えてみてください。重視されているのは、断水時に扱いやすく、保管しやすく、必要な量を把握しやすいこと。特別な機能というより「使用シーンを意識したつくり」であることがポイントです。
メモリ付き
メモリ付きのウォータータンクは、水の残量を目で確認できるのが魅力。断水時は「あとどれくらい使えるのか」が分かるだけで安心感が違うからです。
例えば、1日10リットルを目安に生活用水を使うときは、残量が見えると使いすぎの防止に。家族で一緒に使うときは「今日はここまで」と具体的に伝えやすいです。水は見えないと減り方が分かりにくいもの。だからこそ、メモリ付きは防災向けとして選ばれています。
飲料水対応
飲料水対応の表示があるウォータータンクは、飲み水として使える素材で作られています。ここでいう「飲料水対応」とは、食品に触れても問題のない素材を使っているという意味。断水時は、生活用水と飲料水を分けるのが基本ですが、飲料水対応なら1つのタンクで対応できます。
表示がないものは、生活用水専用として使うほうが安心。安全に使うために、購入時には、製品説明に「飲料水用」「食品用」などの記載があるかを確認しましょう。
ハードタイプ
ハードタイプは、厚みのある素材でできた丈夫なつくりが特徴。外からの衝撃に強く、変形しにくいので長期保管にも向いています。防災用として押し入れや物置に置いておくときも、形が崩れにくいので安心。角型が多く、壁際や棚の横にすっきり収まりやすいので収納しやすいです。
水を満タンにすると重くなりますが、そのぶん安定感があり、地面に置いたときに倒れにくいというメリットも。キャンプや車中泊などで置いて使う場面にも向いており、安定性を重視する人に選ばれています。
蛇口付き
蛇口付きのウォータータンクは、水の出る量をコントロールしやすいのが特長。傾けて水を出すタイプと違い、本体を持ち上げなくても水を出せるので、満水時でも手洗いやコップに注ぎやすくなります。
こぼれにくく、量の調整がしやすいので断水時でも水をムダに使いすぎる心配もあまりありません。子どもや高齢者でも扱いやすく、家族で共有する備えとして支持されています。
折りたたみ式
折りたたみ式のウォータータンクは、使わないときにコンパクトにできるのが魅力。やわらかい素材でできており、水を入れると形が整うタイプで、収納スペースが限られている家庭で特に人気です。
空の状態なら引き出しや収納ボックスに収まりやすく、給水所へ向かうときは防災リュックに小さく入れることも可能。キャンプなど日常のアウトドアでも持ち運びやすいので、使いながら備えるという考え方にも合っています。
防災用ウォータータンクの選び方
断水時に慌てないよう、災害に備えるためのウォータータンクの選び方を見ていきましょう。容量はもちろん、安全性や運びやすさなどにも目を向けると、あなたの自宅の環境に合うタイプが考えやすくなります。
容量|人数×日数に合っているか
防災用ウォータータンクの容量の目安は「人数×日数」で考えます。生活用水は1人あたり1日10〜20リットルが目安なので、家族3人で3日分なら最低でも90リットル前後。もちろん、すべてをウォータータンクでまかなう必要はありませんが、不足分を補える容量かを計算しておきましょう。
- 10Lタイプ:持ち運びやすく、女性や高齢者でも扱いやすい
- 20Lタイプ:給水所で一度に多くの水を確保できる
- 小容量:複数そろえると、分けて運べて負担が軽い
数字をもとに、必要な本数やサイズを考えてみてください。
安全性|飲料水に対応しているか
安全性の面では「飲料水対応」「食品用」の表示があるかの確認を。食品に触れても問題のない素材で作られていれば、飲み水や調理用の水として使えるようになります。
- 商品説明に「飲料水用」と明記されている
- 食品用素材を使用していると記載がある
- 臭いがつきにくい素材と説明されている
ただし、表示があっても水の状態への注意は欠かせません。においや濁りがないかを目で見てチェックし、清潔な状態を保てているかを確認してから使いましょう。
耐久性|長期保管に耐える素材か
防災用として備えるなら、長く保管しても劣化しにくいものを。使わない期間が長いほど、素材の強さが安心感につながります。
- 厚みがあり衝撃に強い素材
- 底面や角に補強がある構造
- パッキンや蛇口の交換対応
- 紫外線耐性の記載
直射日光や高温環境は劣化を早めます。素材だけでなく、どこに保管するかもあわせて考えておきましょう。
運搬性|満水時でも運べる重さか
給水所で受け取った水は、そのまま自分で持ち帰らなければなりません。そのため、ウォータータンク選びは満水の状態で運べるかどうかという視点も大切。水は1リットルで約1キログラム、10Lなら約10キログラムと重さは同じでも、形状や構造によって扱いやすさが変わります。
- 重心が安定しやすい構造
- 両手で握れる取っ手
- 転がりにくい底面
本体の重さや容量だけで決めず、自宅までの道のりや体力も含めて考えることが失敗を防ぐポイントです。
収納性|保管場所に収まる形状か
ウォータータンクは使う頻度が高くないからこそ、保管しやすい形状かどうかも重要。出し入れが面倒だと備えが続きません。出番が減り、キャンプや庭先のBBQなどで使い慣れておくという意識も薄れてしまいます。
- 折りたたみ式でコンパクトにできる
- 角型で壁際に置きやすい
- 重ねて保管できる
購入前に、保管する予定の場所の高さや奥行きを測っておけば、スペースに困りにくくなります。そして、キャンプや車中泊などで使ったあと、元の場所に戻す流れをつくっておくと保管と実用が両立しやすくなります。
防災向けの容量は10Lか20L【比較】

防災用ウォータータンクの容量は、10Lから20Lが現実的な選択肢。理由は「無理なく運べること」と「生活で使い切れる量」のバランスが取りやすいサイズだからです。それぞれの違いを比べながら、あなたに合う容量を見つけてみてください。
持ち運びやすさ
| 容量 | 満水時の重さ | 現実的な持ちやすさ |
|---|---|---|
| 10L | 約10kg | 片手でも持てる人が多い |
| 20L | 約20kg | 両手必須・体力が必要 |
10Lは階段や玄関からキッチンまでの移動がしやすく、高齢者や女性でも扱いやすいサイズ。一方、20Lは給水所で一度に多く確保できる効率の良さがありますが、徒歩で移動するときは負担がかかります。
防災では「給水所から自宅までどうやって運ぶか」まで考えることが大切。徒歩なら10L寄りに、車なら20Lも選択肢に入れられます。
使いやすさ
| 容量 | 重さ(満水時) | 持ち運びやすさ | 使い方の特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| 10L | 約10kg | 扱いやすい | 小分けしやすい | 単身・高齢者世帯 |
| 20L | 約20kg | 体力が必要 | まとめて確保できる | 家族世帯 |
10Lは動かしやすく、用途ごとに分けて使いやすいサイズです。一方、20Lは一度に多くの生活用水を確保できますが、満水時は重く扱いには体力が必要。
防災用としてウォータータンクを備えるなら、大きな1本に頼るより扱えるサイズを複数持つほうが負担を減らせます。水の使い道ごとに分けられるので、管理もしやすくなりますよ。
防災とアウトドアを兼ねるウォータータンク
サンデーマウンテンで取り扱うウォータータンクの中から、防災にも活かしやすいタイプをご紹介します。どれが一番というより「どれが自分に向いているか」をイメージながらご覧くださいね。
MULTI WATER TANK|QAMAR × DVERG カマル×ドベルグ

防災用としてのバランスに優れているモデル。食品衛生法適合証明素材で製作されており、飲料水にも対応できます。広口設計で内部を洗いやすく、衛生管理がしやすいのが特長。蛇口パーツが取り付けでき、タンクを傾けずに水が出せます。
- 給水所の利用を想定している
- 飲料水と生活用水を分けたい
- 防災を中心に考えたい
SILO 6G|YETI イエティ

高耐久ハードタイプを代表するモデル。価格帯は上がりますが、日常でも使う前提で選ぶならコスパ抜群です。厚みのある構造で安定感があり、長く使えるのが特長。保冷性能もあるので、夏場のキャンプや車中泊でも活躍します。
- 頑丈さを重視したい
- 家族世帯で使用頻度が高い
- アウトドアと防災を兼ねたい
折りたたみ式2in1ウォーターキャリア&バケット|COLAPZ コラプズ

収納性を重視するなら折りたたみ式。使用しないときはコンパクトになり、スペースを取りません。軽量なのでサブタンクとしても扱いやすいです。メインタンクとは別に、2本目として持つのもおすすめです。
- 一人暮らし
- 補助用として追加したい
- 車内やベランダでの保管を考えている
ウォータータンクを長く使うためのポイント
ウォータータンクを長く安全に使うために、具体的な方法を見ていきましょう。防災用として備えるなら「清潔な状態を保てているか」が安心感に直結。丈夫なアウトドア用品ですが、最初のひと手間と日々の管理で寿命が伸びやすくなります。
使用前に一度洗う
ウォータータンクに入れた水を安心して使うために、購入後は一度しっかり洗ってから使い始めましょう。新品のときは、製造時の粉やにおいが残っているおそれがあります。特に、飲料水に使う予定なら初回洗浄は欠かせません。
- 中性洗剤で内部をやさしく洗う
- ぬるま湯で十分にすすぐ
- フタ・パッキン・蛇口部分も外して洗う
- 水気を切り、完全に乾燥させる
初回に丁寧に洗っておけば、におい移りや雑菌の心配が減らせます。広口タイプだと、内部に手が入りやすいので洗いやすいですよ。
使用後は洗浄と乾燥を欠かさない
次の機会にも安心して使えるように、使用後はきちんとケアをしましょう。水を抜いただけで片づけると、内部に湿りが残りやすく、微生物が増えて「におい」や「ぬめり」が起きやすくなります。
- 水を完全に抜く
- 内部を軽くすすぐ
- フタを開けたまま逆さにして乾燥させる
- 蛇口内部に水が残っていないか確認する
特に、蛇口付きモデルは内部に水が残りやすい構造。アウトドアで使用した場合は、砂や泥も洗い流してから乾かしてください。
直射日光と高温を避けて保管する
ウォータータンクの劣化を防ぐために、使用しないときの保管環境を整えましょう。プラスチック素材は紫外線や高温に弱く、長時間さらされると硬化や変形が起こりやすくなります。
- 直射日光が当たらない
- 湿気がこもりにくい
- 温度変化が少ない
- 風通しが良い
車内や夏場の物置は温度が上がりやすく、素材の劣化やにおい移りの原因になるので避けたほうが安心。長期保管する場合でも、定期的に状態を確認しておきましょう。
断水時の水不足に備えるには?
実際の断水シーンをイメージしながら、現実的な備え方を知っておきましょう。本当に大切なのは、水を「流れ」で考えること。ウォータータンクを置くだけじゃなく、飲み水と生活用水の分け方や補充の流れまで決めておくと水不足に強い備えになります。
ウォータータンクとペットボトルを併用する
飲料水と生活用水は分けて備えるのが基本。ペットボトルは密閉状態で販売されており、長期保存に向いています。一方、ウォータータンクは、給水所から水を運ぶときや日常的に水をまとめて確保するのに適しています。
なぜ併用が良いのかというと、用途がまったく違うため。飲料水は衛生管理を最優先にし、手洗い・トイレ・清掃などは量を確保することが大切。飲む水と使う水を同じ感覚で扱うと、水の管理が不安定になりやすくなります。
例えば、4人家族で3日間の断水を想定すると飲料水だけで36リットルが必要。生活用水を含めると100リットルを超えることもあります。ペットボトルだけでは運搬が大変になり、ウォータータンクだけでは長期保存が不安が残りがち。役割を分けると、無理のない備えになります。
給水所の利用を想定する
断水が長引くと、自治体の給水所を利用する可能性が出てきます。給水車が来ても水は自宅まで届きません。決められた場所に行き、並び、指定された量を受け取る流れになります。
ここで重要なのは「容器を持参する前提」で動くこと。給水所では容器の貸し出しがない場合もあるので、空のウォータータンクを準備していなければ水を受け取れません。
また、配布量に上限があり、その日のうちに再び並ぶ必要が出ることも。受け取った水をどう保管し、どう使い回すかまで考えておくことが大切です。
浴槽の湯を流さない
断水に気づいたら、浴槽の水を流さずに生活用水として確保します。浴槽の容量は、一般的に150〜200リットル程度。飲用には向きませんが、生活用水としては十分活用できます。
例えば、トイレを流す水・簡単な清掃・手洗いなど。ウォータータンクに移し替えておけば、浴室から離れたところでも水が使いやすくなります。入浴後すぐにお湯を抜かない習慣をつけておくのもひとつの備えです。
ウォータータンクの活用幅を広げる補助アイテム
水をためて運ぶウォータータンクは、補助アイテムを組み合わせると使い道が大きく広がります。断水時の生活の負担を減らすためにも、何と相性が良いのかを見ていきましょう。水を「備える」ではなく「使いこなす」状態を作っておくことが安心につながります。
携帯浄水器

ウォータータンクと併せて持っておきたいのが、電源不要の携帯浄水器。ウォータータンクにためた水を、必要な分だけ浄水して使うという流れが作れて、水の使い分けがしやすくなります。
内部のフィルターで水中の不純物を取り除く仕組みで、川の水や雨水などを飲めるレベルまで処理できるモデルも多数。選ぶときは処理できる水量やフィルターの交換可否を確認し、交換部品が手に入るかどうかも見ておきましょう。
- ウォータータンクから飲料用だけ浄水する
- 給水所の水を念のため処理する
- 自然水を飲めるようにろ過する
ただ、携帯浄水器は一度に処理できる量が多くないので、これだけで水をまかなうのは困難。あくまでウォータータンクと組み合わせて使うもののひとつとして備えておくと安心です。普段のアウトドアで使っておけば、防災時にも迷わず扱えますよ。
折りたたみバケツ

折りたたみバケツは、ためた水を小分けにするためのアイテム。ウォータータンクは容量が大きく便利ですが、そのままでは細かい用途に使いづらいことがあります。
- 手を洗うとき
- 食器を洗うとき
- 給水所で受け取るとき
生活用水は「少量を何度も」使うことが多いもの。バケツがあると、水をムダにせず管理しやすくなります。使わないときは薄くたためるため、収納場所を取りにくい点も防災向きです。
ポータブルシャワー

ポータブルシャワーは、衛生管理をラクにしてくれるアイテム。ウォータータンクに接続できるタイプもあり、重力式や手動ポンプ式など電源が不要なモデルもあります。
- 効率よく手を洗う
- 頭や体を部分的に洗う
- 汚れをピンポイントで流す
断水が続くと、清潔を保つことが負担になります。ポータブルシャワーがあれば、少ない水でも効率的。お湯が出せるアウトドア仕様なら、さらに使い道が広がります。
ウォータータンクを防災で「使える備え」にするには?

断水は、いつ起きるか分からない災害。慌てず対応するために、ウォータータンクを「いつでも使える備え」にしておきましょう。必要水量を計算し、置き場所を決め、実際に使ってみると、安心につながります。
家族人数から必要水量を計算する
まずは、家族に必要な水の量を数字で把握します。目安は、飲料水は1人あたり1日3リットル、生活用水は10〜20リットル程度。政府も最低3日分の備蓄を推奨しています。
- 飲料水:3L×人数×3日
- 生活用水:10〜20L×人数×3日
- ウォータータンク:必要な水量÷タンク容量
たとえば4人家族なら、飲料水だけで36L、生活用水を含めると100Lを超えることも。10Lや20Lのウォータータンクを何本用意する必要があるのか、計算してみると具体的な備えが見えてきます。
保管場所を決める
空の状態のウォータータンクは、素材が傷みにくく、いざ使うときに劣化している可能性が少ないところへ保管します。場所があいまいだと断水時に探す時間が生まれるので、家族みんなで把握しておくことも大切。水を入れたあとの重さまで考えておけば、無理なく扱える場所を選びやすくなります。
- 温度変化が少ない
- 直射日光が当たらない
- 満水時でも床置きできる
- 家族全員がすぐに取り出せる
例えば、押し入れの下段やクローゼットの床面などが扱いやすい位置。定位置を決めておくだけで、備えの実効性がぐんと高まります。
実際に使う
防災グッズは、一度でも実際に使ってみることが最も確実な準備になります。ウォータータンクも、広げ方・持ち運びやすさ・蛇口の水の出し方などは、触れてみないと分かりません。
- 水を入れて持ち上げてみる
- 満水時の重さを体感する
- 蛇口の操作を確認する
- 収納までの流れを試す
アウトドアやキャンプも絶好のチャンス。日常で使った経験があれば、防災時にも落ち着いて扱えます。家族にも触ってもらうと、誰でも使える状態になるのでより備えが強まります。
暮らしを止めないための水の備えを
ウォータータンクは、断水時に水を確保し、生活をつなぐための大切な道具。けれど、本当に意味を持つのは「置いてあること」ではなく「使える状態にしていること」です。必要な水量を計算し、保管場所を決め、実際に広げて水を入れてみる。ペットボトルや携帯浄水器と組み合わせて、水の流れをイメージしておく。その積み重ねが、いざというときの落ち着いた行動につながります。

国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」では、アウトドア用品を日常と防災の両方で活かす備えを提案しています。キャンプや外遊びで使いながら、自然に備える。そうした考え方なら、無理なく続けられます。
ウォータータンクをはじめとした水の備えや関連アイテムは、防災グッズ一覧ページでご覧いただけます。今の暮らしに合う道具から、少しずつ整えてみてください。

























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