災害時でも「ちゃんと食べられる備え」ができるようになりませんか?
非常食と聞くと、まずい・味気ない・仕方なく食べるものというイメージを持つ人が少なくありません。でも、最近は技術の進化によって美味しい非常食が増え、災害時の空腹だけじゃなく、心まで支えてくれる存在に。体力や判断力を保つためのリアルな防災対策であり、無理なく続けられる備えでもあります。
ここでは、
「美味しい非常食ってどれ?」
と気になるあなたへ、災害時でも食べやすい非常食の選び方や種類ごとのメリット・デメリットをご紹介。国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、アウトドアの視点から無理なく備蓄につなげる考え方もお伝えします。
非常食選びのよくある失敗例もチェックしながら、あなたにとって今から何を準備すればいいのかを知っていきましょう!
美味しい非常食で空腹も心も満たそう

非常食は体力と判断力を保つためのもの
非常食は、災害時に体力を落とさず、落ち着いて判断できる状態を保つための食べ物です。空腹や低血糖に近い状態になると、疲れやすくなり考える力も低下しがち。そんなときに「食べることで動ける自分を保つ」という役割を果たしてくれます。
- 主食に加えて、たんぱく質や脂質も含み、体力を保ちやすい
- すぐ食べられる形で、余計な体力を使わずに済む
- 調理や水のない状況でも使いやすい
防災では、ライトやバッテリーなどの防災グッズと同じように、食べ物も「持っているかどうか」ではなく「そのとき使えるかどうか」が重要。非常食も道具のひとつとして捉え、状況の中で役立つ状態を作っておくことが大切です。
非常食が美味しいと食べ続けられる
美味しい非常食は、災害時でも食べ続けやすく、結果的に備蓄がムダになりにくいのが魅力。まずい非常食は「買って満足して終わり」になりやすく、賞味期限切れで入れ替えが遅れがち。一方、美味しい食べ物なら、普段の食事やキャンプのごはんとして試しやすく、味の好みも確認できます。
- 食べ慣れた味だと、ストレスが強い状況でも口にしやすい
- 家族全員で試せるので「誰かが食べられない」を減らせる
- アウトドア用品のクッカーやバーナーがあれば温めやすく満足度が上がる
美味しい非常食を選ぶことは、ぜいたくではなく防災の現実的な工夫。災害時の食事は、空腹を満たすだけでなく「元気が戻る」「ほっとする」などの心を落ち着ける時間にもなります。
非常食はまずいイメージ?

非常食は「味は二の次」「我慢して食べるもの」という印象を持たれがちですが、それは少し前までの話。なぜ非常食がまずいと思われてきたのか、現在はどのように変わってきているのかをお伝えしますね。
以前は保存性が優先されていた
非常食がまずいと言われてきた大きな理由は、長期間保存できることが最優先されていたから。災害に備える食べ物として、数年単位で品質を保つ必要があり、味や食感よりも安全性や保存期間が重視されていました。
- 水分を極端に減らした乾燥食品が多かった
- 味付けが薄く、同じ風味が続きやすかった
- 温めずに食べる前提で、食感が硬いものも多かった
当時の非常食は「命をつなぐための最低限の食事」という位置づけで、日常の食事と比べるものではなかったのです。
今は技術の進化で美味しい非常食が増えてきた
近年は食品加工や包装の技術が進み、保存期間と美味しさを兼ねそなえた非常食が増えています。レトルト技術やフリーズドライ製法の進化により、食材の風味や食感を保ちやすくなりました。
- 普段の食事に近い味付けのごはんやおかずが増えた
- お湯や水を加えるだけで食べやすくなる商品が多い
- アウトドア用食品と兼用できるものも多く、試しやすい
今の非常食は、災害時だけじゃなくキャンプや忙しい日の食事としても使えるものが多くなっています。まずいという先入観だけで選ばず、実際に食べてみると非常食の印象がぐんと良くなりますよ。
なぜ美味しい非常食が良いの?
何かを口にするときは、好みの味や香りを感じたいですよね。いざという時に食べる非常食も「美味しさ」が大切。その理由を代表して3つお伝えします。
災害時の食事はメンタルケアになるから
災害時は、生活環境が急に変わって先が見えない不安が続きます。そんな状況の中での食事は、気持ちを切り替えるための大切な時間に。美味しい非常食があると張りつめた気持ちが和らぎ、心を少し軽くしてくれます。
- 温かいものや、慣れた味や香りがあると安心しやすい
- 甘味があると、少量でもエネルギーを補いやすい
- 家族で同じものを食べると、会話が生まれやすい
防災では、心の余裕を保つことも大切。食事の満足感は、そのまま落ち着いた行動につながります。
体力と判断力を支えるから
非常食が自分好みの美味しい味だと、必要な栄養を取り入れやすくなり、体を動かす力や考える力を支えやすくなります。
- 主食でエネルギーが補給できる
- たんぱく質や脂質が入ると腹持ちが良い
- 食べやすい形だと、口にするときの負担を感じにくい
日常と違う状況では、移動・片付け・情報の確認など、判断を求められるシーンがたくさん。しっかり食べられる非常食があれば、空腹による疲れや集中力の低下があまり感じません。体を動かし、考える力を支える現実的な備えになります。
備蓄のムダが減らせるから
美味しくない非常食は、買ったまま放置されやすく、結果として備蓄のムダが増えがち。賞味期限が切れてから気づくケースも少なくありません。一方、美味しい非常食は普段の食事やアウトドアでも使いやすく、入れ替えが自然に進みます。
- 日常生活の中で食べて味を確認できる
- 家族の好みに合うかを把握しやすい
- ローリングストックが続けやすい
防災では、備えて終わりではなく使いながら整えることが大切。美味しい非常食を選ぶことで備蓄が無理なく続き、いざというときに確実に役立つ状態を保ちやすくなります。
非常食の目安量
非常食は「多ければ安心」ではなく、必要な量を把握したうえで、食べやすく続けられる内容に整えることが大切。防災分野で広く示されている基準をもとに、どれくらいの量を備えておけば安心なのかをお伝えしますね。
1人あたり最低3日分
非常食の量は、1人あたり最低3日分が基本。これは、大規模災害が起きた直後、支援物資がすぐに届かない状況を想定した目安です。
- 1日3食を前提に、主食を中心にそろえる
- 間食や軽食も含めて、空腹を感じにくい構成にする
- 水が必要な非常食の場合は、水の量も同時に考える
在宅避難が増えている今の日本では、可能であれば5〜7日分を意識すると、より安心感が高まります。ただし、最初から完璧を目指す必要はありません。日常の中で実際に食べて自分の好みを見つけつつ、少しずつそろえていくことが大切です。
量より質を優先
非常食は、量だけを増やしても「食べられなければ意味がない」備えになってしまいます。そのため、目安量を満たしたうえで質を意識することが重要です。
- 食べ慣れた味のほうが、状況が落ち着かない中でも口にしやすい
- 水や火が使えないときに食べられる選択肢があると対応しやすい
- 体調がすぐれないときでも、少量で受け入れやすい
量を重視しすぎると、普段は食べない非常食が残り、日常の中で入れ替える習慣が続きません。防災グッズやアウトドア用品と同じで、実際に役立てられるかどうかを基準に選ぶとムダが減らせます。
※参照元:災害時に備えた食品ストックガイド|農林水産省(2026年1月時点)
非常食と水をセットで備えよう

非常食を考えるときは「水」をセットで考えましょう。理由は、どれだけ美味しい非常食をそろえても、水が足りなければ食べられないケースが多いため。防災の基本として押さえておきたい「非常食と水の関係」について、分かりやすくお伝えしますね。
調理や戻しに水が必要
多くの非常食は、そのまま食べられるように見えても水やお湯を使う前提になっています。フリーズドライ食品は、水を加えることで元の食感や味に戻る仕組みですし、ごはん系も加水が必要なものが少なくありません。
- 水を入れないと硬くて食べにくい
- 味が濃くなりやすく、喉が渇きやすい
- 調理に慣れていない子どもや高齢者には負担になりやすい
水が自由に使えない状況では、給水所から水を持ち帰ったり限られた備蓄をやりくりしたりする必要があります。そのため、水を運ぶこと自体が体力的な負担に。非常食を選ぶときは「水がどれくらい必要か」まで含めて考えておくこと、実際に食べやすい備えにつながります。
水の備蓄量が非常食と関係する
水の備蓄量は、どんな非常食を選ぶかによって大きく変わります。一般的に、飲料水は1人1日3リットルが目安とされていますが、これは飲む分だけでなく食事や簡単な調理に使う水も含めた量。非常食の内容を考えずに水の量だけを決めてしまうと、実際には足りなくなるおそれがあります。
- 水を使う非常食が多いほど、必要な水の量も増える
- そのまま食べられる非常食があると、水の消費を抑えやすい
- 在宅で過ごす場合は、飲む水と生活用水を分けて考える意識も大切
食事にどれくらい水を使うのかまで想定して水を備えると、実際に使いやすい組み合わせになります。
※参照元:特集 災害の備え、何をしていますか|内閣府(2026年1月時点)
美味しい非常食の上手な選び方

非常食の「美味しさ」は、災害が起きたときの心強い味方!選ぶときに失敗しないためのポイントを4つお伝えしますね。
食べやすいか
非常食は、災害時の慌ただしい雰囲気や精神的な疲れの中でも無理なく口にできることが大切。空腹でも緊張や不安が強いと、食欲が落ちやすくなるため、硬すぎない食感や口の中でパサつきにくいものを選ぶと安心です。
- 少量ずつ口に運びやすく、動きながらでも食べやすい
- 手早く食べられ、食事に時間を取られにくい
- こぼれにくく、周囲を気にせず食べやすい
食べやすさは風味の良さと同じくらい重要で、非常時にきちんとエネルギーを取るための現実的な条件です。
調理がしやすいか
災害時は、普段のように調理できるとは限りません。火や電気が使えない、時間や体力に余裕がない状況でも対応できるかどうかを意識して選びましょう。
- お湯や水を注ぐだけで完成する
- そのまま食べられる
- 温め直しが簡単
調理が複雑だと、せっかく備えていても食べるのを後回しにしがち。防災では「手間が少ないこと」が続けやすさにつながります。
普段から食べられるか
美味しい非常食は、災害時だけでなく日常でも食べられるものが理想。普段から食べていれば、味の好みや食べやすさが分かり、いざというときの安心感がぐっと高まります。
- 家族全員で味を確認できる
- 日常の食事や間食として使える
- キャンプやアウトドアでも活用できる
普段から食べられる非常食は、備蓄の入れ替えもしやすいので結果的にムダが減ります。
子どもや高齢者でも食べやすいか
非常食は、大人だけじゃなく子どもや高齢者も一緒に食べることを前提に考えましょう。災害時は体調が不安定になりやすいので、食べにくさが大きな負担に。また、噛む力や飲み込む力には個人差があるので家族の誰かが食べられないと、結局残ってしまいます。
- 味付けが濃すぎず、体に負担を感じにくい
- 柔らかく、噛む力が弱くても飲み込みやすい
- 小分けになっていて、食べられる量を調整しやすい
全員が食べやすいかを意識することが実際に役立つ備えにつながります。
種類ごとのメリット・デメリット
非常食にはいくつかの種類があり、それぞれに向き・不向きがあります。美味しい非常食を選ぶために「何が優れているか」だけでなく「どんな弱点があるか」も知っておきましょう。ここでは代表的な非常食の種類について、分かりやすく紹介しますね。
缶詰
缶詰は、長期保存ができ、そのまま食べられるものが多い非常食。魚・肉・豆など種類が幅広く、食事の主菜として使いやすいのが特徴です。
- そのまま食べられる商品が多い
- 長期保存ができ、品質が安定している
- 肉や魚などからたんぱく質を補給しやすい
弱点は、缶の重さやゴミの処理が気になること。汁気が多いものは食後に喉が渇きやすいので、水の確保も意識しておく必要があります。
ごはん系
ごはん系の非常食は主食としての満足感が高く、体力を保つ軸になりやすい食品。今は、白ごはんだけじゃなく味付きの種類も増えてきたので好みに合うものが食べられるようになりました。
- 主食としてエネルギーをしっかり補給できる
- 味のバリエーションがあり、飽きにくい
- 温度を問わず、食事として成立しやすい
弱点は、水やお湯が必要な商品が多いこと。水が不足している状況では使いにくくなるので、そのまま食べられる非常食と組み合わせて備えると安心です。
レトルト食品

レトルト食品は、カレーや煮物などの食べ慣れたメニューが多いのが特徴。普段の食事に近い味を楽しめる非常食として人気です。
- しっかりした味付けで、満足感が高い
- 温めなくても食べられる商品がある
- 主食を組み合わせやすい
弱点は、内容量に対して包装が大きく、数が増えると収納スペースを圧迫すること。備蓄するときは、収納場所や置き方まで含める意識が必要です。
フリーズドライ
フリーズドライは、軽くて持ち運びやすく、アウトドアでもよく使われる食品。水やお湯を加えることで、作りたてに近い食感や味に戻ります。
- 軽量で収納しやすい
- 種類が豊富で選びやすい
- だしの香りや素材の旨みを感じやすい
弱点は、水やお湯がないと食べられないこと。非常食としてはサブ的な存在にし、水を使わずに食べられるものと組み合わせて備えるのが現実的です。
栄養補助食品
栄養補助食品は、短時間でエネルギーや栄養を補給することに特化した非常食。ゼリータイプやバータイプが代表的で、落ち着いて食事をとれないシーンでも使いやすいのが特徴です。
- 食欲がないときでも口にしやすい
- 持ち運びしやすく、省スペース
- 調理不要ですぐ食べられる
弱点は、満腹感が得にくいこと。これだけで食事を済ませるのではなく、主食やおかずを補う目的で使うことで、非常時の食事を支えやすくなります。
おやつ
おやつは、食事の代わりではなく心を支える補助的な非常食。甘味や軽いスナックが中心です。
- 気分転換になりやすい
- 少量でも満足感がある
- 家族で分けやすい
弱点は、栄養が偏りやすいので主食やおかずの代わりにならないこと。食事を補う位置づけで備えることが大切です。
非常食選びの失敗例

実際に家庭でよく見られる非常食選びの失敗例を知って、無理のない形で考えていきましょう。どれだけ美味しい非常食をそろえても「使えない状態」ではいざという時に役に立ちません。
買ったまま食べずに放置
非常食を選ぶときに「食べること」を重視しなかったこと。保存性や量だけを見て選び、実際に味や食べやすさを確かめないまま保管してしまうケースが少なくありません。その結果、年月が経ち、気づいたときには賞味期限が切れてしまいます。
- 味を知らないため、いざというときに食べるのが不安になる
- 家族の好みに合わないことに気づけない
- 普段食べないため、入れ替えのタイミングを逃しやすい
非常食は「選んで終わり」ではありません。普段から食べることを前提に選ぶと、安心して使える状態が保ちやすくなります。
調理できずに食べられない
非常食を選ぶときに「使える環境」をイメージしなかったこと。調理が必要な非常食ばかりを選び、水・火・電気が使えないシーンを考えていないと、実際には食べられない状況が起こり大きな負担になります。
- お湯や水が必要なのに、量を確保していない
- 温める前提の食品で、冷たいままでは食べにくい
- 調理方法が複雑で、時間や体力を使いすぎてしまう
非常食は「今の状況で食べられるか」を基準に選ぶことが大切。そのまま食べられる非常食と、調理が必要なものを組み合わせて選んでおくとこうした失敗を防ぎやすくなります。
家族の誰かが食べられない
非常食を選ぶときに「家族全員が食べられるかどうか」を考えなかったこと。大人の基準だけで味や内容を選んでしまうと、いざという時に子どもや高齢者のための非常食が十分に残らなくなってしまいます。
- 子どもには硬くて噛みにくい
- 高齢者には飲み込みにくい
- 味付けが合わず、食欲が落ちる
非常食は「家族の誰かが我慢すればいいもの」ではありません。年齢や体調の違いを見込んで、食べやすさや味の傾向を考えて選ぶと全員が安心して使える非常食になります。
アウトドアの知識で非常食が美味しく食べられる!

アウトドアでの過ごし方は、非常食を食べるシーンが具体的にイメージできるヒントに!キャンプやレジャーなど、日常とは違う環境で食事をする視点を取り入れることで、非常食を「用意して終わり」じゃなく「ちゃんと食べられる形」で考えやすくなります。
自然の中でも無理なく食べやすくなる
アウトドアでは、風が強い・地面が不安定・寒暖差が大きいなど、普段とは違う環境で食事をするのが当たり前。このような状況に慣れていると、災害時でも落ち着いて食べやすい場所や姿勢を選びやすくなります。
- 風や雨を避けられる位置が自然に見つけられる
- 地面に直接座らず、体への負担が減らせる
- 食べ物をこぼしにくい工夫が身につく
環境に合わせて行動する経験があるだけで、非常時の食事のしんどさが大きく減ります。
使い慣れた道具で調理がしやすくなる
アウトドア用品は、限られた環境で使うことを前提に作られているものばかり。水道や電気などのライフラインが止まった災害時の調理と、相性の良いものが種類豊富です。
- シンプルな構造で直感的に使える
- 少ない燃料や時間で調理できる
- 暗い場所でも操作しやすい
使い慣れたクッカーやバーナーがあれば、非常食の温め直しや簡単な調理がしやすくなり食事の満足感がぐんとアップ。道具に慣れていることそのものが災害時の安心材料になります。
キャンプやレジャーで試しに食べられる
美味しい非常食は、キャンプやレジャーの食事としても活用しやすいのが特徴。普段の暮らしの中で実際に食べてみることで、非常時に使えるかどうかが前もって見極められます。
- 味や量が自分に合っているか分かる
- 水や調理に必要な手間が把握できる
- 子どもや家族の反応が見られる
状況も気持ちも落ち着いているときに試しておくことで、災害時に「初めて食べる不安」を減らし、安心して口にできる状態が作れます。
家族みんなの好みが楽しみながら見つけられる
アウトドアをしているときは、家族全員で食事を試す絶好のチャンス。楽しみながら非常食を食べることで、好みや食べやすさの違いが自然と見つかります。
- 誰がどれを食べやすいか分かる
- 量や味付けの好みが把握できる
- 災害時の役割分担がイメージしやすい
家族みんなが食べられる非常食を把握しておくと、災害のときの混乱が大きく軽減。アウトドアの知識と経験は、非常食を「備えて終わり」にしないための心強い支えになります。
美味しい非常食のおすすめはこれ
非常食は「何をどれだけ備えるか」だけでなく「どんな組み合わせにするか」で満足感がぐんとアップ!国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が取り扱う食品から、続けやすい非常食の組み合わせをタイプ別にご紹介しますね。
主食
主食は、災害時のエネルギー源として欠かせない存在。ごはん系・パン・麺類など、腹持ちの良さを重視して選ぶと、体を動かしやすくなります。
- 満足感が高く、体力を保ちやすい
- 水や火を使わずに食べられるタイプも選べる
- 味付きのものを混ぜれば飽きにくく続けやすい

非常時は空腹が続くと疲れやすくなるため、まずは主食でしっかりエネルギーを補給できる状態を作ることが大切です。
おかずやスープ
おかずやスープは、主食だけではもの足りないときに食事の満足感を高めてくれる非常食。味や香りが加わることで「きちんと食べた」という感覚を持ちやすくなります。
- 主食だけでは足りない栄養を補いやすい
- 味や香りが加わり、食事としての満足感が高まる
- スープ系は、食欲が落ちているときでも口にしやすい

主食と組み合わせやすい内容のおかずやスープがあると、非常食でも1つの食事として整えやすくなります。備えの中にいくつか加えておくこと、そのときの体調や気分に合わせて選びやすくなりますよ。
甘味や高エネルギー補給
甘味や高エネルギー補給用の非常食は、空腹感が強いときや食事量が少ないときでも取り入れやすいのが特徴。食事とは別に、気持ちや体を支える役割を持っています。
- 手軽にエネルギーを補給できる
- 食欲がないときでも口にしやすい
- 甘味が気持ちを切り替えてくれやすい

甘味やエネルギー補給用の非常食をいくつか備えておくと、食事が十分にとれないシーンでも調整しやすくなります。主食やおかずと組み合わせて使えるよう、種類を分けて備えておくと安心ですよ。
非常食の保存方法と管理のコツ

非常食は「何を選ぶか」と同じくらい「どう保存してどう管理するか」が大切。日常の暮らしの中で無理なく続けられる管理の考え方を押さえておきましょう。保存環境や管理方法が合っていないと、味が落ちたりいざというときに使えなかったりします。
急激な温度変化や高温多湿を避ける
非常食は長期保存を前提に作られていますが、保存環境が悪いと品質が少しずつ落ちていきます。
- 直射日光が当たらないリビングや寝室の収納棚
- エアコンの風が直接当たらない室内のクローゼット
- 床から少し高さのある棚やラックの中
- 湿気がこもりにくい引き出し式の収納ケース
- 夏場に高温になりやすい車内
- 温度差が大きい玄関・土間
- 湿気がこもりやすいキッチン下収納・洗面所
- 結露が起きやすい窓際
急激な温度変化や湿気は、非常食の品質劣化を早めます。賞味期限内でも味や食感が落ちることがあるので「涼しくて安定した場所」を意識して置いておきましょう。
ローリングストックでムダを減らす
ローリングストックとは、非常食を特別扱いせず、普段の食事で少しずつ消費しながら補充していくという管理方法です。
- 普段の食事で食べたら、その分を買い足す
- 非常食専用にせず、日常の食材として扱う
- 賞味期限が短いものを手前、長いものを奥に置く
- 非常食として買ったまま触らない
- 賞味期限を確認せずにしまい込む
- 一度に大量購入して管理できなくなる
食べながら補充する流れは、賞味期限切れが防ぎやすくなり味や食べやすさが常に把握できるのが魅力。結果として、使えない備えになりにくくなります。
キッチンやリビングに分散備蓄をする
非常食を一か所にまとめて置くと、災害時に取り出せない状況が起きやすくなります。そこで意識したいのが色々な場所へ分けて備蓄しておく考え方です。
- キッチンに日常用+非常食を少量置く
- 寝室や個室にも最低限の非常食を分けて置く
- リビングの収納にすぐ食べられるものを入れる
- すべてを物置や倉庫にまとめて保管する
- 重い箱にまとめて取り出しにくくする
- 家族が場所を把握していない
生活スペースごとに少しずつ分けておくと、状況に合わせて食べやすくなり、移動の負担が減らせます。キッチンのパンコーナーや電子レンジの上の収納棚など、普段目に入る場所にあると管理もしやすくなりますよ。
賞味期限が見やすいように置いておく
非常食の管理で意外と面倒に感じがちなのが、賞味期限の確認です。どれだけ良い非常食でも、期限切れでは意味がありません。
- 賞味期限が正面から見える向きで収納する
- ケースや箱に期限を書いたメモを貼る
- 月や年ごとに並べて管理する
- 箱の奥や底にしまい込む
- 袋の裏側を見ないと期限が分からない
- まとめて袋に入れて中身が確認できない
ひと目で期限が分かる置き方にするだけで、確認のハードルが下がり管理が続けやすくなります。非常食に「忘れない仕組み」を作って無駄にせず、安心して備え続けましょう。
非常食を食べるときに気をつけること
非常食は「準備した通りに食べる」ものではなく、「そのときの状況に合わせて使う」もの。災害時は体調や環境が刻々と変わるので、食べ方を柔軟に考えて無理を減らし、安心につなげてください。
無理に食べようとせず体調を優先
いつもとは違う緊張・疲れ・睡眠不足などが重なり、普段より食欲が落ちやすくなるのが災害。そんな状態で無理に食べようとすると、気分が悪くなったり胃腸に負担がかかったりするおそれがあります。
- 一度に全部食べようとせず、少量ずつ様子を見る
- 食欲がないときは、ゼリーやスープなど口にしやすいものを選ぶ
- 食事よりも水分補給を優先したほうがカラダが楽になることもある
非常食は「必ず食べ切るもの」ではありません。その時の体調を見ながら、食べられる範囲で使う意識を持つことが大切です。
その場の状況で食べやすいものを選ぶ
非常食は、置かれている環境によって食べやすさが大きく変わります。余震が続いている・周囲が暗い・寒さが厳しいなど、状況に合わせて選ぶことで負担を減らしてください。
- いつ揺れるか分からないときは、こぼれにくく手軽に食べられるもの
- 寒いときは、温めやすいものや体を冷やしにくいもの
- 暗い場所では、包装が開けやすいもの
その場で「どの非常食を食べるか」が選べると、無理に我慢したり困ったりしません。用意してあるだけじゃなく、実際に使いやすいものになります。
水や火が使えないときの食べ物を残しておく
災害は時間とともに状況が変わり、水や火が使えなくなるおそれもあります。そのため、調理が必要な非常食を早い段階で使い切らないように意識することも重要です。
- 調理が難しくなったとき用に、そのまま食べられるものを残す
- 水を多く使うものは、量を調整しながら使う
- 状況の変化を考えて、使い方を分けておく
目先の食べやすさだけでなく、先の状況を考えながら使うことで非常時でも安心感を保ちやすくなります。
食べられる備えが、災害時の安心をつくる
美味しい非常食は、災害時の空腹を満たすだけのものではありません。体力を保ち、落ち着いて考え、次の行動につなげるための大切な支え。まずいから仕方なく食べるのではなく「これなら食べられる」「これなら続けられる」と思える備えがあると、非常時の不安が大きく和らぎます。
この記事でお伝えした内容は、どれも特別な知識がなくても今日から少しずつ見直せるもの。大切なのは、完璧を目指すことではなく自分や家族が本当に食べられる形に整えていくことです。

サンデーマウンテンでは、アウトドアで培われた「使いやすさ」「食べやすさ」を大切にした非常食を取り扱っています。普段の暮らしやキャンプでも試しやすい商品が多く、無理なく備蓄につなげやすいのが特徴です。食べて確かめながら、あなたや家族に合う非常食をサンデーマウンテンで見つけてみてくださいね。

























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