水不足は、実際に大きな被害が出ている地震や台風の対策よりもどこか遠い存在に感じませんか?
でも、あなた自身ができる水不足対策をしておけば、いざ水が足りなくなっても落ち着いて行動できるように!水を大切にすると、日常の安心感を高めるだけじゃなく社会全体の安定にも役立ちます。
ここでは、
「水不足が起きるとどうなるの?」
「水不足が起きる前にやっておく対策は?」
と気になるあなたへ、節水・雨水・アウトドア用品の3つに分けて、水不足に備えるメリットとデメリットをご紹介。日本最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が、生活の質を下げないおすすめ防災グッズもお届けします。
「どこで、なぜ、水が足りなくなるのか?」を知り、あなたができる水源の守り方や今すぐできる3ステップの行動もチェックしながら、水不足に強くなる力を身につけましょう!
水不足への対策は社会全体の未来を守る第一歩

水不足は物理的と経済的の2種類
水不足とは、日常の中で何気なく使っている水が「使えなくなる」または「極端に限られる」状態のこと。飲み水・トイレ・料理・掃除など、蛇口をひねれば当たり前のように水が出る生活に不安が生じます。
水不足の種類は2つあり、それぞれ原因はさまざま。違いを知っておくと「なぜ水不足対策が必要なのか」がはっきりとわかります。
| 水不足の種類 | 特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 物理的水不足 | 自然環境に水がない | 気候変動、干ばつ、降水量の偏り |
| 経済的水不足 | 水はあるが使えない | インフラ未整備、管理不足、財政難 |
物理的水不足とは、そもそも自然の中に水が足りない状態のこと。例えば、雨が極端に少ない年や川や湖が干上がるような状況です。これは気候変動や干ばつなどによって起こることが多く、日本でも西日本を中心に過去に何度も発生しています。
一方で、経済的水不足は「水自体はあるけど、使える状態に整備されていない」状態のこと。例えば、浄水場がない、パイプが老朽化していて配水ができない、といったケースです。発展途上国でよく見られますが、日本でも老朽インフラや人口減少地域では同様の問題が起きつつあります。
どちらの水不足も、私たちの暮らしを不安定にするきっかけに。水が豊かに見える日本でも油断は禁物。水道料金の高騰や断水のリスクは、物理的・経済的どちらの水不足からも発生するおそれがあります。
対策すると備えとしての安心感が高まる
水不足への備えをしていないと、いざというときに本当に困ることに。災害時に断水が続いたり、取水制限が始まったときに「こんなに水が使えないなんて…」と戸惑う人は少なくありません。でも、日頃からしっかりと対策をしておけば安心!水が限られていても、ある程度ふだん通りの生活が続けられます。
- ペットボトル水を1人あたり1日3L×3日分備蓄しておく
- 節水シャワーヘッドなどを使い、日常的に水を大切にする習慣をつける
- 簡易トイレやウェットティッシュなど、水を使わない生活グッズをそろえておく
このような小さな備えを重ねると「もしものときでも大丈夫」という安心感が高まります。実際、内閣府の基本計画では「水の備えは、命を守るだけじゃなく心の安心にもつながる」とのこと。
日々の暮らしのなかで「どのくらいの水が必要なのか」「どこに置いておくと便利か」「どんなグッズがあると役立つか」を意識して備えておくと、災害時にもパニックにならずに落ち着いて行動できます。
※参照元:防災基本計画|内閣府(2025年7月時点)
水不足が起きる原因
水不足の原因は、大きく分けて以下の4つ。いずれも突然やってくるわけじゃなく、自然環境の変化・災害の発生・私たちの暮らしや生産活動の積み重ねなどさまざまな要素が関係しています。
- 自然によるもの
- 災害によるもの
- 人々の暮らしによるもの
- 人々の生産活動によるもの
それぞれの原因を正しく理解して、あなた自身にできる対策のヒントを見つけましょう!わかりやすくお伝えしますね。
自然によるもの

地球の水は限られた資源です。実は地球上にある水のうち、私たちが使える「淡水」はわずか2.5%しかありません。そのうち、生活に利用できるのはさらに一部だけ。この限られた水資源に、自然の変化が大きく影響しています。
- 干ばつ(かんばつ):長期間にわたり雨が降らず、土壌や河川の水分が極端に減る状態
- 気候変動:地球温暖化の影響で降水量のバランスが崩れ、特定の地域で雨が極端に少なくなる
- 地下水の枯渇:自然のペースを超えて使われすぎた地下水が回復できず、空洞化や地盤沈下の原因にも
これらは一見ゆっくりと進んでいるように見えても、気づいたときにはダムの貯水量が危機的な水準まで下がっていたり、作物が育たなくなっていたり。人の手ではコントロールしづらく、私たちの暮らしに直接的な負担がかかるからこそ事前の備えや節水意識がとても大切です。
災害によるもの

大雨や地震といった自然災害が原因で水不足になることも。逆に「雨が多いのに水不足?」と思われがちですが、これは災害によって水道が壊れたり水が汚れて安全じゃなったりするのが原因です。
- 地震:配水管の破裂、断水が数日〜数週間続くことも
- 台風:停電によりポンプが機能せず給水ができなくなる
- 豪雨:土砂混入で浄水場が停止、飲み水が確保できなくなる
例えば、2018年の大阪府北部地震では、高槻市など最大19.4万人(約8.6万戸)が断水または減圧給水に。そのあとの数日間、給水車で応急給水。地震によるライフライン被害が一気に広がり、水が使えない状況がたくさんの家庭で長期化しました。
この事例からわかるのは、普段から水の備蓄や節水対策をしている家庭と、何もしていない家庭とでは、実際の困りごとに大きな差が出るということ。心の余裕を持って行動するためにも、飲用水や生活用水の備蓄・防災グッズの備えがとても重要だといえます。
※参照元:大阪府北部を震源とする地震に係る被害状況等について|内閣府(2025年7月時点)
人々の暮らしによるもの

私たちが毎日使う水は、すべてが「欠かせないもの」ばかりじゃありませんよね。気づかないうちに水をムダづかいしているシーンも多く、その積み重ねが地域全体の水の使用量を増やしてしまいます。
- 世帯数の増加:核家族化や単身世帯が増え、水の消費量も増える
- 無意識な使用:歯みがき中の流しっぱなし、水道の止め忘れなど
- 生活水準の向上:シャワー・洗濯機・食洗機などの普及により水の使用量が多くなる
1日で使う水の量は日本人1人あたりおよそ200~230リットル。世界的に見てもかなり多い水準で、こうした日常の中での水の使い方が水資源にじわじわとプレッシャーをかけています。
水は「使った分だけ供給される」と思っていては、いざ足りなくなったときに対応ができません。普段から節水意識を持ち、家庭用節水アイテムの導入や水の使い方を見直すこと」が個人でもできる重要な対策になります。
※参照元:いま知りたい水道|厚生労働省(2025年7月時点)
人々の生産活動によるもの

暮らしと並んで、水不足の大きな原因になっているのが農業や産業などの生産活動。大量の水が使われており、気づかないうちに水源を圧迫しているおそれがあります。
- 農業の大量取水:田畑への散水やかんがい用水は、大きな河川や地下水に依存している
- 排水による水質汚染:使われた水が汚染されて戻ると、再利用ができない
- 工場での水使用:製品の洗浄や冷却に大量の水が必要
| 活動分野 | 水使用量の目安(1日あたり) |
|---|---|
| 農業 | 全国の使用量の約7割を占める |
| 工業 | 水道の約2倍の水を使用する工場も |
このような現場では節水型の技術開発や排水処理の徹底が進んでいますが、私たちもその取り組みへの理解が大切。企業の「水使用量が少ない商品」を選ぶことも、私たちができる立派な水不足対策です。
水不足が起きるとどうなるの?

水が足りないと、生活・地域・経済活動にまで深刻なトラブルが発生!生活のあらゆるシーンが機能しなくなり、地域によってはパニックに。農業や工業などの生産活動にもブレーキがかかります。
- 生活の質がぐんと下がる
- 地域が混乱する
- 生産が止まる
水不足の怖さを詳しく知って、今からできる備えを始めてみましょう!
生活の質がぐんと下がる
水不足が深刻になると、まず真っ先に影響を受けるのは日々の生活。蛇口をひねっても水が出ない、トイレが流せない、洗濯もできない…そんな日常が突然やってきます。人間が1日あたりに必要な水の目安は、飲用・調理・衛生を合わせて1人約3リットル〜5リットル。ただしこれは最低限の量で、実際にはその何倍もの水を私たちは使っています。
- 飲用水が確保できない
- 調理や食器洗いができない
- トイレ・洗濯・シャワーが使えない
- 手洗い・消毒が不十分で衛生リスクが上昇
特に、夏場や高温多湿な環境では汗をかく量が増加。1日に必要な水の量も増え、脱水症状や熱中症のリスクが高まります。身体が洗えないことによる不快感や、家事が滞ることによる精神的ストレスも無視できません。
こうした状況で、少しでもストレスを軽くできるのが防災グッズ!携帯用浄水器・水タンク・ボディシート・ドライシャンプーなどを日頃から備えておくと、いざという時も快適です。
地域が混乱する
水不足は、私たちの暮らしだけじゃなく地域全体の安定にも深く関わっています。特に、取水制限や断水が始まったとき。人々が水を求めて動き出し、給水所の行列・買い占め・パニックが発生するおそれがあります。
- 公共施設:学校や病院での給水制限、トイレの使用制限など
- 地域イベント:中止、延期、感染症対策が行き届かなくなる
- 医療・介護現場:清拭や器具の洗浄に支障が出る
給水車の台数や水の備蓄には限りがあるので、高齢者・子ども連れ家庭などにとっては大きな負担に。水を運びにくい人たちを地域全体でサポートする体制も必要です。
生産が止まる
水不足は経済の動きを鈍らせる原因に。家庭だけじゃなく、農業・工業・サービス業などあらゆる生産活動が水に依存しています。
そのため、水の供給が止まると企業活動にも深刻なダメージが発生!特に影響を受けやすい分野は以下のとおりです。
| 業種 | 水使用例 | 水不足の影響 |
|---|---|---|
| 農業 | 灌漑用水、家畜の給水 | 作物が育たない、収穫量の減少 |
| 工業 | 冷却・洗浄・製造工程全般 | 生産ライン停止、製品の品質低下 |
| 飲食業 | 調理・洗浄・衛生管理 | 営業停止、食中毒リスクの上昇 |
工場の冷却水が不足すると、機械がオーバーヒートを起こして安全性にも関わる場合があり、稼働停止に追い込まれることも。産業の停滞は原材料の高騰や商品価格の上昇につながり、私たちの負担が増えてしまいます。
水不足が起きる前にやっておく対策は?
断水や取水制限が始まると、備えていない家庭ではたちまちパニックに。今、水がまだ十分に使えるうちに「どんな備えをしておくと安心か」を知り、日常生活の中に組み込んでおきましょう。
まずは、水不足の原因を「水道の制限」と「限られた水量」の2つに分けて、それぞれに合う備え方をざっと簡単にお伝えしますね。
水道の制限に対するもの

水不足が深刻化すると、自治体が段階的な給水制限を実施するケースがあります。これには「取水制限」「減圧給水」「時間断水」などがあり、いずれも事前に備えをしていないと給水制限が始まってからパニックに。十分な水が手に入らないので、普段通りの水の使い方では家事や衛生管理がスムーズじゃなくなり生活が難しくなります。
| 制限の種類 | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| 取水制限 | ダムや水源からの供給量を制限 | 全体的な水量が減少 |
| 減圧給水 | 水道管の圧力を下げて供給 | 高層階では水が届きにくくなる |
| 時間断水 | 決まった時間だけ給水を止める | 調理・入浴・洗濯などの時間が 制限される |
給水制限に備えるには、水の備蓄が基本。目安は1人あたり1日3リットル、最低3日分、できれば1週間分の飲料水と生活用水を、防災グッズを利用して用意しておくと安心です。
特に、アウトドア用品の中には、防災と兼用できる優秀なアイテムがたくさん。例えば「携帯浄水器」は川の水や雨水でも安全にろ過して飲めるので、給水所で不安があるときにも役立ちます。備えがあるだけで、水が止まったときの不安感がぐっと軽くなりますよ。
限られた水での生活に対するもの

少しでも水が確保できたとしても、普段と同じような使い方をしているとすぐに足りなくなります。水不足の中で生活を続けるには、「水をどう使うか」に優先順位をつけ使いみちごとの工夫が大切!
- 飲用(命に関わる)
- 衛生(手洗い・口腔ケアなど)
- 調理(特に火を通すもの)
- その他の生活用水(洗濯、風呂など)
ドライシャンプーやウェットシートなど、水を節約するために役立つグッズはたくさん。また、普段からキャンプやアウトドアを通して「水を使わない暮らし方」を習慣にしておくと、いざというときにも戸惑いが少なくなります。
家庭でできる水不足対策【節水編】

水不足対策の基本は、ズバリ節水!まずは家庭で使う水の量を意識し、簡単な工夫と対策グッズの導入でムダを減らしましょう。
節水のメリットとデメリット
節水をすると、水道代の節約や環境負荷の軽減などにつながります。反対に、使い方を変えたりアイテム選びを誤ると、不便さや衛生リスクが生じるおそれもあります。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 経済面 | 水道料金の削減 | 初期投資(節水シャワーヘッド等) |
| 環境面 | 水資源保全/CO₂削減にも貢献 | 節水に慣れないとストレスを感じる |
| 生活面 | 自然災害時の備えになる | 使い勝手が変わり慣れが必要 |
節水はただの節約だけじゃなく、防災意識を高め、限られた水でも日常を維持できる力が身につきます。使う量を減らすことが、最も手軽な水不足対策です。
1日あたりに必要な水の量を知る
節水は、必要な分だけを大切に使うのが目的。私たちが1日に必要な水の量を知って、無意識のムダ使いとの差を意識してみましょう!
厚生労働省のデータによると、成人1人あたりの最低必要量は飲料で約2リットル、生活用水(調理・衛生)を含めると合計で3~5リットル程度。ただし、普段の入浴や洗濯を含めると1日100~200リットルを消費する家庭が一般的です。
- 飲料(水分補給):約2L
- 調理・食器洗い:約1L
- 手洗い・清掃:約1L
- 合計:約4L(最低ライン)
節水するときの水の量を知っておくために、普段の使用状況をメモしておくと自分や家族に合わせた備蓄量が簡単に計算できます。飲みながら買い足す「ローリングストック」の方法なら、備蓄用としての保存水もムダなく備えられますよ。
※参照元:〈参考〉水|厚生労働省(2025年7月時点)
おすすめ対策グッズ
家庭で節水をするときは、手軽に使えるグッズが大活躍!特に、アウトドア用品から生まれた節水アイテムは、自然環境の中でも無理なく使えるように設計されており、防災用としても高い評価を受けています。
国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が厳選するグッズは、いずれも信頼性の高いブランドの正規品。品質や耐久性に優れているので、効率的に安心して節水できます。
折りたたみ式ウォータータンク

必要なときだけ広げて使え、使わないときはコンパクトに収納できる優れもの。キッチン・トイレ・ベランダの植物への水やりなどに最適です。メモリがついているので、必要量を計量して保管や給水しやすいのも魅力的。完全にふたを外して中が洗いやすいので、水の衛生面も安心です。
節水型シャワー

3〜4回分のシャワーに必要な水が貯められる節水型シャワー。ソーラーライト搭載で、付属のコードで日当たりの良い場所に吊るしておくと約3時間でお湯になってくれます。水不足のときにお風呂に入るのはなかなか難しいもの。温かいお湯で身体や顔を洗うだけでも、爽快感が高まり気分がリフレッシュします。
ボディシート

サンデーマウンテン限定のボディシートは、お風呂に入れない状況でもまるで森の中にいるようなリフレッシュ感。福井県さんの和精油を使用した天然アロマ成分がたっぷり配合されており、入浴剤を思わせるナチュラルなアロマでリラックス効果が期待できます。
生地は、天然由来繊維100%のメッシュ素材で優しい肌ざわり。厚みがあり、強く引っ張っても破れにくいので安心して身体が拭けます。リフレッシュ系の「スギ」とリラックス系の「クロモジ」から好みの香りをお選びください。
自然を利用する水不足対策【雨水編】

雨水は、私たちの暮らしに無料で降ってくる自然の恵み。水不足対策を意識し始めると、そのまま流してしまうのはもったいないと思いませんか?
雨水は「資源」として有効活用できるもの!災害時や断水時の非常用水としてだけじゃなく、普段の生活の中でも節水に役立てていきましょう。
雨水活用のメリットとデメリット
雨水をうまく貯めて使うと、節水にもなりもしもの時の備えにもつながります。でも、使い方を間違えると衛生面や設置環境によっては大きなトラブルに!雨水活用のメリットとデメリットを事前に知っておきましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 自然の恵みであり、コストがかからない | 飲用には適さず、ろ過や殺菌が必要 |
| 庭の水やりや掃除、トイレ用水などに使えて節水になる | 設置スペースやメンテナンスの手間がかかる |
| 災害時・断水時の生活用水として役立つ | 地域によっては条例で設置に制限がある場合がある |
| 地表に浸透させることでヒートアイランドの緩和に貢献 | 長期間の保存で悪臭やボウフラ発生のリスクがある |
雨水の利用は、「飲む」以外の生活用水としてはとても優秀。特に、庭の水やり・ベランダ掃除・トイレの流し水に使用すると、上水道の使用量が抑えられます。また、災害時には給水車が来るまでの間、雨水が貴重な「命のつなぎ」になるケースも。ただ、タンクの清掃や設置条件の確認など日常的なメンテナンスが必要であることも忘れてはいけません。
雨水タンクの利用方法を知る
雨水活用をはじめるうえで、最も手軽なのが「雨水タンク」の設置です。雨どいに接続するだけで雨水を集め、生活水として再利用できます。
- 屋根に降った雨を雨どいで集めてタンクに貯めるもの
- 貯まった水を蛇口やホースを使って取り出せる
- 製品によってはフィルターがついており、ゴミや虫の混入が防げる
- 雨水タンク本体:100L〜200L程度のものが家庭用に人気。
- 集水器:雨どいの途中に取り付け、雨水をタンクに誘導する装置
- ホース・蛇口などのパーツ:タンクから水を取り出すための出口
- 転倒防止の台座・固定具:タンクを安定させるための補助器具
屋外に設置するので、直射日光・落ち葉・虫の侵入を防ぐカバー付きタイプが衛生的で安心。ただ、雨水は生活用水として活用するのが基本で飲用には適していません。以下のような用途で活用するのがおすすめです。
- ベランダ・屋外の清掃
- 植木・家庭菜園の水やり
- トイレの流し水(バケツで流す)
- 災害時の生活用水(洗顔・手洗いなど)
また、雨水は時間が経つと雑菌が繁殖するので、使い切るタイミングや入れ替えの頻度を決めておくことが重要。夏場は特に要注意です。
おすすめ対策グッズ
家庭で雨水を活用するときは、扱いやすい専用グッズがあるととても便利です。特に、アウトドア用品から生まれた雨水利用アイテムは、自然環境での使用を前提に設計されており非常時や防災用としても信頼されています。
国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」が厳選するグッズは、信頼性の高いブランドの正規品ばかり。丈夫で長く使えるうえに、効率よく雨水をためたり使ったりできるので家庭でも安心して雨水活用がはじめられます。
携帯浄水器

雨水を災害時の飲み水として使うなら、欠かせないのが携帯浄水器。水に含まれる微生物を99.9%、バクテリアを99.9999%除去するホロファイバーフィルターと、臭いの元となる物質や塩素等を吸着し、臭いや味を軽減する活性炭フィルターを搭載しています。パーツごとに分解して洗えるので、清潔を保ちやすいのも魅力です。
ウォータージャグ

蓋が大きく開くので、外に置いておくだけで雨水が貯まってくれる形状。注ぎ口から出る水量が調節でき、ストレスなくさまざまな生活水として使用できます。片手で簡単にそそげて、持ち運びもできるのも魅力的。保冷力があり、暑さが続く中で冷たい水に触れたいときにも役立ちます。
日常生活の中で水源を守ろう

水不足を防ぐために、日々の暮らしの中でも水源を守る取り組みをしていきましょう!
- 自然を汚さない
- 生活排水を汚さない
- こまめな止水を意識
- 水を使わずグッズで掃除
- 水を守る地域活動に参加
いずれも、ひとつずつ積み重ねることが大切。特別な道具や専門知識がなくても始められるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
自然を汚さない
自然を汚さない意識を持ち、私たちの飲み水や生活用水を守りましょう。
私たちが何気なくとっている行動。実は、気づかないうちに水源を汚しているかもしれません。例えば、キャンプやバーベキューの後に出たゴミを放置すると、雨で流されて川や湖に入り水質を悪化させる原因に。ペットの散歩中に放置されたフンは、土に染み込み地下水を汚すおそれがあります。山や川でのレジャー中に洗剤を使って食器を洗うと、洗剤に含まれる化学成分が自然環境を壊してしまうこともあります。
このような行動はひとつひとつは小さく見えても、積み重なれば大きな問題になります。「来たときより美しく」を合言葉に、ゴミは必ず持ち帰る・自然の中では洗剤を使わない・水場では食べ物や油を流さないなど、日常の延長線上にあるマナーを大切にしましょう。自然を汚さない意識が、結果的に私たちの飲み水や生活用水を守ることにもつながっていきます。
生活排水を汚さない
毎日の生活の中で出る排水を少しでもキレイに保ち、地域の水源や自然環境を守りましょう。
家庭から流れる排水には、知らないうちに水を汚す成分が多く含まれています。例えば、使い終わった天ぷら油をそのまま流すと、排水管に詰まるだけじゃなく下水処理施設で完全に処理しきれずに川や海へと流出。洗剤やシャンプーの使いすぎは、合成界面活性剤などの化学成分によって水中の生き物の健康や生態系のバランスが崩れる原因です。
こうした水の汚れを防ぐには、ちょっとした工夫がポイント。油は新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて可燃ごみに出す、洗剤やシャンプーは適量だけ使う、洗い物の前に汚れを拭き取るなど、少しの心がけで排水の汚れが大幅に減らせます。環境に配慮した中性洗剤や、重曹・クエン酸など自然由来のアイテムを取り入れるのも効果的ですよ。
こまめな止水を意識
水は「使うときだけ出す」「こまめに止める」を意識して、水源を守りましょう。
歯みがきや手洗いの最中に、無意識のうちに水を流しっぱなしにしてしまうことはありませんか?実はこの「ながら使い」が、日常生活の中で最も多くの水をムダにしている原因といわれています。家庭でできる対策の中でも、こまめに水を止めることが1番手軽ですぐに効果を実感しやすく、水道料金の節約にもつながります。
止水の習慣を無理なく身につける工夫も大切。例えば、自動で水が止まる「自動止水栓」やワンタッチで水の出し止めができる「節水アダプター」などの便利アイテムを活用すると自然と水のムダ使いが防げます。小さな子どもと一緒に「歯みがき用の水はコップに入れる」と決めて、家庭で楽しみながら節水習慣をつくるのもおすすめです。
水を使わずグッズで掃除
水を使わない掃除を習慣化させて、節水だけじゃなく災害時にもあわてず落ち着いて対応できるようになりましょう。
掃除のときに使う水は、日常の中でも意外と多く消費してしまいがちです。例えば、玄関やベランダをホースで流したり、バケツに何杯も水をためて床掃除をしたり。その場所はキレイになりますが、水を大量に消費してしまいがちです。
水を使わずに済む便利グッズを活用すれば、清潔を保つだけじゃなく大きな節水に!セスキ炭酸ソーダシートは、水なしでも皮脂や油汚れをしっかり分解できるので、キッチン周りやドアノブの拭き掃除にもぴったり。マイクロファイバークロスは少量の水分だけでホコリや汚れを吸着できるので、洗剤や大量の水を使う必要がありません。
水を守る地域活動に参加
身近なイベントに目を向けて、水不足の予防や自然災害への備えながら環境を守りましょう。
水を守るには、個人の努力だけじゃなく地域での協力がとても大切です。例えば、各地で実施されている川の清掃・海辺のゴミ拾い・クリーン作戦・水源保全プロジェクトなど。自治体やNPOによって定期的に企画されており、誰でも気軽に参加できるのが特徴です。
このような活動は、ただ自然をきれいにするだけではありません。現場に足を運び手を動かすことで、川の役割や森林の重要性など「水の循環」に対する理解がスムーズに深まります。特に、親子での参加は防災教育の一環としても効果的。子どもが水の大切さを体感的に学ぶ貴重なチャンスです。
水を大切にする企業の工夫

私たちの生活に欠かせない水は、企業にとっても重要な資源です。節水や水の再利用に対してどんな工夫をしているかを知って、あなたがこれから始める「節水方法」や「使うアイテム選び」のヒントを見つけていきましょう!
LIXIL|泡沫水栓
LIXIL(リクシル)は、家庭用の水まわり製品で知られる企業で、節水効果の高い「泡沫(ほうまつ)水栓」を多数展開しています。泡沫水栓とは、水流に空気を混ぜて出す蛇口のこと。少量でも適度な水圧と優しい洗い心地があるのにも関わらず、水の使用量はぐんと抑えられます。
具体的には、同じ洗浄力を保ちながら約30〜50%の節水が可能とされています。手洗い・歯みがき・食器洗いなどのシーンで自然に水の使用量を減らせるので、導入ハードルが低く家庭でも導入しやすいといえるでしょう。取り外して洗える構造なので、日々のお手入れも簡単。定期的に掃除すれば節水性能が長く保てます。
※参照元:自動水栓 オートマージュ|株式会社 LIXIL(2025年7月時点)
TOTO|節水トイレ
TOTOは、1980年代から長年にわたって節水型トイレの開発に力を入れている企業。従来、トイレの水の使用量は13リットルでしたが、現在は「3.8〜4.8リットル」と大幅に節水できるようになり、1回の使用で約60%以上の節水効果があると言われています。
さらに、「トルネード洗浄」や「セフィオンテクト」などの技術によって、少ない水でも効率的に洗浄できるようになりました。家庭の水使用の中でも、占める割合が高いトイレ。節水タイプで大きな節水効果が期待できます。
※参照元:節水型トイレ|TOTO株式会社(2025年7月時点)
日本コカ・コーラ|雨水リサイクル施設
日本コカ・コーラは、製造工場における水資源の持続可能な利用に力を入れており、工場内で使用した水を回収・再利用する仕組みを導入。例えば、製造機器の冷却や洗浄に使った水を処理して再び冷却用水などに使い、効率的な循環利用を進めています。また、「岩槻工場(埼玉)」や「守山工場(滋賀)」など全国の複数の拠点で、水使用の効率化はもちろん、地域の自然環境を意識した保全活動にも取り組んでいます。
さらに、製品製造に使用した水と同等以上の量を自然に戻す「水の還元100%」を国内全体の目標として掲げており、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」への貢献も明言。地域社会と協力しながら水資源を守るための取り組みとして、今後も広がりが期待されています。
※参照元:山梨・丹波山村との取り組みからみるコカ・コーラの水資源保全|日本コカ·コーラ株式会社(2025年7月時点)
今からできる!水不足に備える行動3ステップ

水不足の備えは、防災グッズをそろえるのも大切ですが日常のちょっとした行動を見直すのも効果的!今からすぐに始められる備え方をチェックして、災害時にも落ち着いて行動できる「水に強い暮らし」を手に入れましょう!
1|家庭の水使用量を「見える化」する
水不足対策の第一歩は、自分の家でどれだけの水を使っているかを知ること。水道料金の明細をチェックするだけじゃなく、1日に使うお風呂・トイレ・キッチン・洗濯の水量を具体的に把握しておくと節水ポイントがはっきり分かります。
最近では、スマホと連動した「スマート水道メーター」や「節水チェッカー」などのツールが増えました。リアルタイムで水の使用量が確認でき「使いすぎ」や「漏れ」が早期に発見できるので、ムダな水の削減につながります。
例えば、お風呂の残り湯を洗濯に再利用するだけでも1日約100リットルの節水に。「見える化」は、節水へのモチベーションを高めるうえでも大切なステップです。
2|防災を兼ねた水の備蓄を始める
水は災害時に最も必要な命を守る手段。総務省の推奨によると、1人あたり1日3リットルの水を最低3日分、できれば7日分は備えておくことが望ましいとされています。家族4人なら、最低でも36リットルが必要です。
備蓄水には長期保存可能な「保存水」が適しており、5年〜7年保存できる製品も増えています。また、ウォータータンクやポリタンクを使って水道水を定期的に入れ替えながら備える方法も効果的です。
| 家族人数 | 最低限の備蓄水(3日分) |
|---|---|
| 1人 | 9L |
| 2人 | 18L |
| 4人 | 36L |
| 5人 | 45L |
さらに「生活用水」としてバケツ・風呂の残り湯・携帯浄水器などの準備も重要。飲料水以外の水源も確保しておくと手洗い・トイレ・掃除・洗浄にも対応でき、衛生環境の悪化が防ぎやすくなります。
※参照元:大事な水、どうやって備えますか?|農林水産省(2025年7月時点)
3|地域・社会とつながる
水不足は個人だけで解決できる問題じゃなく、社会全体の課題。地域の防災訓練や水資源保全のボランティア活動などに参加して、社会とのつながりを強めておくことも重要です。
例えば、自治体の給水車の配置や避難所の水供給体制を事前に調べておくと、いざというときにあわてず行動できます。井戸や雨水タンクをシェアする「地域水源システム」が導入されている地域もあり、災害時は近隣で助け合えるように。
SNSや自治体アプリで情報を受け取る設定をしておけば、断水情報や給水スケジュールがタイムリーにキャッチでき、家族やご近所との連携がスムーズになります。
水に強くなる暮らしは、日常の工夫から始まる
水不足は、気候変動・災害・都市化によって今後ますます深刻化することが予測されています。だからこそ、水が使えないという「非日常」を意識しながら、普段の生活を見直すことが大切!節水の習慣・雨水の活用・防災グッズの備え、社会とのつながりなど、これらすべてが「水に強い生活」への一歩です。
特に注目したいのは、アウトドア用品の活用!
国内最大規模のアウトドアショップ「サンデーマウンテン」では、今回ご紹介したもののほかにも断水時や災害時にも力を発揮できるアイテムを豊富に取りそろえています。
日常やアウトドアで使い慣れておけば、いざというときにも安心して使いこなせるのが大きな魅力!防災のためだけの対策じゃなく、日常でも使えるアウトドア用品を取り入れて無理なく続けられる備え(フェーズフリー防災)を実現しましょう!























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