リダンダンシーの意味と家庭での備え方!暮らしを止めない防災グッズ8選

Redundancy
SUNDAY MOUNTAINの防災特集

突然おそってくる停電や断水は「長引いたらどうしよう!」と不安ですよね。そんなときにこそ、災害に強い家庭が作れるリダンダンシー(冗長性:じょうちょうせい)の実践。万が一に備えて「もう1つの手段や道具を持っておくこと」で、用意した防災グッズが使えなくなった瞬間に、すべてがストップせず安心して過ごせるようになります。

ここでは、

リダンダンシーってなに?
何を確保すればいい?

と気になるあなたへ、実際に家庭でどのように活用できるのかをわかりやすく解説。国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、電源・照明・通信・調理・睡眠・給水・気温対策に活用できるリダンダンシー向けの防災グッズもご紹介します。

あなたの家庭の中で「どこが弱点か」「何を確保すべきか」を見つけながら、いざという時の本当に役立つ備えを充実させていきましょう!

リダンダンシー(冗長性)で暮らしを止めない備えと選択肢を持とう!

Redundancy

リダンダンシーとはもしもに備えてもう1つ持つこと

リダンダンシーとは、何かが使えなくなったときのためにあらかじめ代わりを用意しておくこと。英語で「予備、余剰、重複、冗長性(冗長性)」と言う意味の「redundancy」が由来です。

例えば、懐中電灯が壊れたときのためにランタンも準備しておくこと、モバイルバッテリーのバッテリーが切れたときのためにもう1台用意しておくこと。1つの手段に頼りきらず、使えない状況を見込んで「別の手段」や「2つ目」を用意すれば、災害のときでも生活が途切れにくくなります。

ほかにも、リダンダンシーはこんなふうに役立ちます。

  • 電源のリダンダンシー
    →コンセントが使えなくてもいいように、モバイルバッテリーやソーラーパネルを用意しておく
  • 通信手段のリダンダンシー
    →スマホが使えなくなっても、防災ラジオやトランシーバーで情報を得られるようにする
  • 食事のリダンダンシー
    →冷蔵庫の中身がダメになっても、レトルト食品や乾パンなどの備蓄でしのげるようにする

つまり「予備を持つ」だけじゃなく「別の方法を持っておく」こと。暮らしを止めずに「つなぐ」ための準備をしておけば、災害のときでもいつも通りの生活に近い状態がキープしやすくなります。

リダンダンシーの種類は主に4つ

リダンダンシーは主に4種類。「数をそろえること」「手段を分けること」「場所を分けること」「時間を分けること」を意識しておくと、より実践的で無理のない備えができるようになります。

種類内容
機能的リダンダンシー同じ役割を持つ道具を複数用意する
例:懐中電灯とランタン、ガスと固形燃料ストーブ
空間的リダンダンシー複数の場所に備えを分けて保管する
例:自宅・車・職場それぞれに非常食を置いておく
経路的リダンダンシー複数のルートや手段を準備しておく
例:避難所へ行く道を2〜3パターン想定しておく
時間的リダンダンシー時間をずらして備える
例:定期的に備蓄品を買い足す(ローリングストック)

それぞれのリダンダンシーは目的や対象が違いますが、共通しているのは「ひとつに頼らない」という考え方。例えば、ライトが1つしかない家庭と、懐中電灯・ヘッドライト・ろうそくなどをそれぞれ別の場所に置いている家庭では夜間の停電時の安心感がまったく違います。

また、空間的リダンダンシーは地震などで自宅に入れなくなったときにも有効。自宅と車内に非常食・簡易トイレ・ライトを分散しておけば、万が一帰れなくなっても対応できます。

似た言葉との違いを知って的確な判断をしよう

リダンダンシーを使う場面で「バックアップ」や「フェイルオーバー」という言葉が登場し、混乱したことはありませんか?

どれも、備えや代替手段を表す言葉ですが役割はさまざま。それぞれの意味を知っておくと「日常生活や災害時にどの方法が合っているのか」「どこにコストや手間をかけるべきか」が判断しやすくなります。

防災グッズをなんとなくで準備しないよう、意味を詳しく見ていきましょう!

リダンダンシーとバックアップ

Redundancy and Backup

バックアップとは「データや機能を一時的に保存しておく」ことです。例えば、パソコン内の大事なファイルを外付けハードディスクにコピーしておくこと。元のデータが消えてしまった場合に、そこから復旧できるようにしておく考え方です。

一方、リダンダンシーは「常にもう1つの仕組みが動ける状態で存在している」のが前提。 同じ役割を持つ、別のものが今すぐ使える状態で待機しているイメージです。

比較項目リダンダンシーバックアップ
主な目的継続して使えるようにする復旧のために残しておく
状態常時使える/スタンバイ中通常は保管のみで使わない
モバイル回線+自宅Wi-Fiの二重契約写真のデータをクラウドに保存

つまり、バックアップは元に戻すための手段、リダンダンシーは今すぐ代わりとして使える状態。 どちらも大切な考え方ですが、災害時のような緊急時にはすぐに動けるリダンダンシーのほうが実用性が高いとされています。

リダンダンシーとフェイルオーバー

Redundancy and Failover

フェイルオーバーとは「システムに異常が発生したときに、自動的に別の機能へ切り替えて処理を続ける仕組み」のことです。例えば、メインの電源装置が故障したときに、自動で予備の装置へ切り替えてサービスを止めず運用を継続。企業のサーバー管理やインフラでよく使われる専門用語です。

一方、リダンダンシーは「切り替え」よりも「切り替え先をあらかじめ用意しておくこと」が重要とされています。

比較項目リダンダンシーフェイルオーバー
主な意味代替手段を持つ自動切り替えの仕組み
切り替え方法人の手や判断が必要な場合も自動的に切り替わる
手動で予備ランタンを点灯電源が切れたら自動で発電機ON

つまり、フェイルオーバーは備えを切り替えて使う仕組み、リダンダンシーはその備えをあらかじめ用意しておくことです。

家庭では、フェイルオーバーのような「自動切り替え」は難しいかもしれませんが、リダンダンシーのように「複数の手段を用意しておく」ことは可能。例えば、Wi-Fiが使えなくなったときに、すぐにモバイル回線へ切り替えられる環境を持っていれば、それはフェイルオーバー的に活用できるリダンダンシーと言えます。

リダンダンシーは防災の取り組みにもなる!

Disaster Prevention

リダンダンシーは「災害が起きても生活を止めない」という仕組みや選択肢を叶えてくれる考え方。もともとは企業やシステムの分野で使われてきた言葉ですが、過去の災害をきっかけに個人の防災や家庭の備えとしても注目され流ようになりました。

本当にリダンダンシーは必要なのか。災害が起きても暮らしを折れずに立て直すために、過去の実例や現在の取り組みから、家庭でも重要だということを確認しておきましょう!

リダンダンシーの重要性が注目されたきっかけ

リダンダンシーが「防災」の分野で注目されるようになったのは、大規模災害や社会インフラの停止がきっかけです。

例えば、2011年の東日本大震災では、電気・水道・通信などの当たり前の暮らしが一瞬でストップ。そこから「電気が止まっても使える照明」「ガスが使えなくても温かい食事が作れる道具」など、リダンダンシーを意識した備えが注目されるようになりました。日常でも災害時でも使える点が評価され、家庭でも取り入れられています。

また、近年では地震だけでなく、台風・豪雨・雪害・猛暑・パンデミックなどさまざまなリスクが暮らしを脅かしていますよね。これらに対応するには「1つあれば安心」じゃなく「手段をいくつか持っておく」ことが重要だと、多くの自治体や専門家が発信しています。

リダンダンシーが広がった背景
  • インフラや物流が一か所に集中していると、災害時のリスクが高くなる
  • 共働きや高齢者のみなど、家庭の事情に合わせた柔軟な備えの重要性が高まっている
  • 防災グッズがいざという時に使えなかった(電池切れ・期限切れなど)と多く報告されている

リダンダンシーは「困らない仕組みを重ねておくこと」と捉えれば、防災もずっと身近で実践的に。備える内容だけじゃなく、備え方そのものを見直すきっかけになります。

※参照元:東日本大震災への対応と課題|国土交通省(2025年10月時点)

国土強靭化政策の「しなやかさ」を実現

日本政府が進めている「国土強靭化政策(ナショナル・レジリエンス)」でも、リダンダンシーの考え方がとても重要な柱となっています。

国土強靭化政策とは、地震・台風・豪雨・感染症などさまざまなリスクに対して、被害を最小限に抑え速やかに回復できる強くてしなやかな国づくりを目的とした国家的な取り組み。この中核にあるのがリダンダンシーで、特定のインフラや手段に依存せず、複数の選択肢を備えておくことで被害の連鎖が防げるとされています。

  • 避難ルート:1本に頼らず、複数の経路を事前に確保する
  • 電気の供給:送電網だけじゃなく、太陽光発電や蓄電池も活用する
  • 情報収集:テレビ・ラジオだけじゃなく、スマホやデジタル掲示板なども活用できるよう整備する

このような「複線化」「多重化」「分散化」こそがリダンダンシー。全国に広がると、一部が機能しなくなってもほかで補える「しなやかな社会」が実現していきます。

また、国土強靭化では、インフラ整備だけじゃなく地域や家庭での助け合いも重視。家庭でできる備えとしては「飲み水を複数の容器で確保する」「ライトを電池式・充電式で備える」など。 難しそうに聞こえるかもしれませんが、どれも今日からすぐに始められるシンプルなものばかりです。

※参照元:第1次国土強靱化実施中期計画【概要】|内閣官房 国土強靱化推進本部(2025年10月時点)

リダンダンシーの活用事例

リダンダンシーは、すでに私たちの身の回りで幅広く取り入れられています。家庭はもちろん、社会や企業でも「もしもの時に代わりがきく仕組み」を持つのが理想!身近な「活用事例」からリダンダンシーをもっと理解して、暮らしをストップさせない力を高めていきましょう。

家庭:日常でも使える備えの充実

radio

家庭では、例えば以下のような工夫がリダンダンシーの実践になります。

  • 電源:モバイルバッテリー+ポータブル電源や手回し発電機も備える
  • 照明:コンセント式+乾電池式やソーラー充電式のLEDライトを併用する
  • 通信:Wi-Fiが使えないときに備えて、モバイル回線やラジオを使える状態にしておく
  • 調理:IHクッキングヒーターの家庭では、カセットコンロや固形燃料の調理器具を持つ
  • :水道からくんだ水とは別に、ペットボトルの飲料水や携帯型の浄水器も確保しておく

ポイントは「日常生活でも活用できる状態」にしておくこと。特別な設備を導入するのではなく、使い慣れたものをもう1セット持ったり、普段から代替手段を試しておいたりすると、災害時にも慌てずに対応できます。

特にアウトドア用品は、災害時の代替手段として活躍するアイテムが豊富。キャンプ用のバーナー・LEDランタン・防水寝袋など、停電や断水時にも安心して使えるものばかりです。

社会:電力、通信、交通の多重化

社会のインフラでは、リダンダンシーは「災害や事故が起きても社会機能を維持するための設計思想」として欠かせない存在。特に重要なのが、以下のようなライフラインの多重化(複線化)です。

  • 電力網の多重化:送電線が切れても、別ルートで供給できるよう地域ごとに再設計
  • 非常用発電設備:病院・公共施設・避難所には、停電時用の自家発電システムを設置
  • 複数の通信回線:基地局が被災しても通信できるよう、複数キャリアのネットワークを準備
  • 道路・鉄道の代替ルート:1つの路線が使えなくなっても、別ルートで人や物資が動かせるよう整備

また、災害時には「フェイルオーバー(自動切り替え)」を実現する仕組みが大活躍。通信回線が途絶したときに自動でサブ回線に切り替わる設計や、電源が落ちた瞬間に蓄電池が動作する仕組みなどがあります。

企業:物流システムの多ルート化

企業活動では、リダンダンシーの考え方が重要なリスク対策に。特に、物流や製造業では「1つの工場」「1つの配送ルート」に頼りきることが大きな弱点になるとされており、以下のような施策が広がっています。

  • サプライチェーンの分散:原材料の調達先を国内外で複数確保
  • クラウドとローカルの併用:システム障害に備えて、二重の情報保存
  • 複数拠点での生産:工場の被災に備えて、別の地域で生産ラインを確保
  • 複数の配送ルート:道路の寸断に備えて、鉄道や海上輸送を活用したルートを構築

BCP(事業継続計画)の中でも、リダンダンシーがキーワードとなり「どの機能をどのくらい分散させるか」「何を代替手段として持つか」が明確に定義されるようになってきました。

企業にとってのリダンダンシーは、災害時のリスク回避にとどまりません。平常時でも「安定した供給体制」や「信頼できるパートナー」としての評価につながり、顧客や取引先から選ばれる理由になります。

リダンダンシーの確保は3ステップ!

3 steps

リダンダンシーは、難しい知識や特別な道具がなくても身の回りの生活を少し見直すだけでOK!以下の3ステップに分けて考えると、計画的に準備が進みます。

1:弱い部分を見つける
2:代替手段を準備する
3:維持・点検・更新する

1つずつ詳しい手順を見ながら、あなたの暮らしにもうひとつの選択肢を加えていきましょう!

1:弱い部分を見つける

まずは、今の生活の中で「これが使えなくなったら困るもの」を探すことからスタート。普段は意識しにくいですが、電気・水・通信・食料など当たり前に使えているものほど、いざという時に失われるとダメージが大きくなります。

チェック項目
  • 夜に停電したときに、照明を確保できるか
  • スマホの充電が切れたとき、代替手段があるか
  • 水道が止まったら、飲料水と生活用水がどれくらいあるか
  • 通信が途絶えたとき、家族や地域と連絡を取れる手段はあるか
  • 突然の寒波や熱波で空調が使えないとき、過ごせる服や道具はあるか

生活の中のスキマを見つけていくと、自分にとって必要なリダンダンシーの方向性が明確に。優先するものは家庭ごとに違うので、困る場面を具体的に想像しながら見つけていきましょう。

2:代替手段を準備する

弱点が分かったら、それを補える代替手段(サブプラン)を準備。ここでは「いきなり完璧なセットをそろえよう」と考える必要はありません。日常生活でも使える・管理できる形での「もうひとつ」を選ぶのが大切です。

不安要素の例代替手段の例
電源の喪失ポータブル電源
モバイルバッテリー
ソーラーチャージャー
調理手段の喪失カセットコンロ
固形燃料ストーブ
アルコールバーナー
通信の断絶モバイルWi-Fi
AM/FMラジオ
トランシーバー
照明の喪失LEDランタン
ヘッドライト
手回し式懐中電灯
水の断水浄水器
ウォータータンク
ペットボトル備蓄
気温調整が困難発熱インナー
ポータブル扇風機
サーマルブランケット

アウトドア用品や防災グッズの中には、こうした代替機能を備えたものが多数!特に「普段の生活でも使えるか?」を基準に選ぶと、クローゼットにしまい込まずに備えを習慣化できます。

3:維持・点検・更新する

リダンダンシーを確保するうえで最も見落とされがちなのが「維持・点検・更新」です。せっかく準備した代替手段も、いざという時に使えなければ意味がありません。特に、電池の劣化や期限切れに気づかず放置されているケースがよくあります。

備えたらやること
  • 消耗品の期限を一覧化し、リストで管理する(目に入りやすい場所にメモを貼る)
  • 定期的なチェック日を決めて実行する(半年に1回、年2回など)
  • 実際に使う習慣を身につける(キャンプやピクニックの時に使用)
  • 家庭内で話し合っておく(誰がどこに何を持っているかを明確に)

重要なのは「買って満足」しないこと。リダンダンシーは運用してこそ意味があるもの。小さな使い慣れや、家族との共有こそが災害時の安心につながります。

リダンダンシーの実践に役立つアウトドア用品7選

Sundaymountain

アウトドア用品は、日常生活と災害時の橋渡しになる頼れる最強アイテム!リダンダンシーを意識しながら、家の中でも使えて災害時にも頼れるものを選んでみましょう。

国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」でも、いますぐリダンダンシーが実践できるアウトドア用品を豊富にご用意しています。

電源

  • 照明
  • 通信
  • 調理
  • 睡眠
  • 給水
  • 気温対策(防寒・防暑)

こちら7つの備えのテーマに分けて、代表アイテムを紹介しますね。

電源

Mobile battery

スマホ・LEDライト・ポータブルファンなど、停電時に最低限必要な機器を動かすにはモバイルバッテリーの備えが欠かせません。この30,000mAhのアウトドア用チャージャーは複数のUSB出力に対応し、同時に複数台の充電が可能。長引く停電でも電力が確保できます。

一般的な10,000mAhクラスよりはやや重さがありますが、普段使いとは別にもう1台備え用として保管しておくのが理想的。万が一に備えた「電源のリダンダンシー(多重化)」として、災害時の心強い存在になってくれます。

照明

LED lantern

暗闇での行動を支える照明も、リダンダンシーとして欠かせません。luminAIDタイタンは、ソーラー充電とUSB充電の二方式に対応するLEDランタン。明るさ300ルーメン・内蔵バッテリー(約4000mAh)・防水性能IP67など、アウトドアと防災の両方で使いやすい仕様になっています。

使わないときはコンパクトになり、使うときは風船のように膨らむタイプで軽くて持ち運びやすいのも魅力的。電池式や燃料式とは別のエネルギー供給手段「太陽光」を持つため「照明の備え」としての多重性が確保できます。

通信

radio

災害時、スマホの充電が切れたあとに「情報が入らない」のはとても不安。そんな時に活躍するのが「RELAXエマージェンシーカラビナラジオです。携帯ラジオ・懐中電灯・モバイルバッテリーという複数の機能を統合した多機能タイプで、手回し充電・ソーラー充電・USB充電に対応。携帯性に優れ、防災用として十分な性能を持っています。

通信手段が途絶えたとき、ラジオ受信やスマホ給電機能を持つこのような機器を持っておくことは、通信のリダンダンシーを確保するために有効。特に、台風や地震の発生時には災害情報や避難指示の確認に欠かせません。

調理

cooker set

電気やガスが使えないときは「火を起こせる手段」がとても重要。このセットは、セパレート式バーナー US‑S山クッカーの角型3点セット(鍋2つ・フライパン1つ)が一緒になっており、1回の購入で調理に必要なものがそろいます。

バーナーは収納時12.5×13×7.5 cm、ホースの長さは約35cmでコンパクト。鍋類も一緒に収納でき、食材に応じて使い分けられる設計。火力はプレミアムガス使用時で約80分運転と実用性が高く、点火方式は圧電点火。ガスが使えないときでも、ほかの燃料が使えたりいろんな調理器具に対応しているので料理ができなくなる心配が減らせます。

睡眠

sleeping bag

床が固い避難所や車中泊では、睡眠の質が著しく下がってしまいます。そんな時にあると安心なのが寝袋。こちらは春〜冬まで使えるオールシーズン対応仕様で、快適外気温は −12℃まで対応可能とされています。

本体は「ノーチラス(外側)」+「マリナー(内側)」という2層構造になっており、気温変化に応じて片方だけまたは両方重ねて使うことが可能。1枚では不安なときに重ねられる2in1構造なので、災害時に備える「睡眠環境のリダンダンシー(=予備や代替手段の確保)」にぴったりです。

給水

water tank

災害で水道が止まってしまったとき、飲料水の確保手段が1つだけでは不安。そんなときに備えておきたいのが、このウォータータンク。容量はたっぷり約10〜13リットルで、八角形のタンク本体は複数の面が底面として安定する形状。置き場所を選ばず、使いやすさ抜群です。

広口・狭口の2種類のフタと、便利な蛇口付き(ウォーターコック)で「注ぐ・汲む・飲む」作業もスムーズ。食品衛生法対応のポリエチレン素材で、雨水をろ過して入れる・給水所へ運ぶなど多用途に対応。災害のときでも柔軟に使える「水のリダンダンシー」が実現できます。

さらに、中には2人分の約2日分の防災グッズをまとめて収納することも可能。使わない時期も中身を入れて備えておけるので、置き場に困りません。

気温対策(防寒・防暑)

Temperature countermeasures

気温の変化に対応する手段も、生活を止めない備えのひとつです。このAPiX ソーラーパワーファンは、背面に搭載されたソーラーパネルで自己発電できる扇風機。USB給電だけじゃなく太陽光で発電しながら運転でき、スマホなどの機器に電力を供給する機能も備えています。

防水性能はIPX4相当で、屋外使用にも耐える仕様。このような機能を持つファンを備えておけば、冷房設備が使えない状況でも「風を起こす」「暑さを和らげる」手段が確保でき、暑さ対策のリダンダンシーが実現できます。日常でもキャンプやベランダ利用などで使って慣れておくと、災害時にも迷わず活用できる頼もしい備えになります。

アウトドア用品をフル活用してリダンダンシーを家庭に取り入れてみよう!

Combination

災害時やトラブルが起きたときは「予備として使える物があるかどうか」が暮らしを止めない防災力の分かれ目に!上記でご紹介したアウトドア用品にプラスして、ほかのアイテムを組み合わせながら実現できる、具体的なリダンダンシーの取り入れ方を見ていきましょう。

電源

主電源が使えなくなったとき、まず試したいのがアウトドア用の電源システム。ふだんキャンプで活躍しているモバイルバッテリーやソーラーパネルを家庭のサブ電源として活用してみましょう。

用途別に複数の電源を準備しておけば、1つが使えなくなってもほかで代用できる体制になり、災害時に「最低限の家電を動かせる余力」があるだけで暮らしの安心感がぐんと高まります。

停電対策向けの組み合わせ例
  • モバイルバッテリー(USB出力)→ スマホやLEDライトの充電に便利
  • ポータブル電源(定格100W程度のAC出力)→ テレビやWi-Fiルーターを動かして、情報収集を確保
  • ソーラー充電器(ソーラー入力対応機器と併用)→ 電源の自給ができるようになり、復旧が遅れても安心

電源のリダンダンシーの確保は、出力タイプの異なる電源(AC・USB・ソーラーなど)を組み合わせて使い分けるのが基本。普段からキャンプやアウトドアで実際に使っておき、操作方法や充電の感覚に慣れておくことも重要です。

照明

夜間の停電や避難生活では「明かりの確保」が心の安定にも直結。ふだんはアウトドアや防災バッグに忍ばせているライトを、自宅の「非常用照明」として活用しましょう。真っ暗な中でも「必要な場所を照らせる手段」があるだけで、行動の選択肢がぐんと広がります。

停電対策向けの組み合わせ例
  • LEDヘッドライト(乾電池式)→ 両手が空くので作業や移動時に便利
  • USB充電式LEDランタン → 広範囲を照らせて、家族での使用に最適
  • ソーラー充電式ランタン → 停電が長引いても太陽光で充電可能

照明のリダンダンシーの確保は、乾電池・USB・ソーラーなど異なる充電方式を組み合わせておくのがポイント。また、用途ごと(手元/空間/移動時)に使い分けられる照明をそろえておくと、ストレスが最小限に抑えられます。普段からキャンプや散歩で試しながら使い勝手に慣れておくと、いざという時にも慌てず使えますよ。

通信

災害のときは停電や電波トラブルでスマホがつながらないかもしれません。だからこそ「どうやって情報を集めて」「誰と連絡を取るか」を考えておくことが大切。通信手段をいくつか用意しておく、つまりリダンダンシーを持っておくことで、いざという時も落ち着いて行動できます。

通信手段の組み合わせ例
  • モバイルバッテリー → スマホは第一の情報源、バッテリー切れを防ぐための予備電源は必須
  • 手回し/ソーラーラジオ→ 通信が遮断されたときも、最新の災害情報が入手可能に
  • モバイルWi-Fiルーター → スマホのデータ通信が不安定なときの代替手段、複数人で共有可能
  • メモ帳・筆記具 → いざという時のメッセージ伝達やメモ残し、デジタル機器が使えない場面で活躍

通信のリダンダンシーの確保は、電源のバックアップとさまざまな通信手段をセットで備えておくことが大切。スマホ1台に頼らず、スマホ+ラジオ+簡易無線のように情報源と通信手段を複線化しておくと災害時の孤立が防げます。

調理

カセットコンロが使えなくなっても、何かしら調理できる手段を確保しておきましょう。アウトドア用の調理器具を「非常時のミニキッチン」として備えておけば、ガスが止まっても温かいご飯が食べられます。火を起こせる手段もいくつか持っておくと、災害時の食事の満足感がさらに高まりますよ。

調理対策向けの組み合わせ例
  • カセットコンロ+ボンベ → 一般家庭でも広く使える定番の加熱手段
  • 固形燃料/アルコールストーブ → 小型軽量で使い切りタイプ、防災袋にも活躍
  • 電気ケトル(ポータブル電源対応)→ 電気が使える状況下ならすばやく湯沸かし可能

調理のリダンダンシーの確保は、熱源の違う器具を複数持ち、使い分けることが大切。火が使えない場面、電気が通じている場面、それぞれに対応できるようにしておくと食事の幅がぐんと広がります。また、実際に1度使ってみて、点火方法や調理時間の感覚をつかんでおくと、いざという時も落ち着いて対応できます。

睡眠

避難所・車中泊・自宅での停電時などでは「ちゃんと眠れるかどうか」が体力と気力の回復に大きく影響します。アウトドア用品の寝具を「非常用のベッド」として用意しておけば、いざというときも安心。どこでもぐっすり寝られる装備で疲れをめないようにし、心と体を守りましょう。

便利な寝具の組み合わせ例
  • 寝袋(3シーズン対応の封筒型・マミー型)→ 気温に合わせて使い分け可能、寒暖差にも対応
  • インフレータブルマット or 銀マット → 地面からの冷気・底冷えを防ぎ、身体への負担を軽減
  • エアーピロー or 衣類を詰めた袋 → 睡眠時の首の疲労軽減、肩こり防止に

寝具のリダンダンシーの確保は、気温・場所・人数に応じて使い分けできるようなアイテム選びがポイント。とくに床からの冷気対策を意識すると、寝袋の性能が最大限に活かせます。季節の変わり目や冷え込みの激しい地域では、防寒着やブランケットの併用も視野に入れておくと良いでしょう。

給水

断水時に備えて、まず準備しておきたいのが飲料水の備蓄や携帯浄水器。アウトドアやキャンプでも活躍するこれらのアイテムを、家庭の非常用水システムとして活用してみましょう。自宅の水道が止まったときでも「安全な水を確保できる力」があると、調理・洗顔・トイレなどの暮らしの質を落とさずに済みます。

停電・断水対策向けの組み合わせ
  • ウォータータンク(容量5~10L) → 給水所からの持ち帰りや、蛇口のない場所での生活用水に便利
  • 携帯浄水器(ポンプ式・ストロー式など)→ 川や雨水などの不明水を安全に飲用水へろ過
  • 市販のミネラルウォーター(500ml~2L)→ 1人1日3L×最低3日分が目安

水のリダンダンシーの確保は、ろ過できる水源と保存できる水の両方を用意することが基本。万が一の断水でも、飲み水・生活用水・衛生管理に困らない体制を整えておくことが重要です。普段のキャンプやレジャーでも活用しておくと、操作に戸惑うことなく使えるので安心ですよ。

気温対策(防寒・防暑)

気温の変化に備えて、調整できる装備を用意しておきましょう。災害時はエアコンや暖房が使えなくなることも。特に避難所や車中泊では、「暑さ・寒さをどうしのぐか」が体調に直結します。

アウトドア用品なら、気候の変化に強く、柔軟に対応できるものが多くそろっています。ふだんから使って慣れておけば、いざという時にも安心ですよ。

気温変化に備えた組み合わせ
  • 寝袋 → オールシーズン対応、重ね使いや片側だけの使用もでき、−12℃対応の防寒モデルも
  • ポータブルブランケット・フリース → 軽量でコンパクト、肌寒いときや就寝時の体温キープに最適
  • 断熱マット・インフレータブルマット → 床の冷気を防ぎ睡眠の質をキープ、空気式ならコンパクト
  • ポータブル扇風機・ハンディファン → 夏場の熱中症予防、USB充電式でモバイルバッテリーと併用可能
  • 遮光タープ・アルミシート → 日差しを遮り車内やテント内の温度上昇を抑制、非常用としても活躍

気温対策のリダンダンシーの確保は、ひとつの手段に頼らず「重ねて使える」「状況に応じて使い分けられる」アイテムを複数そろえるのがポイント。ふだんのアウトドアや旅行などで使い慣れておくと、災害時にもすぐに対応できます。

リダンダンシーを続けるコツ

Continue

暮らしを止めない仕組みをしっかりと作るために、リダンダンシーが無理なく継続できる3つのポイントを見ていきましょう!

災害の備えは、時間とともに劣化したり生活環境の変化で使わなくなったりしがち。リダンダンシー(冗長性)も、1度準備して終わりじゃありません。継続的に使いながら備えることで、いざという時にしっかり機能します。

優先順位をはっきり決める

まずは「自分にとって最も困ること」を考え、優先順位を決めましょう。すべてを1度に備えようとすると、コストも手間もかかってしまい途中で続かなくなります。

例えば、一人暮らしの学生なら「電源」と「通信」、小さな子どもがいる家庭なら「調理」と「睡眠」、寒冷地なら「防寒」など、生活スタイルによって必要なものは異なります。

優先度を決めるときは次の順で考えるとスムーズ!

  1. 命に直結するもの(水・電源・防寒)
  2. 生活を支えるもの(調理・照明・通信)
  3. 快適さを保つもの(睡眠・備蓄・防暑)

リダンダンシーは数を増やすことじゃなく、本当に必要なものを確実に動かす仕組みを整えること。優先順位を決めておけば、迷いなく準備が進みます。

収納場所に余裕を持たせる

リダンダンシーをきちんと維持するために、収納を工夫しましょう。せっかく備えても「どこに置いたかわからない」「取り出せない」という状態では意味がありません。

例えば、アウトドア用品や防災グッズは、使う場所の近くにまとめると出し入れがしやすくなります。キッチンには調理用バーナーと簡易食料、寝室にはランタンと寝袋、玄関には持ち出しリュックなど、使うシーンごとに整理しておくのがコツです。

また、収納場所に少しの余白を持たせておくと点検や補充がスムーズに。詰め込みすぎると、劣化品に気づかないまま放置してしまうおそれがあります。透明な収納ボックスやラベルを活用し、家族全員がどこに何があるかを把握できる状態を保つと災害時にも慌てずに行動できますよ。

定期的に見直す

半年〜1年に1度、季節の変わり目や防災の日(9月1日)に合わせて点検する習慣をつけましょう。リダンダンシーの最大の落とし穴は「備えたまま忘れてしまう」こと。非常食の賞味期限・電池の残量・ガス缶の錆びなど、時間の経過とともに使えなくなるものが結構あります。

見直しのチェック項目
  • 電源:バッテリーの残量や、充電ケーブルの動作確認
  • 照明:LEDライトやランタンの電池交換、予備もあるかチェック
  • 通信:ラジオやサブスマホなど、複数の通信手段が使える状態か確認
  • 調理:カセットコンロや固形燃料の残量・使用期限をチェックし交換
  • 睡眠:寝袋やマットにカビや劣化がないか確認、日干しして清潔をキープ
  • 給水:飲料水の賞味期限や保管状態をチェック、ローリングストックも忘れずに
  • 気温対策:季節に合った防寒・冷感グッズが入っているかを見直し、切り替え

備えのチェックリストを作り、古くなったものはアウトドアや日常で使って消費。そして、代わりを補充する「回す備蓄」を意識することが最強の防災訓練になります。備えをイベント感覚で楽しむと、家族や仲間と一緒にリダンダンシーが続けられますよ。

重ねる備えをサンデーマウンテンで始めよう!

災害時の備えというと「とりあえず非常食と水をストックしておけば安心」と思われがちですが、本当に大切なのは暮らしの止まらない仕組みをどう重ねておくか。その考え方こそが「リダンダンシー(冗長性)」です。

電源が1つで不安ならもう1つ持つ、照明が暗いと感じるなら別の手段を用意する。そんな小さな選択の積み重ねが、いざというときにあなたと家族を守ります。

そして、備えをもっと気軽に楽しく続けるなら「アウトドア用品」の活用がおすすめ。防災だけじゃなく、キャンプやレジャーでも使えるからこそムダにならず「普段使いしながら備える」が実現できます。

必要なものを「別に」用意するのではなく、生活に「重ねて」取り入れるのが現代の防災の基本!サンデーマウンテンのアウトドア用品を上手に取り入れて「万が一の備え」を「今を楽しむ道具」に変えてみませんか?

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SUNDAY MOUNTAIN とは

アウトドアを楽しんでいるイメージ

自分らしさを見つけて、自分らしく過ごす

SUNDAY MOUNTAINは自分らしくアウトドアを楽しむための
最高の体験を提供するショップを目指しています。
誰かと同じでなくても良い。楽しみ方は多種多様です。
SUNDAY MOUNTAINは出来るだけ多くのお客様に楽しんで頂けるように
様々なアイテムを取り揃えています。
SUNDAY MOUNTAINが考える「Outdoor Wellbeing」とはそれは、
当店に遊びに来ていただいたみなさんが
アウトドアを通して心も体も健康になり、人生が豊かになるということ。
創業当時よりずっと変わらないSUNDAY MOUNTAINの想いです。